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【現役早稲田生が解説!】興味のある学部がない方へおすすめの学部(早稲田大学編)

【現役早稲田生が解説!】興味のある学部がない方へおすすめの学部(早稲田大学編) 大学受験

第一志望の学部を決めるにあたって、一番重要な軸は「自分の学びたいこと」だといわれています。しかし、受験勉強を始めたまだ早い段階から、自分の興味のある分野を絞るのは難しい人もいます。ところが、適当に志望学部を決めて興味のない学部に入ってしまうことには、デメリットが多くあります。

そこで今回は「まだ興味のある学部がなくて、第一志望の学部が見つからない」という方のために、現役早大生(法学部2年)の筆者が、適当に志望学部を決めることのデメリットや、早稲田大学でなんとなく入学してはいけない学部、興味のない方でも勉強を存分にできるおすすめの学部について解説します。

適当に志望学部を決めることのデメリット

適当に志望学部を決めることには、様々なデメリットがあります。学部選びは本人の学生生活に大きく影響することになるので、慎重に決める必要があります。ここでは適当に志望学部を決めることのデメリットについて、2つ解説します。

学生生活が大変になる

人間は、自分の興味のない学問を学ぶことについてモチベーションが湧かないことが少なくありません。

法学部を例に挙げると、毎日興味のない法律の講義を何時間も聞き続けて、学期末には単位取得のために何回も講義の内容を復習しないといけない場合があります。モチベーションが湧いていないと、精神的・肉体的に疲弊する可能性があります。これを少なくとも1年生の春から4年生の夏まで3年半は続けないといけないので、この間の学生生活はかなり大変になる可能性があります。

卒業が大変になる

もし適当に決めた学部で、単位取得が他の学部より難しい場合、卒業するのがより難しくなる場合があります。早稲田の中で単位取得が比較的難しい学部として、文系だと法学部、理系だと基幹・先進・創造理工学部などがよく取り沙汰されます。

また法学部を例にあげます。法学部では、期末試験の時期(1月・7月)になると多くの学生は試験勉強に追われます。もともと法律に興味があって勉強を楽しめる方なら、試験で高い成果を上げて、単位を難なく取得できる方が多いです。しかし法律に興味がなくてただ何となく入学した方は、興味のない学問をひたすら勉強することについてモチベーションが湧かなくなる方が少なくないので、単位を取ることが前者と比べてより難しくなる場合があります。ところが単位を取らないと卒業できないので、結果的に他の人より卒業することが難しくなり、最悪の場合留年する可能性もあります。

まとめると、適当に志望学部を決めて、興味のない学部になんとなく入学してしまうと、毎日興味のない学問を学び続けることになります。結果的に勉強に対してモチベーションが湧かず、毎日の講義が面白くなくなる可能性があります。しかし卒業に必要な単位を取るために、試験勉強やレポート課題をこなす必要があるので、モチベーションが湧いていないと、精神的・肉体的に疲弊する場合があります。そのため、卒業まで数年は続く学生生活がかなり大変になる可能性があります。

「なんとなく」で入学してはいけない学部・学科

前章で解説した通り、興味のない学部に入学すると他の人よりも学生生活が大変になります。ここでは「なんとなく」で入学すると、その後の学生生活が地獄になる場合がある学部を早稲田大学の学部の中から4つ紹介します。

1. 法学部

法学部は大学によっては一般教養や外国語の講義以外は専ら法律を学ぶことになります。早稲田の場合、1年生は法律の講義があまり多くありませんが、2年生からは受講する講義の7割〜9割程度は法律の講義になります。そのため、法律に興味がないと講義の大半がつまらなくなる可能性があるので、なんとなくで志望するのはあまりおすすめしません。

加えて法学部は他の文系の学部よりも試験勉強が大変だという方が多いです。特に法律に興味のない方の場合、興味のない学問を勉強することによって、普段よりも記憶の定着や勉強の効率が悪くなる可能性があるので、試験勉強が他の人よりも特に大変になります。

したがって「なんとなく」で法学部に入ると、興味のない講義を毎日受け続けることになり、試験勉強もこなす必要に迫られるので、あまりおすすめできません。

2. 文学部 心理学科・教育学部 教育専攻 教育心理学専修

これらの学部もあまりおすすめできません。心理学系の学部・学科はとにかくレポートが大変だといわれています。先輩曰く、講義で頻繁に8,000〜10,000字、場合によってはそれを超えるようなレポートが課されるので、週末はレポート地獄になるそうです。他の文系の学部・学科のレポートは通常1,000〜3,000字程度、多くとも5,000字程度であることが多いので、課題の多さがわかると思います。

そこに「なんとなく」で入学してしまうと、興味のない心理学について何千、何万字とレポートを書き続けないといけないので、かなり苦労する可能性があります。

3. 基幹、先進、創造理工学部・教育学部 理学科

理工系の学部・学科は試験勉強や課題が文系を含めた他の学部と比べてもとりわけ忙しいことで有名です。課題と試験の両方とも期末試験の時期に課せられることが多いので、その時期は徹夜をする方も少なくないと言います。

ところが、試験や課題を差し置いて一番忙しいのは研究だという方が少なくありません。筆者の先輩(先進理工学部)曰く、朝から夕方まで研究室にこもることもあるそうです。

もし「なんとなく」で入学してしまうと、興味のないことについて課題や試験勉強のために徹夜したり、一日中研究することになったりする可能性があるので、学生生活が相当大変になります。そのため「なんとなく」で理工系の学部に入学するのは、あまりおすすめできません。

まだ興味のある学部がない人へおすすめの学部の選び方

前述の通り、まだ受験勉強を始めたての早い段階で興味のある学問を絞って、第一志望の学部・学科を決めるのは難しい人もいます。

そのような方におすすめの学部の選び方は、専攻にとらわれず幅広い分野の学問を学べる「総合・教養」系の学部や「社会学」系の学部を中心に志望することです。これらの学部は必修科目が他の学部と比べて少なく設定されており、その時の興味や気分に応じて学ぶ科目を自由に選ぶことが多いです。

まだ受験生の段階で興味のある学問が決まっていない方は、このような総合・教養系の学部や社会学系の学部などに入学して、大学入学後から自分の興味のある学問を見つけていくことがおすすめです。

まだ興味のある学部がない方へおすすめの大学・学部

ここからは「総合・教養」系の学部や「社会学」系の学部を中心に、まだ興味のある学部がない方へおすすめの大学・学部について解説します。

国際教養学部

早稲田の国際教養学部は教養系の学部の一種で、リベラルアーツ教育を導入しているため、専門分野などにとらわれずに幅広い分野から自由に学ぶ学問を選べます。リベラルアーツ教育とは、あえて専門分野に特化せず学問を学べるようにする教育方法のことです。
(出典:https://www.waseda.jp/fire/sils/about/curriculum/

しかし国際教養学部の講義は基本的に終始英語を用いて展開されるうえ、卒業するためには海外留学が原則必須なので、英語に自信のある方でないとおすすめできません。

社会科学部

まず社会(科)学とは、経済学や法学、商学などを総称したものを指します。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%A7%91%E5%AD%A6 )つまり社会科学部では、経済や法学などを偏りなく研究します。そのため、学生は自分の興味に応じて自由に科目を選択できる場合が多いです。

特に早稲田の社会科学部では、社会学の他に人文科学などもカバーしているので、自分の興味に合わせて様々な分野から学ぶ講義を選ぶことができます。筆者の社会科学部の友人は、ゼミ(自分の専門分野について研究するためのクラスのようなもの)選びの際に、あまりに研究する学問の範囲が広すぎて、経済、法律、言語学のどれかでとても迷ったようです。法学部の筆者はゼミ選びの際は法律分野からしか選べなかったので、とても驚きました。

文学部・文化構想学部

早稲田の文学部・文化構想学部では、人文学系の学科(コース・論系)のみならず、社会学系の学科も設置しています。文学部だと「社会学コース」、文化構想学部だと「社会構築論系」があります。文学部・文化構想学部で所属する学科は、2年生に進級するタイミングで選考があるため、大学入学後でも1年生のうちに自分の興味のある学問を見つけて、専門分野を決めることができます。

教育学部 社会科 公共市民学専修

早稲田の「教育学部 社会科 公共市民学専修」では、主に社会学について学ぶことになります。専攻科目は経済、政治、法律、ジャーナリズムなど、社会学の中でも多岐にわたっています。

前述の社会科学部とカリキュラムが似ているところが特徴ですが、一つ異なる点があります。歴史や言語学など、人文科学系の学問は専攻できません。そのため、もし漠然と「社会の制度や状況について興味があるかもしれない」という方におすすめします。

まとめ

今回は早稲田大学でまだ興味のある学部がない方へおすすめの大学・学部について解説しました。

総合・教養系の学部や社会学系の学部では、受験生の間に興味のある学問を絞らなくても、入学した後で講義を受けながら、自分の専門分野を見つけられるようなカリキュラムが組まれているところもあります。そのため、まだ興味のある学問がなくて第一志望の学部を決められないという方には、とてもおすすめの学部です。

最後に、「第一志望に合格することは簡単なことではない」とよく言われています。筆者も法学部を第一志望に受験勉強をしていた時は、中々上がらない偏差値や過去問の正答率によく頭を悩ませていました。しかし最後まで地道に過去問演習を積み重ねた結果、本番では今までで一番高い正答率で合格することができました。どうか「地道に頑張る」ことを意識しながら、第一志望への合格をつかみ取ってください。筆者は早稲田で待っています。


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