「中学受験で英検を持っていると有利になるって本当?」 「何級を目指せばいいの?いつから対策を始めればいい?」
中学受験を控えるお子様を持つ保護者の皆様にとって、英検の扱いは大きな関心事ではないでしょうか。結論から言うと、英検は中学受験において強力な武器になり得ます。
しかし、そのメリットを最大限に活かすためには、正しい知識と戦略が不可欠です。
この記事では、中学受験における英検の重要性から、具体的な優遇校リスト、目標級別の学習ロードマップまで、徹底解説します。お子様の中学受験を成功に導くためのヒントが満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。
中学受験で英検が有利になる理由

近年、多くの中学校が英語教育に力を入れており、入学試験において英語力を測る指標として英検を積極的に活用しています。英検を取得していると、具体的に次のようなメリットが期待できます。
入試での加点・得点換算
最も直接的なメリットは、入試の合計点に点数が加算される「加点」や、英語の試験の点数としてみなされる「得点換算」です。
例えば、「英検3級取得で+10点」「準2級取得で英語の試験を80点とみなす」といった制度があります。苦手な教科があったとしても、英検の加点でカバーできる可能性があるのは大きな魅力です。
出願資格としての認定
一部の学校や特定の入試方式では、「英検〇級以上」が出願するための条件となっている場合があります。
特に、英語に特化したコースや国際系のクラスを志望する場合、一定レベルの英検取得が必須となるケースが見られます。目標とする学校の選択肢を広げるためにも、出願資格は必ず確認しておきましょう。
合否判定での参考・考慮
明確な加点や得点換算がなくても、合否ライン上に複数の受験生が並んだ際に、英検取得者が優先的に合格となることがあります。
これは「参考・考慮」と呼ばれるもので、学校側が受験生の学習意欲や将来性を評価する材料として英検を活用する例です。最後のひと押しとして、英検が合否を分ける可能性も十分に考えられます。
英語力と学習意欲の証明
英検を取得していることは、客観的な英語力の証明になります。
ペーパーテストだけでは測れない「聞く」「話す」能力を含めた4技能を評価する英検は、入学後の英語学習への適応力を示す指標となります。また、目標に向かって努力できる学習意欲の高い生徒であるというアピールにも繋がります。
中学受験で目指すべき英検の級

「中学受験で評価されるのは、一体何級からなの?」という疑問にお答えします。目標とする学校のレベルによって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
スタートラインは3級から
中学受験で「有利」と言えるスタートラインは、一般的に3級からです。3級は「中学卒業程度」のレベルとされており、これを小学生のうちに取得していることは、基礎的な英語力が身についていることの証明になります。多くの学校で加点や判定考慮の対象となり始めます。
準2級取得で選択肢が広がる
準2級(高校中級程度)を取得していると、受験校の選択肢が大きく広がります。 難関校や人気校でも評価の対象となり、加点幅が大きくなったり、より有利な条件で出願できたりするケースが増えます。中学受験を本格的に有利に進めたいと考えるなら、ぜひ目指したいレベルです。
2級取得は大きなアドバンテージ
2級(高校卒業程度)は、中学受験において非常に大きなアドバンテージとなります。取得している小学生はまだ少ないため、他の受験生と大きな差をつけることができます。難関校の英語入試や特待生選抜などで高く評価され、合格をぐっと引き寄せることができるでしょう。
4級・5級の評価と位置づけ
4級(中学中級程度)や5級(中学初級程度)が直接入試で評価されるケースは多くありません。しかし、英語学習の第一歩として、また学習習慣を身につける目標として非常に有効です。4級・5級で試験形式に慣れ、成功体験を積むことが、その後の3級以上の取得に繋がります。
英検で優遇・加点がある中学校一覧

ここでは、英検を入試で活用できる中学校の一部をエリア別にご紹介します。
【東京】英検優遇制度のある中学校
東京都内では非常に多くの私立中学校が英検優遇制度を導入しています。
【神奈川】英検優遇制度のある中学校
神奈川県でも、多くの学校が英検取得者を評価しています。
【千葉・埼玉】英検優遇制度のある中学校
千葉県・埼玉県でも英検を活用できる学校は増えています。
【関西・その他】英検優遇制度のある中学校
関西エリアやその他の地域でも、英検を評価する動きは広がっています。
合格へ導く英検対策ロードマップ

計画的に対策を進めることが、英検合格と中学受験成功の鍵です。
いつから始める?学年別開始時期の目安
目標級から逆算して学習計画を立てましょう。
- 小学校低学年〜中学年
まずは英語に親しむことからスタート。歌やゲーム、簡単な絵本などを通じて、楽しく英語に触れる機会を作りましょう。5級・4級の取得を目標に、英語学習の土台を築く時期です。 - 小学校5年生
中学受験を意識し始めるこの時期には、3級の取得を目指すのがおすすめです。語彙や文法の学習を本格化させ、過去問にも取り組み始めましょう。 - 小学校6年生
受験本番に向けて、準2級、可能であれば2級の取得を目指します。 受験勉強と並行して、計画的に学習時間を確保する必要があります。夏休み前までに目標級を取得できると、秋以降は受験勉強に集中しやすくなります。
英検の計画的な取得とあわせて、中学受験に向けた本格的な勉強や準備をいつから始めるべきか、有利に進めるための心構えを知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
小学生・中学生向けおすすめ勉強法
英検は4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)が問われます。バランスの取れた学習が重要です。
- リーディング(読む)
単語と文法の暗記が基本です。単語帳を繰り返し使い、覚えた単語が長文でどのように使われているかを確認しましょう。 - リスニング(聞く)
毎日少しずつでも英語の音声に触れることが大切です。問題集のCDやアプリの音声を繰り返し聞き、シャドーイング(音声に続いて真似して発音する練習)も効果的です。 - ライティング(書く)
3級から導入される英作文は、得点源にしやすいパートです。基本的な型(意見→理由1→理由2→結論)を覚え、使える表現のストックを増やしましょう。書いた英文は学校や塾の先生に添削してもらうのが理想です。 - スピーキング(話す)
面接形式のスピーキングテストは、オンライン英会話などを活用して、外国人講師と話す練習を積むのが最も効果的です。音読を繰り返すだけでも、英語を話すことへの抵抗が少なくなります。
級別おすすめ参考書・問題集
まずは公式が出している過去問から始め、自分の実力に合った教材を選びましょう。
【全級共通】
- ・英検過去6回全問題集(旺文社)
まずは過去問を解いて、問題形式と自分の実力を把握しましょう。 - ・英検 でる順パス単シリーズ(旺文社)
頻出度の高い単語から効率的に覚えられる定番の単語帳です。
【3級・準2級】
- ・英検をひとつひとつわかりやすく。シリーズ(Gakken)
イラストが多く、初心者でも取り組みやすい解説書です。 - ・最短合格! 英検ライティング完全制覇シリーズ(ジャパンタイムズ出版)
ライティングの書き方や使える表現を分かりやすく学べます。
【2級】
- ・英検2級 総合対策教本(旺文社)
4技能すべての対策が1冊でできるバランスの取れた教材です。
効果的な塾・オンライン教材の選び方
独学での対策が難しい場合は、塾やオンライン教材の活用も検討しましょう。
英検のスピーキング対策や個別指導を自宅で効率よく進めたい方に向けて、小学生向けのおすすめ英語家庭教師やオンラインサービスを比較したい方はこちらの記事もおすすめです。
中高一貫校入学後を見据えた英検活用

英検の価値は中学受験だけで終わりません。中高一貫校入学後、さらにその先の大学受験まで見据えた長期的なメリットがあります。
大学入学共通テストでの利用
大学入学共通テストでは、英検などの外部英語検定試験の結果が、出願資格や得点加算・換算に利用できる大学があります。 例えば、準1級や2級を取得していると、共通テストの英語が満点扱いになるケースもあり、大学受験を有利に進めることができます。
大学の推薦・総合型選抜での活用
推薦入試やAO入試(総合型選抜)では、学力だけでなく、高校時代の活動実績が評価されます。高いレベルの英検を取得していることは、英語学習への意欲と能力をアピールする強力な材料となり、合格の可能性を高めます。
内部進学での優遇措置
大学付属の中高一貫校などでは、内部進学の際に一定級以上の英検取得が条件となっていたり、希望の学部に進学するための評価項目になっていたりする場合があります。早い段階から計画的に英検対策を進めることが、希望の進路実現に繋がります。
中学受験と英検に関するQ&A

保護者の皆様からよく寄せられる質問にお答えします。
Q. 小学生でも英検2級は合格できる?
A. はい、計画的な対策を行えば小学生でも英検2級の合格は十分に可能です。
実際に、毎年多くの小学生が2級に合格しています。ただし、高校卒業レベルの語彙力や読解力が求められるため、早期からの準備と本人の強い意志が不可欠です。無理強いはせず、お子様のペースに合わせて目標設定をすることが大切です。
Q. 英検対策と受験勉強の両立方法は?
A. 両立の鍵は「早期からの計画」と「隙間時間の活用」です。
理想は、小学5年生のうちに目標級(3級や準2級)を取得し、6年生では受験勉強に集中できる状態を作ることです。もし6年生で両立が必要な場合は、朝の15分や通学時間などを単語学習に充てるなど、隙間時間を有効活用しましょう。英検の学習が、結果的に中学受験の英語入試対策にも繋がります。
集団塾の授業と並行して英検や受験対策を進めるにあたり、塾に通うお子様を強力にサポートしてくれる家庭教師のメリットを知りたい方はこちらの記事も役立ちます。
Q. S-CBTと従来型、どちらで受けるべき?
A. 英検には、紙のマークシートで受ける「従来型」と、パソコンで受験する「S-CBT」があります。どちらが良いかは一概には言えず、お子様の特性に合わせて選ぶのが一番です。
- 【従来型(年3回実施)】
慣れ親しんだ紙のテスト形式で、リーディングとライティングに集中しやすいメリットがあります。 - 【S-CBT(原則毎週実施)】
受験機会が多く、1日で4技能すべての試験が完了します。タイピングが得意な場合はライティングで有利になることもあります。
例えば、集中力が続きにくいお子様は1日で終わるS-CBT、パソコン操作に不慣れなお子様は従来型、といった選び方が考えられます。
Q. 最新の入試情報はどこで確認できる?
A. 最も正確で信頼できる情報は、各中学校の公式サイトに掲載されている「募集要項(入学試験要項)」です。
塾や情報サイトの情報は参考にとどめ、出願前には必ず志望校の公式サイトで最新の情報を確認する習慣をつけましょう。学校説明会や個別相談会に参加し、直接質問するのも有効です。
受験本番に向けて最後にぐっと成績を伸ばす子どもたちの共通点や、直前期を乗り切るための逆転戦略について詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひご覧ください。
中学受験における英検の重要性や対策方法を知っても、「いざ我が子の受験勉強と英検対策を両立させようとしても、スケジュールや学習計画を家庭だけでうまく管理しきれるか不安」「志望校の優遇制度や英検のレベルに合わせて、個別で丁寧に指導してくれるプロの先生を見つけたい」とお悩みではありませんか?すべてをご家庭だけで抱え込んでしまう前に、専門のプロに頼ってみることも大切な選択肢です。
学研の家庭教師では お子様の中学受験の対策と英検の取得を同時にサポートする、完全マンツーマンの個別指導を行っています。志望校の入試傾向や優遇制度に合わせた最適な学習プランの提案から、苦手な4技能の対策まで丁寧に伴走いたしますので、一人で抱え込まずにまずはお気軽にご相談ください。
まとめ
中学受験において、英検は単なる資格以上の価値を持ちます。加点や出願資格といった直接的なメリットはもちろん、お子様の学習意欲の証明となり、自信にも繋がります。
重要なのは、以下の3点です。
- 目標設定
お子様の実力と志望校のレベルに合わせて、現実的な目標級(まずは3級から)を設定する。 - 情報収集
志望校の最新の募集要項を必ず確認し、どのような優遇があるかを正確に把握する。 - 計画的な学習
受験勉強とのバランスを考え、早期から計画的に4技能の対策を進める。
英検という武器を最大限に活用し、お子様の中学受験を成功に導きましょう。この記事が、その一助となれば幸いです。






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