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コラム

共通テスト得点率とは?ボーダーや偏差値との関係を解説

共通テストの受験、本当にお疲れ様でした。自己採点を終えて、「この点数でどの大学を狙えるんだろう?」「そもそも共通テストの得点率ってどう考えればいいの?」と不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、大学受験の重要な指標である「共通テストの得点率」について、その意味や計算方法から、多くの受験生が参考にする河合塾の共通テストボーダーや大学の偏差値ランキングとの関係まで、分かりやすく解説します。

この記事を読めば、自分の成績を客観的に分析し、自信を持って出願校を選ぶための知識が身につきます。最後まで読んで、志望校合格への第一歩を踏み出しましょう。

共通テストの得点率とは?

まずは基本となる「共通テストの得点率」について理解を深めましょう。これは、あなたの現在の立ち位置を知るための非常に重要な指標です。

共通テスト得点率の計算方法

共通テストの得点率とは、共通テストの満点合計に対する自分の得点合計の割合をパーセント(%)で表したものです。

計算方法はとてもシンプルです。

(自分の合計得点 ÷ 満点合計) × 100 = 得点率(%)

例えば、共通テストの配点が合計1000点満点で、あなたの自己採点結果が750点だったとします。その場合の得点率は以下のようになります。

(750点 ÷ 1000点) × 100 = 75%

この「75%」という数字が、あなたの共通テスト得点率です。

自己採点の結果、思ったような点数が取れず不安な場合や、逆に点数が良かった場合に、共通テストの成績を利用しない選択肢も検討しておきたい方はこちらの記事を参考にしてください。

なぜ素点ではなく得点率が重要か

「なぜ合計点(素点)のままではなく、わざわざ得点率に計算し直すの?」と疑問に思うかもしれません。

その理由は、大学や学部によって共通テストで利用する科目や配点が異なるからです。例えば、A大学は5教科7科目で900点満点、B大学は3教科3科目で600点満点というように、評価の尺度がバラバラです。

これでは、単純な素点だけを比べても、どちらの大学が自分にとって合格しやすいのか判断できません。

そこで、得点率に換算することで、異なる配点の大学・学部間でも合格の目安を統一的に比較できるようになります。自分の得点率と、大学が公表している「ボーダー得点率」を比べることで、合格可能性を客観的に判断する材料になるのです。

共通テストボーダーラインとは

得点率と並んでよく耳にするのが「ボーダーライン」という言葉です。これは志望校を決定する上で欠かせない指標となります。

共通テストボーダーラインとは、その大学・学部に合格した人と不合格だった人の数がちょうど半々(合格者と不合格者が50%ずつ)になる成績ラインを指します。予備校などが過去の入試結果や模試の成績動向を分析して算出しています。

つまり、ボーダーライン上の成績だった場合、合格可能性は五分五分(50%)ということになります。決して「この点数を取れば必ず合格できる」という保証ラインではない点に注意が必要です。

河合塾発表の共通テストボーダー

数ある予備校の中でも、大学受験生の多くが参考にするのが河合塾の提供するボーダーライン情報です。河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」では、長年のデータ蓄積と高い分析力に基づいた、信頼性の高いボーダーラインが公開されています。

共通テストの自己採点結果を入力して合格可能性を判定できる「バンザイシステム」も、このKei-Net上で提供されており、毎年多くの受験生が出願校決定の参考にしています。

(参考:河合塾 Kei-Net https://www.keinet.ne.jp/)

国公立大学のボーダー得点率一覧

国公立大学の一般選抜では、多くの場合、一次試験である共通テストの成績と、二次試験(個別学力検査)の成績を合計して合否が決まります。そのため、共通テストのボーダー得点率は非常に重要な意味を持ちます。

以下に、主要な国公立大学のボーダー得点率の目安をいくつかご紹介します。

大学名学部系統ボーダー得点率(目安)
東京大学文科一類86%
京都大学総合人間学部84%
大阪大学文学部78%
名古屋大学法学部77%
北海道大学総合入試文系75%
東北大学理学部77%
九州大学共創学部74%
神戸大学経営学部79%

※上記は最新年度入試における目安です。学部や年度によって大きく変動するため、必ず最新の情報を河合塾Kei-Netなどでご確認ください。

私立大学の共通テスト利用ボーダー

多くの私立大学では、共通テストの成績のみで合否が決まる「共通テスト利用入試」という方式があります。一般選抜に比べて募集人数は少ない傾向にありますが、受験のチャンスを増やすために活用する受験生は多いです。

以下に、主要な私立大学の共通テスト利用におけるボーダー得点率の目安をいくつかご紹介します。

大学名学部系統ボーダー得点率(目安)
早稲田大学政治経済学部90%
慶應義塾大学商学部88%
上智大学法学部85%
明治大学商学部83%
青山学院大学文学部82%
立教大学経営学部84%
同志社大学グローバル・コミュニケーション学部86%
関西学院大学国際学部83%

※上記は最新年度入試における3教科型の目安です。方式や年度によって大きく変動するため、必ず最新の情報を河合塾Kei-Netなどでご確認ください。

私立大学の共通テスト利用入試をより有利に進めるために、英語のスコアを活用できる英検利用やみなし満点・加点のある大学一覧をあわせて確認しておきましょう。

大学偏差値ランキング一覧

ボーダーラインとともによく使われる指標が「偏差値」です。ここでは、河合塾が発表している2024年度入試向けの偏差値を参考に、大学の偏差値ランキングの一部を見ていきましょう。

偏差値とは、模試などを受けた特定の集団の中で、自分の学力が平均からどのくらいの位置にあるかを示す数値です。平均点が偏差値50となります。

国公立大学の偏差値ランキング

偏差値大学名・学部名(例)
72.5東京大学(理科三類)
67.5東京大学(文科一類)、京都大学(法学部、経済学部など)
65.0一橋大学(商学部、社会学部など)、大阪大学(法学部、人間科学部など)
62.5名古屋大学(法学部、経済学部など)、神戸大学(法学部、経営学部など)
60.0北海道大学(総合入試文系)、東北大学(法学部)、九州大学(法学部)

私立大学の偏差値ランキング(文系)

偏差値大学名・学部名(例)
70.0早稲田大学(政治経済学部)、慶應義塾大学(法学部)
67.5早稲田大学(法学部、商学部など)、慶應義塾大学(経済学部、商学部など)
65.0上智大学(法学部)、国際基督教大学(教養学部)、同志社大学(グローバル・コミュニケーション学部)
62.5明治大学(法学部、商学部など)、立教大学(異文化コミュニケーション学部)
60.0青山学院大学(国際政治経済学部)、中央大学(法学部)、立命館大学(国際関係学部)

私立大学の偏差値ランキング(理系)

偏差値大学名・学部名(例)
72.5慶應義塾大学(医学部)
67.5早稲田大学(先進理工学部)
65.0慶應義塾大学(理工学部、薬学部)、早稲田大学(基幹理工学部、創造理工学部)
62.5東京理科大学(理学部、工学部など)、同志社大学(生命医科学部)
60.0明治大学(総合数理学部)、立教大学(理学部)、立命館大学(情報理工学部)

医学部の偏差値ランキング

医学部は特に高い学力が求められるため、偏差値も高くなる傾向があります。

偏差値大学名・学部名(例)
72.5東京大学(理科三類)、慶應義塾大学(医学部)
70.0京都大学(医学部)、大阪大学(医学部)、東京医科歯科大学(医学部)
67.5名古屋大学(医学部)、東北大学(医学部)、九州大学(医学部)、千葉大学(医学部)
65.0北海道大学(医学部)、神戸大学(医学部)、岡山大学(医学部)、金沢大学(医学部)

※上記の偏差値は最新年度入試結果を反映したものであり、学科や入試方式によって異なります。あくまで全体的なレベル感の参考にしてください。

共通テスト得点率と偏差値の違い

「得点率と偏差値、どっちを信じればいいの?」と混乱してしまう人もいるかもしれません。この2つの指標は、それぞれ役割が異なります。正しく使い分けることが、的確な出願戦略につながります。

共通テスト得点率は合格の目安

共通テスト得点率は、その名の通り「共通テスト」という特定の試験における成績の割合です。

主に、国公立大学の一次試験や、私立大学の共通テスト利用入試における合格の可能性を測る「目安」として使われます。特に国公立大学を志望する場合、共通テストの得点率がボーダーラインに届いているかどうかが、出願の大きな判断材料となります。

偏差値は学力レベルの相対的な位置

一方、偏差値は、河合塾の全統模試のような、全国のライバルたちの中での自分の学力的な立ち位置を示す「相対的な指標」です。

主に、大学独自の試験(二次試験や一般選抜)がある入試において、その大学の難易度と自分の学力が見合っているかを判断するために使われます。偏差値を見ることで、科目ごとの得意・不得意や、二次試験での逆転の可能性などを考えることができます。

出願校決定での使い分け方

出願校を最終的に決めるときは、この2つの指標を組み合わせて多角的に判断することが重要です。

  • 国公立大学を志望する場合: まずは共通テストの自己採点結果から得点率を出し、志望校のボーダーラインと比較します。ボーダーをクリアしていれば、次は二次試験の配点や難易度を偏差値で確認し、自分の得意科目で勝負できるかなどを総合的に判断します。
  • 私立大学を志望する場合: 共通テスト利用入試で出願する場合は、ボーダー得点率が最も重要な指標になります。一般選抜で受験する場合は、模試の偏差値と大学の偏差値ランクを比較して、合格可能性を判断します。

得点率で「出願の最低ライン」を確認し、偏差値で「二次試験を含めた総合的な合格可能性」を探る、というイメージを持つと分かりやすいでしょう。

出願校の決定は親子で意見が分かれることも多いデリケートな局面です。納得のいく決断をするために、保護者の方が受験生をどうサポートすべきか、NG行動とあわせて確認しておきましょう。

得点率で見る大学レベルの目安

「自分の得点率だと、だいたいどのくらいのレベルの大学が視野に入るの?」という疑問に答えるため、得点率ごとの大学レベルの目安をまとめました。

これはあくまで大まかな目安であり、学部や年度、文系・理系、科目数によって大きく異なるため、参考程度にご覧ください。

得点率90%以上で狙える大学

東京大学や京都大学の最難関学部(理科三類など)や、一部の大学の医学部医学科が視野に入ります。私立大学の共通テスト利用入試では、早稲田大学や慶應義塾大学の上位学部も合格が濃厚となります。

得点率80%台で狙える大学

東京大学・京都大学以外の旧帝国大学(大阪大学、名古屋大学など)や、一橋大学、東京工業大学といった難関国公立大学が主なターゲットとなります。また、多くの地方国公立大学の医学部医学科もこの範囲に含まれます。私立大学の共通テスト利用では、MARCHや関関同立といった難関私立大学の多くで合格が見込めます。

得点率70%台で狙える大学

千葉大学、横浜国立大学、神戸大学といった都市部の難関国公立大学や、多くの地方国公立大学が視野に入ってきます。大学のレベルで言うと、国公立大学を目指す上での一つのボリュームゾーンと言えるでしょう。私立大学の共通テスト利用では、日東駒専や産近甲龍レベルの大学も選択肢となります。

得点率60%台で狙える大学

中堅国公立大学や、多くの公立大学がターゲットとなります。共通テストの配点比率が低い大学や、二次試験での逆転が狙える大学を選ぶのが戦略の一つです。私立大学の共通テスト利用では、多くの大学で合格の可能性があります。

知っておきたい大学受験の用語

最後に、出願校を検討する際によく出てくる専門用語を解説します。意味を正しく理解して、情報収集に役立てましょう。

ボーダーラインと合格可能性

前述の通り、ボーダーラインは合格可能性50%(C判定)のラインです。予備校によっては、合格可能性をアルファベットで判定しています。一般的に、以下のような目安になっています。

  • A判定: 合格可能性80%以上。合格はかなり濃厚です。
  • B判定: 合格可能性65%程度。合格の可能性は高いです。
  • C判定: 合格可能性50%程度。ボーダーライン上で、当落線上にいます。
  • D判定: 合格可能性35%程度。合格はやや厳しい状況です。
  • E判定: 合格可能性20%未満。合格はかなり厳しい状況です。二次試験での大幅な挽回が必要です。

厳しい判定が出たとしても、まだ諦める必要はありません。直前期の過ごし方を工夫して合格を勝ち取るための逆転合格スケジュールを確認しておきましょう。

バンザイシステム・Kei-Net

  • バンザイシステム: 河合塾が毎年共通テスト後に提供する、自己採点結果をもとに合格可能性を判定できる無料のWebサービスです。自分の得点と各大学のボーダーラインを照らし合わせ、C判定以上の大学はどこか、などを一覧で確認できます。
  • Kei-Net: 河合塾が運営する大学入試情報サイトの総称です。バンザイシステムもこのサイトの一部で、他にも模試の成績データや各大学の偏差値、入試情報など、受験に役立つ情報が満載です。

ドッキング判定

ドッキング判定とは、国公立大学の合否判定において、共通テストの成績(自己採点結果)と、模試などから算出した二次試験の学力評価を組み合わせて(ドッキングして)、総合的な合格可能性を判定することです。

国公立大学の合否は共通テストと二次試験の合計点で決まるため、共通テストの結果が少し悪くても、二次試験で得意科目を活かして逆転できる可能性があります。ドッキング判定は、そうした総合的な視点での合格可能性を知るために非常に有効な判定方法です。河合塾の全統模試などを受けると、このドッキング判定を確認できます。

まとめ

今回は、共通テストの得点率とは何か、そして偏差値やボーダーラインとどう関係しているのかを解説しました。

最後に、この記事の重要なポイントを振り返りましょう。

  • 共通テストの得点率: 満点に対する自分の得点の割合。配点が違う大学同士を比較するための重要な指標です。
  • ボーダーライン: 合格可能性が50%になる成績のこと。合格を保証するものではありません。
  • 得点率と偏差値の使い分け: 得点率は共通テストが関わる入試の「目安」、偏差値は二次試験や一般選抜を含めた「相対的な学力位置」として、両方を組み合わせて判断しましょう。
  • 情報ツールの活用: 河合塾の「Kei-Net」や「バンザイシステム」などの信頼できる情報を活用し、客観的なデータに基づいて出願校を検討することが大切です。

自己採点の結果を見て、思うような点数が取れずに落ち込んでいる人もいるかもしれません。しかし、大学受験はここからが本番です。

今回得た知識を使って自分の成績を冷静に分析し、二次試験での逆転の可能性や、自分に合った大学はどこなのかを探してみてください。あなたのこれまでの努力が最高の結果に結びつくよう、心から応援しています。

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