中部地方随一の難関大学進学実績を誇る東海中学。
今回は、東海中学の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
東海中学校の特徴

名称 | 東海中学校 |
旧名称 | 第四教区修学教校 私立東海中学校 |
所在地 | 愛知県名古屋市東区筒井一丁目2-35 |
最寄り駅 | 地下鉄桜通線 車道駅(徒歩10分)地下鉄東山線 千種駅(徒歩15分) JR中央本線 千種駅下車(徒歩15分) 大曽根駅 (徒歩17分)名鉄瀬戸線 森下駅(徒歩12分) |
設立 | 1888年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 有り |
上履き | 有り |
出身有名人 | 林修(予備校教師) 海部俊樹(76代内閣総理大臣) |
東海中学・高等学校は、浄土宗の精神を基盤とし、人間性を重んじる教育を行っている伝統ある男子校です。中高一貫教育で、高い学力と豊かな人間性を両立させることを目指しています。歴史ある校舎や仏教的な行事を通して、生徒たちは規律正しい態度と社会貢献の精神を養います。少人数制の授業やネイティブによる英語教育など、きめ細かい指導が特徴です。また、医学部進学実績も高く、高い目標に向かって努力する生徒が多いです。
東海中学校の偏差値レベル

東海中学校の偏差値 | |
東海中学校 | 63 |
偏差値が近い学校 | |
海陽中等教育学校 | 66 |
滝中学校 | 62 |
愛知県の私立中学御三家(東海、滝、南山)の一角を成し、私立中学ではトップの偏差値となります。県内トップの進学実績を誇る東海中学の入学試験の難易度は非常に高いと言えます。
東海中学校の入試対策

そんな難関私立中学の東海ですが、実際に入学試験の問題と対策をまとめていきます。
算数の傾向と対策について(100点満点/60分)
東海中学校の算数問題は、図形問題と文章題が全体の約66%を占めるという特徴があります。特に図形問題の割合が44%と高く、図形的な思考力が求められます。
文章題は、推理力を問う問題が多く、様々な思考パターンに対応できる力が求められます。図形問題では、相似な図形や立体図形の体積、面積に関する問題がよく出題されます。割合の問題は、速さに関する問題が多く、比を使った応用問題も頻出です。整数の問題では、規則性や最小公倍数に関する問題が中心です。
計算問題は1問のみと少なく、関数の問題はほとんど出題されません。割合の問題は、以前は15%と高頻度で出題されていましたが、近年は出題率が減少しています。
標準的な問題数は、図形4問、文章題3問、割合2問、整数1問、計算1問ですが、年によって出題数は変動します。近年は出題傾向が変化しやすいため、特定の分野に偏らず、幅広い分野の応用力を養うことが重要です。
特に注意すべき点として、平面図形の難問が2~3問必ず出題されるため、標準レベル以上の問題にも積極的に取り組む必要があります。
国語の傾向と対策について(100点/60分)
東海中学校の国語は、物語文と随筆文から物語文と説明文へと出題傾向が変化しています。この傾向は今後も続き、物語文では子どもを題材としたものが、説明文では社会問題を取り扱ったものが多く出題されると予想されます。
物語文は長文化が進んでいるため、制限時間内に読解し、問題を解く練習が重要です。また、記述問題が多く出題されることも特徴です。十分な対策をしておくようにしましょう。
漢字、語句、文法に関しては、約2割が出題されます。頻出漢字や漢字に関する知識、語句、文法の基礎力を固めることが大切です。
理科の傾向と対策について(100点/50分)
東海中学校の理科試験は、近年、出題傾向が変化しています。以前は化学が中心でしたが、現在は生物の出題が増え、各分野がバランスよく出題されるようになりました。特に、記述問題が多く、単に答えだけでなく、なぜそうなるのかを説明する力が求められます。図を描く問題も出題されるため、図を用いて考えを表現する練習も重要です。
近年の特徴として、物理分野の「てこ」の問題が難しくなる傾向が見られます。また、生物分野の総合的な問題も出題されるため、幅広い知識が求められます。東海中の理科試験に合格するためには、各分野の基礎を固め、記述問題や図を用いた問題に慣れることが大切です。
社会の傾向と対策について(100点/50分)
東海中学校の社会科試験は、近年、地理と歴史の分野からの出題が中心で、政治経済や国際社会からの出題は比較的少ないのが特徴です。記述問題が多く、特に歴史の分野からの出題が目立ちます。また、用語問題では漢字指定の問題が出題されることもありますが、近年は減少傾向にありました。しかし、2024年度は用語問題の漢字指定が復活し、記述問題でも理由を説明する問題が増加するなど、出題傾向に変化が見られました。
地理分野では、各県の産業など、具体的な内容をしっかりと押さえておくことが重要です。歴史分野では、通史問題や現代戦争史が頻出するため、教科書を丁寧に読み込み、図や表なども参考にしながら学習することが大切です。時事問題は、地理歴史の問題の中に組み込まれる形で出題されるため、教科書に載っている表や図、地図などを中心に学習することが効果的です。
東海中学校の社会科試験では、記述問題でいかに自分の考えを正確に表現できるかが合否を分けるポイントとなります。日頃から、文章を丁寧に書く練習を積み重ね、意味の通る文章を書く習慣を身につけましょう。
東海中学校の入学後にかかる費用について

次に東海中学で必要な入学後の費用についてまとめます。
入学手続時納入金 | 200,000円(うち入学金:200,000円) |
授業料(年額) | 468,000円 |
上記以外の学則による納入金(年額) | 23,100円 |
初年度納入金合計(参考) | 691,100円 |
東海中学校の良い口コミと悪い口コミ

次に東海中学校の口コミを見ていきましょう。
良い口コミ
生徒の質、教師の取り組み方、雰囲気、上級生の成果など入学する価値は十分に感じられる学校です。勉強勉強で追い込むような殺伐とした雰囲気は無く、生徒が自発的に取り組めるよう持って行ってくれます。かといって自発的じゃないと置いて行かれる放任でもなく、さぼれないように絶妙に組まれています。
進学校とはいえ 運動会や文化祭などにかける生徒の情熱は 素晴らしいもので見ていて飽きることはありません そのオンオフの切り替えがこの学校の最大の特徴だと思います やる気と意思、熱意のある生徒を本当に応援してくれる学校です
悪い口コミ
自主性に任せた自由な方針なので、勉強をやらなくなり成績が落ちていく生徒ももちろんいます。
普段の宿題はなし。本人のやる気しだい。やらない人は落ちこぼれます。
ほとんどがいい口コミで、学習環境もキャンパスライフもどちらも充実しているように感じました。勉強に関しては、優秀な生徒が多く自主性に任された教育が行われているようです。お子様との相性をよく考えてみることをお勧めいたします。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/11049/
まとめ
今回は東海中学の概要についてまとめました。
東海中学は進学校として圧倒的な知名度を誇るのみではなく、生徒の自主性を重んじた学習環境と、充実した学生生活も非常に魅力がある学校です。
東海地方にお住まいで、お子様の中学受験を検討されている場合は、ぜひとも受験を検討されてみてはいかがでしょうか。