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コラム

夏期講習はどんなもの?夏期講習の重要性や注意点、費用相場を解説

夏期講習はどんなもの?夏期講習の重要性や注意点、費用相場を解説 夏期講習

新学期がスタートして2カ月余り。毎年6月に入ると、各予備校や塾では夏期講習の申し込み受け付けが始まります。学校が休みに入り授業が進まない夏休みに1学期の復習や苦手分野のフォローができる夏期講習は、うまく活用すればその後の成績向上に大きく役立ちます。

そこで今回は、夏期講習とはどのようなものか、また、選ぶ際のポイントや注意点について詳しくお伝えします。ぜひ参考にして、お子さんに合った夏期講習選びにお役立てください。

夏期講習はどんなもの?

夏期講習はどんなもの?

「夏期講習」とひとことで言っても、実はさまざまなタイプ(コース)があります。お子さんの成績や性格、目的に合わせて、最適なものを選ぶことが大切です。以下、4種類をご紹介しましょう。

1学期の復習ができる

「1学期のテストの成績が思わしくなかった」「部活動が忙しくて思うように勉強できていない」「そもそも勉強の仕方がよくわかっていない」といったお子さんなら、まずは1学期の復習をしっかりできるコースがおすすめです。1学期の積み残しをなくしておけば勉強に対する自信がつき、新学期にもスムーズなスタートが切れるでしょう。
個別指導を行う夏期講習もありますので、特に理解度が低い場合は検討してみるのもよいでしょう。

2学期の予習ができる

学校のテストで常に9割は取れるような理解度の高いお子さんなら、2学期の予習ができるコースがおすすめです。夏期講習で先取り学習をしておけば、2学期の学校の授業が復習になります。学校生活に余裕ができ、他の習い事や部活動とも両立がしやすくなるでしょう。
何より「学校の授業がわかる」「勉強が楽しい」という好循環が生まれるため、将来の入試に対するモチベーションも高まります。

苦手の克服ができる

「成績はまあまあだけど、英語だけが苦手」「数学の成績が上がれば全体順位も上がるのに」といったお子さんなら、その苦手科目を重点的に学習するコースがおすすめです。苦手科目だけを扱うコースなら、他の科目の予習や宿題などに時間を取られることなく集中できますし、苦手なことを前提に指導してもらえるのでわかりやすく、「できるようになった!」という充実感を味わえそうです。一般的な夏期講習は複数の教科がセットになっていることが多いので、苦手科目だけを受講できるかどうか、事前にしっかり確かめましょう。

受験年度の場合

中学受験を考えている小学6年生や、高校・大学受験を控えた中学3年生・高校3年生の場合は、これまでの総復習や入試問題演習など、受験対策のコースを受講するのが一般的です。夏休みは受験に向けた基礎固めをする事実上のラストチャンス。ぜひ積極的に活用しましょう。塾や予備校によって、学力レベルや志望校に合わせたコース、ひとりひとりの弱点を補強するオーダーメイド型のカリキュラムなどが提供されていますので、お子さんとよく相談して決めましょう。また、豊富な過去データをもとに志望校決定のための個別相談に応じているところもあり、受験に向けての客観的なアドバイスをもらえるというメリットもあります。

夏期講習の重要性

夏期講習の重要性

夏期講習にはさまざまなメリットがあり、それを理解してうまく生かすことが重要です。どのようなメリットがあるのか、具体的に見てみましょう。

学校が休みでも学習を継続できる

夏期講習のメリットとしては、まず学習習慣の維持が挙げられます。
学校が長期間休みになると、夜ふかしするなどして生活のリズムが崩れやすく、必然的に学習リズムも崩れがちです。ゲームなどに熱中して昼夜逆転の生活に陥るケースもあるようです。こうなると、2学期からの学校生活にも支障をきたしかねません。

しかし、夏期講習を受ければ起床時間も遅くなることなく固定され、帰宅後も出された課題などに取り組むため、学期中と同じような学習リズム・生活リズムを維持しやすくなります。2学期のスムーズなスタートにも役立つでしょう。

理解できていない部分を復習できる

1学期の学習の積み残しを解消できるのも、夏期講習の大きなメリットです。
1学期の学習内容を十分理解できていない場合、学校から出された夏休みの宿題もよく理解できないままとりあえず埋めるだけ、そのまま2学期に入って授業内容がますます理解できず、テストでも点が取れない…という悪い流れになってしまいます。

夏期講習を利用して1学期の復習ができれば、遅れはそこでリセットできます。2学期の授業も理解しやすくなり、「わかった!」「自分もできる!」と実感することでやる気もアップするでしょう。積み残しが少ない夏のうちに、しっかり追いついておくことはとても大切です。

わからないところを講師に質問できる

夏休み中、やる気のあるお子さんであれば、ひとりで学習に取り組むこともできるでしょう。また、保護者が一緒に見てあげて、わからない点を教えてあげることができれば最高です。
しかし、実際には、わからないところをお子さんが自分だけで解決するのはなかなか難しいものです。保護者も、仕事で忙しかったり、中高生の学習内容になると理解が難しくなったりして、十分に教えてあげることができない、という声も多いようです。

夏期講習に参加すれば、疑問点を専門の講師に質問してすぐに解決することができます。長期間学校に頼れない夏休み、お子さんにとっても保護者にとっても、「すぐに質問できる」というメリットは大きいでしょう。

受験に向けた対策ができる

小学6年生・中学3年生・高校3年生の場合、夏期講習でも受験対策コースが開講されています。講師の話や教室の掲示物、対策テストなど、あらゆる面で受験に向けた雰囲気作りがされており、受験生としての意識を高めることができます。机を並べる受講生たちもそれぞれに「志望校合格」という目標を持って参加していますので、お子さんもその雰囲気に影響され、「勉強するのが当たり前」という感覚になることが期待できます。良い意味でのライバル意識も生まれ、「自分も負けていられない!」「もっとがんばろう!」という闘志も湧きやすく、夏期講習をきっかけに、主体的な学習姿勢が身についた、というケースも多いようです。

夏期講習だけ参加は可能?

「ふだん塾などに通わせていないけど、夏休みだけは通わせたい」と考える保護者もいらっしゃるでしょう。多くの塾や予備校では、ふだん通塾していなくても夏期講習の参加を可能としています。その点をあらかじめ調べたうえで申し込めば問題ありません。夏期講習に参加してみることで、もともと通っている生徒の勉強量を知るだけでも良い刺激になるでしょう。

ただし、特に受験生の場合は、2学期以降も受験まで通うケースが多いものです。夏だけでなく、継続して通うことになる可能性も視野に入れて選んだほうがよいでしょう。

夏期講習の注意点

夏期講習の注意点

ここまでご紹介したように、夏期講習にはさまざまなメリットがあります。しかし、「とにかく受ければ成績が上がる」というものでもありません。受講を検討する際に注意すべき点を見てみましょう。

夏期講習で結果が出ないケース

お子さんの1学期の成績を見て「このままじゃまずい!夏期講習を受けさせよう!」と考える保護者も多いことと思います。しかし、お子さん本人にまったくやる気がない状態で夏期講習に無理やり通わせても、よい効果はあまり期待できません。

夏期講習は、通わせただけで成績が上がるという訳ではありません。お子さんに合わせてどう活用するかが重要です。勉強について、進路について、お子さんとしっかり向き合って話し合い、お子さんが「夏期講習を受けて成績を伸ばしたい」という意思を持って受講できるよう配慮しましょう。

夏期講習に参加する目的を明確にする

夏期講習に申し込む前に、参加目的をしっかり確認しましょう。
「1学期の復習をしたい」「2学期の予習を進めたい」「苦手科目を克服したい」「受験対策を始めたい」…それぞれにやることがかなり変わってきます。1学期の内容を理解できていないのに予習メインの講座を選んでしまうとついていけませんし、逆に1学期の内容を十分理解できているのに復習の講座を受講するのは時間とお金の無駄です。また、すでにお伝えしたように、そもそもお子さんが夏期講習の意義を理解していなければ意味がありません。
お子さんにとって本当に必要な学習ができるよう、事前の話し合いと確認が必要です。

夏期講習は比較する

夏期講習にはさまざまな難易度や目的別のコースがあり、塾によっては集団授業だけでなく個別指導を行っているところもあります。ほかにも、地域密着型で地域内の学校の定期テスト対策に強い塾や、全国規模で志望校判定を行える大規模校、難関校対策に強い予備校など、運営会社によってもかなり特色が異なります。また、後述しますが、費用をいくらかけられるかによっても選べる範囲が変わってきます。お子さんの成績や性格と家計をよく考えあわせ、どこの夏期講習を選ぶべきなのか、複数の案内を比較してしっかり確認・検討することが大切です。

無理なく通えるか考える

夏期講習を検討する際には、通学の利便性も重要です。いくら有名で素晴らしい塾でも、家から遠く、通うだけで疲れてしまうようでは学習にもかえって悪影響となります。通うための交通費や、保護者の送迎負担も考慮する必要があるでしょう。場合によっては2学期以降も通うことになるかもしれない、ということも考えれば、自宅だけでなく学校からの交通の便もチェックしておいた方が安心です。お子さんが無理なく通える範囲にある中から選ぶよう留意しましょう。

夏期講習の費用相場

夏期講習の費用相場

夏期講習のメリットや選ぶ際の注意点を見てきましたが、費用が気になる方も多いことと思います。小学生・中学生・高校生それぞれの大まかな費用相場をチェックしておきましょう。

※以下にご紹介する以外に、「合宿」や「特別講座」には追加費用が必要なケースが多いのでご注意ください。

小学生の費用相場

小学生の場合、学校の補習的なコースなのか中学受験対策コースなのかで相場が異なります。

補習中心であれば2万円〜5万円程度、受験対策講座は5年生までで4万円〜15万円程度です。中学受験を間近に控えた6年生になると、16万円〜20万円程度かかるところが多いようです。

中学生の費用相場

中学生対象の夏期講習では、一斉授業のほかに個別指導のコースが設けられるところも多いようです。科目数や回数にもよりますが、手厚い指導を受けられる個別指導は費用が高額になる傾向が見られます。

大まかな相場は、1、2年生の一斉指導で3万円〜6万円、3年生になると一斉指導でも8万円〜10万円程度です。個別指導の場合は、さらに2万円〜10万円程度加算され、3年生では10万円〜20万円かかることが多いようです。

高校生の費用相場

高校生対象の夏期講座も、一斉か個別かによって相場が変わります。大まかな相場は、1、2年生の一斉指導で5万円〜10万円、3生では7万円〜14万円程度で、個別になるとさらに2万円〜10万円程度加算されるところが多いようです。

大学受験対策の場合は、志望校の入試科目によっても費用が大きく変わります。特に国公立大学志望者は大学入試共通テスト対策と個別試験対策が必要となり、科目数が増えるため夏期講習の費用もその分増えることになるでしょう。

夏期講習の期間と申し込みタイミング

夏期講習の期間と申し込みタイミング

夏期講習は多くの場合、学校の夏休み期間(7月中旬~8月末)に行われます。塾や予備校によっては、この期間内に前期・後期と分けて異なるテーマで開講するケースや、短期集中講座などとして1~2週間程度開講するケースもあります。

夏期講習の申し込みは6月上旬から開始されるところが多く、開講直前まで受け付けている場合もありますが、すぐに定員に達して早々に締め切られてしまう人気講座もあります。夏休み直前の決断では間に合わないことも考えられますので、受講を考えるなら早めの検討がおすすめです。

まとめ

夏期講習の重要性や選ぶ際の注意点、費用相場についてお伝えしました。

昔から「夏休みは受験の天王山」と言われます。勝負の分かれ目となる大切な時期ということです。受験生はもちろん、そうでない学年でも、夏休みの勉強のしかたが将来の受験に大きく影響することはまちがいないでしょう。

夏期講習はその夏休みの学習を効果的に行うためのひとつの手段です。
塾の夏期講習の代わりにお子さんの要望や状況に最適化したプランニングを行ってくれる家庭教師センターに依頼する方法もあります。
お子さんの学習習慣の確立や成績向上、志望校合格のために、親子でよく話し合い、最適な選択をしてください。

学研の家庭教師でも、集団の夏期講習が苦手で個別的に夏期講習を受講したいというご要望をお受けしています。
個別的にプランニングを行い、この時期は復習に重きを置いたほうがいいのか、予習に重きを置いたほうがいいのか、また、どの分野に特化して取り組んだほうがいいのかをお子様の状況に合わせ、適切にご提案しております。
お悩みの方は、是非一度お問合せくださいね。

夏期講習はその夏休みの学習を効果的に行うためのひとつの手段です。お子さんの学習習慣の確立や成績向上、志望校合格のために、親子でよく話し合い、最適な選択をしてください。

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