「中学受験に向けて、子どもの実力は今どのくらいなんだろう?」 「模試がたくさんあって、どれを受けさせれば良いのか分からない…」
中学受験を控えるお子様を持つ保護者の方なら、一度はこんな悩みを抱えるのではないでしょうか。塾のクラス分けや志望校選びの指標となる「模試」は、中学受験において羅針盤のような重要な役割を果たします。
しかし、一言で模試といっても、主催する団体や難易度、受験者層はさまざまです。お子様の学力レベルや目的に合わない模試を受けても、正確な立ち位置は把握できず、かえってお子様の自信を失わせてしまうことにもなりかねません。
そこでこの記事では、数ある模試の中から主要な4大模試を中心に、それぞれの種類と特徴、そしてお子様に最適な模試の選び方を徹底解説します。
この記事を読めば、以下のことが分かります。
最後まで読めば、もう模試選びで迷うことはありません。お子様の中学受験成功への第一歩として、ぜひ参考にしてください。
中学受験の主要模試比較一覧表

まずは結論から。中学受験で特に重要とされる「4大模試」について、特徴を比較してみましょう。どの模試がお子様に合っているか、大まかなあたりをつけることができます。
【結論】4大模試の難易度と特徴マップ
各模試の立ち位置を分かりやすくまとめると、以下のようになります。
まずは受験者数が最も多い「統一合判」で基礎力を確認し、学年が上がるにつれて志望校のレベルに合わせて「合不合判定テスト」や「サピックスオープン」に挑戦していくのが王道の活用法です。
模試の難易度・レベル比較
模試選びで最も重要なのが難易度です。一般的な難易度の序列は以下の通りです。
| 模試名 | 難易度 | 特徴 |
|---|---|---|
| SAPIXオープン | 最難関 | 思考力・記述力を問う問題が多く、最難関校の入試に近い。 |
| 合不合判定テスト | 難関 | 応用問題が多く、中堅〜難関校の指標として信頼性が高い。 |
| 全国公開模試 | 標準 | 基礎から応用までバランスの取れた出題。幅広い学力層に対応。 |
| 統一合判 | 基礎〜標準 | 教科書レベルの基礎・標準問題が中心。基本的な学力を測るのに最適。 |
模試で出た偏差値の数字が実際にどのくらいのレベルや学力を表しているのか、高校受験との違いも含めて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
受験者数・母集団の比較
受験者数が多いほど、偏差値や順位の信頼性は高まります。また、どのような学力層の生徒が受けているか(母集団)も重要です。
| 模試名 | 受験者数(年間目安) | 母集団(受験者層)の特徴 |
|---|---|---|
| 統一合判 | 約30万人 | 最も多い。中堅校志望者を中心に、幅広い学力層が受験。 |
| 全国公開模試 | 約25万人 | 日能研の塾生が中心。基礎〜応用レベルまで幅広い。 |
| 合不合判定テスト | 約15万人 | 四谷大塚・提携塾の生徒が中心。中堅〜難関校志望者が多い。 |
| SAPIXオープン | 約10万人 | SAPIXの塾生が中心。最難関校志望者がほとんどを占める。 |
受験費用・申し込み方法の比較
費用や申し込み方法も事前に確認しておきましょう。
| 模試名 | 受験費用(税込) | 個人申し込み |
|---|---|---|
| 合不合判定テスト | 6,050円 | 可能 |
| SAPIXオープン | 6,600円 | 可能 |
| 全国公開模試 | 5,280円(小6) | 可能 |
| 統一合判 | 5,500円 | 可能 |
※費用は学年や年度によって変動する場合があります。
【目的・学年別】おすすめ模試の選び方

比較表で全体像を掴んだところで、次はお子様の目的や学年に合わせて、具体的にどの模試を選べばよいのかを解説します。
目的①:現在の実力・立ち位置の把握
「まずは子どもが全体の中でどのくらいの位置にいるのか知りたい」という場合は、受験者数が多く、幅広い学力層が参加する模試がおすすめです。
特に「統一合判」は、中学受験をする小学生の約半数が受けると言われるほど母集団が大きく、基礎・標準レベルの問題が中心です。そのため、現在の学力や苦手分野を客観的に把握する最初のステップとして最適です。
目的②:難関校・最難関校の対策
「開成、麻布、桜蔭などの難関校・最難関校を目指している」という場合は、思考力や記述力を問う、より難易度の高い模試で実力を試す必要があります。
特に「サピックスオープン」は、最難関校の入試問題を意識した質の高い問題が出題されるため、難関校志望者の中での立ち位置を知る貴重な機会となります。偏差値が低く出がちですが、結果に一喜一憂せず、難問に挑戦し、復習することで実力を伸ばすという意識で臨みましょう。
目的③:志望校の合格可能性を判定
「特定の志望校に合格できる可能性を知りたい」という場合は、その学校を志望する生徒が多く受ける模試を選ぶことが重要です。
「合不合判定テスト」は、多くの中堅〜難関校の志望者が受験するため、合格可能性判定の信頼性が高いことで知られています。 さらに小学6年生の秋以降は、特定の学校の出題傾向に特化した「志望校別模試」が各塾で実施されます。第一志望校の志望校別模試は必ず受けておきたいところです。
【学年別】小学5・6年生のおすすめ模試
小学5年生
目的は「実力把握」と「模試への場慣れ」です。まずは基礎〜標準レベルの模試で、テストの雰囲気に慣れることから始めましょう。
小学6年生
受験学年である6年生は、時期によって模試を受ける目的が変わります。
中学受験4大模試の種類と特徴

ここでは、4大模試それぞれの特徴をさらに詳しく解説します。
四谷大塚「合不合判定テスト」
中堅校から難関校まで、幅広い学校の合格可能性を高い精度で判定できる、中学受験のスタンダードともいえる模試です。
SAPIX「サピックスオープン」
最難関中学を目指す受験生が集う、最高峰レベルの模試です。思考力や記述力を重視した問題が特徴です。
日能研「全国公開模試」
日能研が主催する、全国規模で実施される模試です。基礎から応用までバランスの取れた問題構成が特徴です。
首都圏模試センター「統一合判」
受験者数が最も多く、中学受験生の「縮図」ともいえる模試です。主に基礎・標準レベルの問題で構成されています。
中学受験模試の年間スケジュールと日程

ここでは、学年ごとの模試の活用スケジュールのモデルプランをご紹介します。
小学5年生の模試スケジュール例
5年生のうちは、本格的な受験勉強の基礎固めと並行して、模試の雰囲気に慣れることが大切です。
小学6年生前期(4月〜8月)の模試
いよいよ受験学年。前期は弱点をなくし、基礎〜応用力を盤石にするための重要な時期です。
小学6年生後期(9月〜1月)の模試
後期は、志望校合格に向けた総仕上げの時期。より戦略的な模試活用が求められます。
模試の活用と並行して本格的な過去問演習を進める時期に向けて、過去問の効率的な入手方法や対策スケジュールを確認しておきましょう。
無料で受けられる中学受験模試一覧

「まずは気軽に実力を試したい」「費用を抑えたい」という方のために、無料で受けられる模試もあります。
全国統一小学生テスト(四谷大塚)
全国の小学生が無料で受験できる、日本最大級の模試です。学力を測るだけでなく、お子様の学習意欲を高めるきっかけにもなります。
Z会・進研ゼミなどの通信教育模試
Z会や進研ゼミといった通信教育サービスでも、会員向けやキャンペーンとして無料の模試や学力診断テストを実施していることがあります。
各塾が実施する無料学力診断テスト
多くの進学塾が、入塾希望者向けに無料の学力診断テストや公開模試を実施しています。
中学受験の模試に関するQ&A

最後に、保護者の方からよく寄せられる模試に関する質問にお答えします。
Q. 模試はいつから受けるべき?
A. 本格的な公開模試の受験は、小学5年生から始めるのが一般的です。 小学4年生以前は、まず「全国統一小学生テスト」のような大規模な無料テストで、テストの雰囲気に慣れることから始めるのがおすすめです。5年生になったら、年に数回のペースで受験し、6年生からは計画的に受験回数を増やしていくと良いでしょう。
模試を受ける時期の目安とあわせて、中学受験に向けた全体的な勉強の開始時期や準備しておくべき内容を確認しておきましょう。
Q. 塾なしでも個人で申し込みできる?
A. はい、この記事で紹介した4大模試はすべて個人での申し込みが可能です。 各模試の公式サイトから、インターネットで簡単に申し込むことができます。塾に通っていなくても、力試しや志望校判定のために積極的に活用しましょう。申し込み期間は限られているため、早めに公式サイトで日程を確認しておくことが大切です。
Q. 模試の結果の正しい見方と復習法は?
A. 偏差値や順位だけに一喜一憂せず、「できなかった問題」を「できる問題」に変えることが最も重要です。 結果が返ってきたら、以下の3ステップで復習しましょう。
- 問題の分類: 「〇(正解できた問題)」「△(時間をかければ解けた問題)」「×(全く分からなかった問題)」に分けます。
- 優先順位をつけて解き直し: まずは「△」の問題から解き直します。ここは最も伸びしろがある部分です。次に、正答率が高いのに間違えた「〇」に近い「×」の問題に取り組みます。
- 解き直しノートの作成: 間違えた問題と、正しい解法をノートにまとめておきましょう。自分だけの「弱点克服ノート」を作ることが、成績アップへの近道です。
模試を受けた後の結果をどのように分析し、実際の成績アップへと繋げるための具体的な復習のコツをさらに深掘りして確認しておきましょう。
Q. 志望校別模試は受けるべき?
A. はい、第一志望校や第二志望校の志望校別模試は、可能な限り受けることを強くおすすめします。 志望校別模試は、その学校の過去の出題傾向を徹底的に分析して作られています。そのため、問題の形式、難易度、時間配分などを体感できるまたとない機会です。また、同じ学校を目指すライバルの中での自分の位置を知ることで、本番までの学習計画をより具体的に立てることができます。
模試の種類や活用法を知ることは、中学受験成功への大きな第一歩です。しかし、模試の結果を元に日々の学習計画を立てたり、志望校との距離を測ったりすることは、一人ではなかなか難しいものです。「模試の復習がなかなか進まない」「苦手分野を効率的に克服したい」とお悩みではありませんか?
学研の家庭教師では、模試の結果を徹底的に分析し、お子様一人ひとりに合わせたカリキュラムを作成します。プロの講師がマンツーマンで指導し、志望校合格に向けて二人三脚でサポートいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
今回は、中学受験における模試の種類と選び方について解説しました。最後に、この記事の重要なポイントを振り返ります。
模試は、お子様の中学受験という長い航海における、現在地と目的地を教えてくれる大切な羅針盤です。しかし、それはあくまで道具にすぎません。大切なのは、模試の結果を親子で冷静に受け止め、次の一歩にどう繋げるかです。
この記事を参考に、ぜひお子様にぴったりの模試を見つけ、自信を持って本番に臨めるようサポートしてあげてください。応援しています。





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