「うちの子、算数の割合の問題が全然わからないみたい…」「『もとにする量』ってどうやって教えたらいいの?」
小学5年生の算数で登場する「割合」。ここでつまずいてしまい、算数自体が苦手になってしまうお子さんは少なくありません。親として教えようにも、どう説明すれば分かりやすいのか悩んでしまいますよね。
この記事では、そんなお悩みを持つ保護者の方に向けて、割合の基本から文章問題の解き方までを、親子で一緒に学べるように分かりやすく解説します。
割合を攻略する最強の味方「くもわ」の法則や、文章問題がスラスラ解けるようになるコツ、無料で使える練習問題まで、家庭学習をサポートする情報を詰め込みました。この記事を読めば、お子さんの「わからない」が「わかった!」に変わるはずです。
割合とは?小学生に教える基本

まず、割合の学習で最も大切なのは、「割合とは何か」という基本的な考え方をしっかり理解することです。公式を丸暗記する前に、まずは身近な例を使ってイメージをつかみましょう。
割合の考え方を身近な例で解説
割合とは、「もとにする量」を1とみたときに、「くらべる量」がどれくらいにあたるかを表した数のことです。
と言われても、ピンとこないかもしれません。お子さんに説明するときは、次のような例えを使ってみましょう。
このように、「全体のうち、部分がどれくらいを占めているか」を示す便利なものさしが割合だと伝えましょう。
百分率(%)・歩合(割分厘)・小数の関係
割合は、小数、百分率(%)、歩合(割・分・厘)の3つの方法で表すことができます。これらは見た目が違うだけで、表している大きさは同じです。
| 小数 | 百分率(%) | 歩合(割・分・厘) |
|---|---|---|
| 1 | 100% | 10割 |
| 0.1 | 10% | 1割 |
| 0.01 | 1% | 1分 |
| 0.001 | 0.1% | 1厘 |
特に、百分率と小数の変換は頻繁に使うので、「%を小数に直すときは100で割る(小数点を左に2つ動かす)」「小数を%に直すときは100をかける(小数点を右に2つ動かす)」というルールを覚えておきましょう。
割合の3つの公式「くもわ」とは
割合の問題を解く上で、非常に便利なのが「くもわ」の図です。これは、割合の計算に必要な3つの要素の関係性を覚えるための魔法のツールです。
この3つの関係は、以下の図で表せます。
(ここに「くもわ」のてんとう虫のような図をイメージしてください)
く / \も × わ
この図の使い方はとても簡単です。
この「くもわ」の図さえ覚えておけば、3種類の割合の公式をわざわざ丸暗記する必要がなくなります。
「くもわ」を使った割合の計算方法

それでは、「くもわ」の図を使って、実際に3パターンの計算方法を見ていきましょう。
【割合を求める】くらべる量÷もとにする量
割合(わ)を求めたいときは、「わ」を指で隠します。 すると「く」と「も」が縦に並んで残るので、式は「くらべる量 ÷ もとにする量」となります。
【くらべる量を求める】もとにする量×割合
くらべる量(く)を求めたいときは、「く」を指で隠します。 すると「も」と「わ」が横に並んで残るので、式は「もとにする量 × 割合」となります。
【もとにする量を求める】くらべる量÷割合
もとにする量(も)を求めたいときは、「も」を指で隠します。 すると「く」と「わ」が縦に並んで残るので、式は「くらべる量 ÷ 割合」となります。
基本の計算方法を押さえた上で、算数や数学の偏差値を上げるための「例題」の正しい使い方やNGな勉強法を知りたい方は、こちらの記事も役立ちます。
文章問題の「もとにする量」の見つけ方

割合の文章問題で多くのお子さんがつまずくのが、「どれが『もとにする量』で、どれが『くらべる量』なの?」という見分け方です。ここを間違えると、正しい式が立てられません。しかし、見つけ方にはコツがあります。
キーワード「〜の」「〜に対する」が目印
文章問題で「もとにする量」を見つける最大のヒントは、特定の言葉に注目することです。
お子さんには「『の』がくっついているのが『もとにする量』だよ」と教えるのが一番分かりやすいでしょう。
「くらべる量」は聞かれていることが多い
「くらべる量」は、問題文の中で「〜は」「〜が」といった主語になっていることが多いです。
例えば、「500円の20%はいくらですか?」という問題では、
線分図を書いて関係性を整理するコツ
文章を読んでも関係性がイメージしづらいときは、線分図を書くのが非常に効果的です。
- もとにする量(全体)を表す長い線分を書く。
- くらべる量(部分)がどれくらいかを、短い線分で書き加える。
- わかっている数値と、求めたいもの(?)を書き込む。
こうして図にすることで、どの量が全体でどの量が部分なのかが視覚的にわかり、どの計算をすればよいか判断しやすくなります。
割合の文章問題パターン別解き方

それでは、実際に「くもわ」と「もとにする量の見つけ方」を使って、典型的な文章問題を解いてみましょう。
例題①:ジュースの果汁の割合を求める問題
例題②:定価から割引後の値段を求める問題
例題③:男子の人数からクラス全体の人数を求める問題
割合の計算や文章問題でうっかりミスを防ぐために、テスト本番での具体的な見直し方法をあわせて確認しておきましょう。
5年生算数の応用問題に挑戦

基本が理解できたら、テストでよく出る応用問題にも挑戦してみましょう。考え方はこれまでと同じです。
「割引・値引き」の計算問題
「2割引」「30%オフ」などの問題です。 ポイントは、「値引きされる割合」ではなく「支払う金額の割合」を考えることです。
「割増」の計算問題
「消費税10%込み」「20%増量」などの問題です。 ポイントは、もとの量(100%)に増える分を足すことです。
テストで出る「食塩水」の問題
食塩水の問題は難しく感じますが、これも「くもわ」に当てはめることができます。
例えば、「濃度10%の食塩水200gに含まれる食塩の重さは?」という問題なら、
食塩水の問題では、何が「食塩」で何が「食塩水全体」なのかをしっかり区別することが大切です。
無料ダウンロードできる練習問題ドリル

割合をマスターするには、たくさんの問題を解いて慣れることが一番の近道です。ここでは、ご家庭での学習に役立つ、レベル別の練習問題の例をご紹介します。
Webサイトで「ちびむすドリル 割合」や「ぷりんときっず 割合」などと検索すると、無料でダウンロード・印刷できる問題がたくさん見つかります。
【基礎】割合の計算ドリル(答え付き)
まずは、小数・百分率・歩合の変換や、「くもわ」を使った基本的な計算を反復練習しましょう。
ドリルを使った演習を日々の学習スケジュールに組み込み、効率よく進めるための計画の立て方を確認したい方はぜひ以下の記事もご覧ください。
【標準】割合の文章問題プリント(答え付き)
基本的な文章問題に挑戦し、「もとにする量」を見つける練習をしましょう。
【応用】割引・食塩水の練習問題集(答え付き)
テスト対策として、少し複雑な応用問題にも取り組んでみましょう。
ドリルで演習を重ねると同時に、日々の学習で学んだ内容をしっかり定着させるための予習・復習のやり方を見直したい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
割合の教え方や「くもわ」の法則を知っても、「実際に我が子に教えてみると、文章問題のたびに『もとにする量』でつまずいてしまう」「家で何度も説明するのが難しく、つい親子でイライラしてしまう」とお悩みではありませんか?すべてをご家庭だけで抱え込んでしまう前に、算数指導のプロに頼ってみることも大切な選択肢です。
学研の家庭教師では お子様が苦手意識を持ちやすい「割合」や「文章問題」についても、一人ひとりの理解度に合わせてマンツーマンで丁寧に指導を行っています。「算数の苦手を克服して自信をつけてほしい」「自宅での教え方に限界を感じている」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
今回は、小学5年生の算数でつまずきやすい「割合」について、教え方のコツや問題の解き方を解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返りましょう。
割合は、一度コツをつかんでしまえば、算数の強力な武器になります。また、買い物やニュースなど、日常生活でも頻繁に使われる大切な考え方です。
お子さんが「わからない」と言ったときは、焦らず、まずは「くもわ」や身近な例え話から一緒に復習してみてください。この記事が、お子さんの「わかった!」という笑顔につながることを心から願っています。






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