創立100年を越える国際交流に力を入れた中学校。
今回は、椙山女学園中学校の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
椙山女学園中学校の特徴

名称 | 椙山女学園中学校 |
旧名称 | 椙山中学校 |
所在地 | 愛知県名古屋市千種区山添町2丁目2 |
最寄り駅 | 覚王山駅から徒歩7分 |
設立 | 1917年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 無し |
上履き | 有り |
出身有名人 | 阿川泰子(歌手)、中野友加里(フィギュアスケート選手) |
椙山女学園中学校は、創立100年以上の歴史を持つ伝統校です。
「人間になろう」を教育理念に掲げ、心と体の成長を大切にし、思いやりのある豊かな人間性を育むことを目指しています。
学力向上だけでなく、健康面での教育にも力を入れています。その一環として「食育活動」を推進しており、2016年には文部科学省の「スーパー食育スクール」にも認定されました。
また、土曜日には通常授業とは異なる「土曜講座」が開かれています。この講座では補習や教養講座、フィールドワークなど、生徒の興味を引き出す内容が多く含まれており、自主性と学ぶ意欲を高める工夫がされています。
さらに、読書活動を積極的に推進しており、朝のホームルームなどで読書の時間を確保しています。学校が選んだ100冊のリストも用意されており、どんな本を読めばよいか迷うことがありません。
多くの大学への進学実績もあり、充実した教育環境を提供するおすすめの中学校です。
椙山女学園中学校の特徴について
この学校は国際交流に力を注いでおり、夏休みの2週間を利用したオーストラリアでの交換研修を実施しています。現地でのホームステイを通じて、実際に異文化に触れながら視野を広げることができます。また、オーストラリアだけでなく、台湾での語学研修もあり、多様な経験を積む機会が提供されています。以下にそれぞれの研修内容の詳細を記載いたします。
オーストラリア語学研修
椙山女学園中学校では、夏期にオーストラリアのブリスベンにあるLourders Hill Collegeで約2週間の語学研修を行っています。現地では、英語の4技能を徹底的に磨くESL授業を受講するほか、姉妹校の生徒(バディ)の授業に参加したり、さまざまなアクティビティを通じて交流を深めたりします。ホームステイを通じて現地家庭の一員として日常生活を体験し、オーストラリアの文化や習慣を直接学ぶことができます。
台湾海外研修
台湾の台北にある金甌女子高級中学との交流を中心とした研修を3泊4日で実施します。現地の学校との交流活動に加え、国立故宮博物院などの市内観光や文化体験を通じて台湾の魅力を学びます。
校内国際交流プログラム「STEP」
夏期には、校内で外国人講師による国際交流プログラム「STEP」を3日間にわたって実施します。このプログラムはすべて英語で行われ、生徒たちは英語漬けの環境の中で充実した時間を過ごします。
椙山女学園中学校の偏差値レベル

椙山女学園中学校の偏差値 | |
椙山女学園中学校 | 40 |
偏差値が近い学校 | |
金城学院中学校 | 44 |
中部大学春日丘中学校 | 45 |
学校の偏差値レベルを他の学校を例に挙げながら比較し、難易度を説明してください。
難易度は県内トップ校と比較すると低く、偏差値が近い学校としては上記の2校などがあげられます。しかし、滑り止めや直前で志望校の変更先として選ばれることもあるため、実力以上の準備が必要です。
椙山女学園中学校の入試対策

基礎的な問題が中心となるため、ミスをせず回答することが重要となってきます。以下に科目別の傾向と対策を記載いたします。
算数の傾向と対策について
試験時間は50分、配点は100点満点です。
文章題や計算問題の出題割合が高いのが特徴です。基本的な問題が多いため、ケアレスミスを防ぐことが高得点への鍵となります。
国語の傾向と対策について
試験時間は50分、配点は100点満点です。
大問2題で構成されることが多く、設問数が多い傾向があります。そのため、素早く正確に読み取る力が求められます。さらに、全体の半分弱が知識問題となることが多いため、この分野で確実に得点できるように準備することが大切です。
理科の傾向と対策について
試験時間は30分、配点は50点満点です。
大問3題の形式が多く、化学分野の出題は少なめです。一方で、植物の写真を使用した問題が頻出するため、過去問を活用して傾向を把握し対策を立てることが重要です。また、記述問題が含まれるため、記述力を養う準備も必要です。
社会の傾向と対策について
試験時間は30分、配点は50点満点です。
出題分野の割合は年度ごとに変動しますが、時事問題がよく出題される傾向があります。ニュースに注意を払い、最新の情報を取り入れることが効果的な対策となります。
椙山女学園中学校の入学後にかかる費用について

初年度は年間で約70万円程が必要となります。その後は授業料やそのほかの徴収金が合わせて年間50万円ほど必要となります。以下に詳細を記載いたします。
学納金(初年度)
入学金 200000円
授業料 444000円
生徒会入会金 100円
PTA入会金 500円
校章・略章 1,150円
生徒会会費 3,600円
PTA会費 9,600円
日本スポーツ振興センター年会費 550円
生徒手帳 950円
学年費(学年によって異なる)43,000円
椙山女学園中学校の良い口コミと悪い口コミ

幼稚園から大学まである一貫女子校として一定の評価を獲得しています。学習環境や課外活動面でバランスの取れた教育がなされている点が評価ポイントです。
良い口コミ
生徒同士で勉強していたり先生に相談したりできる環境です。学校でも勉強しやすい環境です。
のびのびとしており女性らしく育つ環境であるかと思います。人間になろうというスローガン通り素敵な学校です。
といった評価があげられていました。
悪い口コミ
中学受験が上手くいかず、こちらの学校に入学することにしました。まず、入学式から小学校から持ち上がりの親?や生徒にあまり嬉しくない「春椙」と中学から入学した生徒に聞こえるように連呼されたことが衝撃でした。品のない親子だなと。金銭的に余裕があるけれど、育ちや立ち振る舞いは疑問を抱いてしまいました。お嬢様学校ではない、お金にゆとりのある人の学校といった表現があっていると思いました。
どこにも合格できず入学した生徒がほとんどんどの椙山。今時椙山をお嬢様学校と思っている人は、通っている人だけ。世の中の人は誰もお嬢とは今の時代思っていない。受験失敗したのかなと思っている。椙山の生徒は自分達はお嬢様と自画自賛しているところがおどろき。いずれにしても品格を持った振る舞いをしていただきたい。
といった意見があげられていました。
このような口コミを参考にすることは大切ですが、それ以上に、自分たちの目で直接見て判断することが何より重要です。他人の意見や評価はあくまで一つの情報に過ぎません。実際に現地を訪れ、雰囲気や環境、先生方の対応などを自分の感覚で確かめることで、より納得のいく選択ができるはずです。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/11033/
まとめ
国際交流が豊かで人間性に重きを置いた指導が大変魅力的な学校です。中高一貫の女子校を検討されている方は是非一度御覧になってください。このような伝統校である反面、受験という側面だけでみると滑り止め校としての認識が強いといった印象を受けます。