明日からいよいよ期末テスト!勉強不足の人はもちろんですが、しっかり対策をしてきた人でも、テスト前日は焦りから不安になるものです。覚えておきたいのは、テスト前日はあくまで「調整日」であること。前日なのに今から新しいことをやろうとしたり、一夜漬けでなんとかしようと徹夜したりするのはおすすめできません。
今回は、期末テスト前日にするべきことと、しないほうがよいことをご紹介します。ぜひチェックして、成績アップに役立ててください。
期末テスト前日はどのようなことをすればいい?
あまり時間のない期末テスト前日、少しでもよい成績を取るために、残り少ない時間を使ってどのような勉強をすればいいのでしょうか。ここでは5点お伝えします。
全体像の把握(重要度の確認)
あれもこれも復習しなきゃ…!と焦って細かいところを見る前に、まずはテスト範囲の全体を確認しましょう。今回の範囲の中で特に重要なところ、絶対に出題される問題などを押さえていきます。もちろんすべての問題を解けることが理想ですが、「最低限、これだけは確実に復習しよう」というポイントを見極めて取り組むことで、テストでの大きな取りこぼしを防ぐことができます。
テスト勉強中にできなかった問題にフォーカス
テスト前日になって新しい問題を解くのは、効率が悪いうえに精神的にも焦りを招きやすいのでやめましょう。前日にやるべきは、今までのテスト勉強でできなかった問題の徹底復習です。特に、ワークで2回以上間違えた問題や解けなかった問題は確実にピックアップし、ひとりで解けるようになるまでくり返し確認しましょう。これを徹底的にやることが成績アップに直結します。
教科書を読み返す
定期テストの範囲は教科書ですので、前日に教科書を読み返すのもよいことです。特に、英語や国語、社会では、教科書を読みながら内容の流れを確認し、自信のない語句があればチェックしておくとよいでしょう。
教科書を読む際は、声を出して音読するのがおすすめです。文字を目で見ながら自分の声を聞くことで、視覚だけでなく聴覚も使うことになるので、記憶が定着しやすくなると言われています。
暗記項目をチェック
国語の漢字や語句、英語の単語や文法事項、社会や理科の重要語句などの暗記項目も、前日に復習するのに向いています。教科書を音読しながらチェックしたり、ふだん作っている単語帳や暗記ノートをくり返し確認したりしましょう。英単語帳や、解けなかった問題を集めたノートなどは、ぜひ普段から作っておくことをおすすめします。
「社会、理科は試験開始1分前まで伸びる」と言われるように、このような暗記項目は、粘り強く復習することで確実な得点源になります。前日だけでなく、当日の試験開始直前まで、くり返し確認しましょう。
先生が力説した部分を見返す
授業中などに先生が「ここはテストに出るよ」「重要ポイントだよ」などと強調した部分は、テスト前日にもしっかり再確認しておきましょう。日ごろの授業で先生が力説したことは、自分のノートにも「重要!」「テストに出る!」などと強調して書いておくと、見直すときに役に立ちます。
テスト前日の睡眠不足がダメな理由
テスト前日の一夜漬けはよくないとわかっていても、焦りから睡眠時間を削ってつめ込み勉強をしたくなる人も多いのではないでしょうか。しかし、テスト前日の睡眠不足は本当にいいことがありません。どうしてよくないのか、その理由を見ていきましょう。
集中力低下に繋がる
睡眠が不足すると、集中力や注意力をつかさどる脳の前頭葉のはたらきが悪くなると言われています。そんな状態でテスト勉強をしても効率が悪く、得点にはつながりにくくなります。また、睡眠が不足すると思考力や判断力も鈍るため、翌日のテスト本番でも本来の力を発揮できなくなる恐れがあります。テスト期間でも、睡眠時間は最低6時間は確保しましょう。
脳は寝ている間に記憶を整理する
暗記したことは時間の経過とともに忘れるものですが、睡眠中は、起きている時に記憶したことが脳の中で整理・定着されていると考えられています。
睡眠には「レム睡眠(浅い眠り)」と「ノンレム睡眠(深い眠り)」があり、この2つがおおよそ90分間隔で繰り返されます。記憶の整理・定着が行われるのは「レム睡眠」の間です。睡眠時間を削ってしまうと「レム睡眠」の回数も当然減ってしまうため、せっかく覚えたことが脳にしっかり定着しないおそれがあるのです。
寝る30分前に暗記
上でお伝えしたように、睡眠中は脳で記憶の整理と定着が行われます。ということは、寝る直前にしっかり暗記し、6時間以上の睡眠をとったあと、翌朝の起床後にすぐ再確認することで記憶が非常に定着しやすくなります。
テスト勉強をしながら、特に暗記したいことをピックアップしておき、その日の勉強の最後、寝る前の30分間を暗記の集中時間にあてましょう。
テスト前日の体調管理
せっかくテスト勉強をがんばったのに、当日体調を崩してしまっては元も子もありません。体調管理にも気を配り、万全の体調で当日を迎えたいもの。テスト前日の体調管理のポイントをお伝えしましょう。
体調管理
テスト勉強を頑張って疲れがたまっていると、風邪なども引きやすくなります。上でお伝えした睡眠時間の確保はもちろん、服装や室温の管理にも注意し、風邪を引いたりしないよう、体調管理を万全にしたいものです。「体調管理は、もう一つのテスト科目」と心得ましょう。
質の良い睡眠のために
テスト前日に質の良い睡眠をとるためには、食事や入浴にも注意が必要です。
良い睡眠のために避けた方がいいのは、カフェインを含む食べ物・飲み物です。コーヒー・紅茶・緑茶をはじめ、コーラなどの清涼飲料水やココア、チョコレート、栄養ドリンクの一部にもカフェインが含まれています。
また、入浴は、眠りにつきたい時間の1~2時間前に、40℃程度の少しぬるめのお湯にゆっくりつかるのがおすすめです。リラックスできるので副交感神経のはたらきが高まり、眠りに入りやすくなります。
テスト当日の起床はテストの3時間前
テスト当日は、テスト開始時間の3時間前に起床しましょう。テストが9時開始なら6時に起きるということです。起床してから脳が活発に動くようになるまでに3時間ほどかかると言われているからです。人によっては「早すぎる」と思うかもしれませんが、脳の活性化のためにも、また、起床後の暗記の確認や余裕を持った登校のためにも、テスト開始3時間前の起床がベストです。
まとめ
テスト前日にするべきことと、しないほうがよいことについてお伝えしました。
テスト前日は、テストに対して真剣である人ほど不安にもなりやすいものですが、過度に心配しすぎるのは逆効果です。今回お伝えしたことを参考に、前日にやるべきことにしっかり取り組み、翌日からのテストに心身ともにベストな状態で臨めることを一番に考えましょう。重要ポイントを見直して就寝直前の30分間で暗記したら、6時間しっかり寝ること。明日のテストがうまくいくよう、ベストを尽くしてくださいね。