東京都内の公立高校入試において、志望校選びの最も重要な指標となるのが偏差値です。VもぎやWもぎなどの模試を受け、自分の立ち位置を把握したものの「どの高校が自分に合っているのか」「内申点はどれくらい必要なのか」と悩む受験生や保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、2025年度入試に向けた最新の都立高校偏差値ランキングを軸に、合格に必要な内申点の目安や、地域別の難易度、さらには2026年度入試の動向までを詳しく解説します。
2025年度都立高校偏差値ランキング

都立高校の難易度は、学校の教育方針や進学実績、立地によって大きく異なります。ここでは、最新の模試データを基にした合格可能性80%ラインの偏差値一覧を紹介します。
普通科男子の偏差値一覧
都立高校の普通科(男子)において、最難関とされるのは「進学指導重点校」に指定されている伝統校です。
- 【偏差値70以上(超難関校)】
日比谷高校、西高校、国立高校などが該当します。これらの学校は自校作成問題を採用しており、高い思考力が求められます。 - 【偏差値65〜69(難関校)】
戸山高校、青山高校、立川高校、八王子東高校など。進学実績が非常に高く、共通問題校の中でもトップクラスの学力が必要です。 - 【偏差値60〜64(上位校)】
新宿高校(単位制)、国分寺高校、駒場高校、小山台高校、竹早高校など。倍率が高くなりやすい傾向にあります。
普通科女子の偏差値一覧
女子の偏差値は、男子と比べて若干高めに出る傾向がありましたが、近年は男女合同定員の導入により、男女差は縮小しています。
- 【偏差値70以上(超難関校)】
日比谷高校、西高校、国立高校。男子同様、都内トップレベルの学力が合格の条件です。 - 【偏差値65〜69(難関校)】
戸山高校、青山高校、新宿高校、立川高校。特に新宿高校や青山高校は女子からの人気が非常に高いのが特徴です。 - 【偏差値60〜64(上位校)】
三田高校、駒場高校、竹早高校、小金井北高校など。内申点もしっかり確保しておく必要があります。
専門学科やコース制の偏差値一覧
普通科以外にも、特定の分野を深く学べる専門学科や、独自のカリキュラムを持つコース制の高校も人気です。
都立高校のランク分けと難易度

東京都教育委員会は、各校の進学実績や取り組みに応じて特定の指定を行っています。これが実質的な「ランク分け」として機能しています。
進学指導重点校の偏差値帯
進学指導重点校とは、東大をはじめとする難関国立大学への進学実績向上を目的とした指定校です。
- 【対象校】
日比谷、戸山、青山、西、八王子東、立川、国立の7校。 - 【偏差値帯】
概ね偏差値66〜72の範囲に位置し、都立入試の頂点に君臨します。 - 【入試の特徴】
国語・数学・英語の3教科において、各校が独自に作成する「自校作成問題」が課されます。
日比谷や西といったトップ校で出題される「自校作成問題」の具体的な特徴や、合格に向けた詳しい難易度・対策について知りたい方はあわせて確認しておきましょう。
進学指導特別推進校の難易度
進学指導重点校に次ぐ進学実績を持つのが進学指導特別推進校です。
- 【対象校】
小山台、駒場、新宿、町田、国分寺など。 - 【偏差値帯】
偏差値62〜67程度。重点校を狙う層の併願先や、着実にGMARCH以上の合格を目指す層に支持されています。 - 【魅力】
新宿高校のように単位制を採用し、柔軟な科目選択ができる学校も含まれます。
偏差値帯別の学校グループ一覧
受験生が志望校を絞り込む際の目安となるグループ分けを紹介します。
Sランク(偏差値70以上)
- 【特徴】
都内最難関。日比谷、西、国立。 - 【目標】
東大・京大・一橋大などの最難関国立大。
Aランク(偏差値65〜69)
- 【特徴】
難関校。戸山、青山、立川、八王子東、新宿、国際など。 - 【目標】
旧帝大や早慶上理への現役合格。
Bランク(偏差値60〜64)
- 【特徴】
上位校。三田、駒場、竹早、小山台、国分寺、小金井北など。 - 【目標】
GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)への進学。
都立高校入試の合格目安内申点

都立高校入試は、当日の学力検査(700点満点)と調査票点(300点満点)の合計1000点満点で合否が決まります。そのため、偏差値と同じくらい内申点が重要です。
換算内申の計算方法と影響度
都立入試で使われるのは、通知表の評定を加工した換算内申です。
- 【計算式】
(主要5教科の評定合計)+(実技4教科の評定合計×2)=最大65点。 - 【実技教科の重要性】
音楽・美術・保健体育・技術家庭の4教科は配点が2倍になるため、ここでの「4」や「5」の獲得が合否を大きく左右します。
都立高校入試の全体的な仕組みや、合否を分ける日程や内申点の計算方法をさらに詳しく把握しておきたい方におすすめです。
偏差値と内申点の相関表
合格者の平均的な偏差値と換算内申の組み合わせの目安です。
- 【偏差値70以上】
換算内申60〜65(ほぼオール5が必要) - 【偏差値65前後】
換算内申56〜60(4と5が半々以上) - 【偏差値60前後】
換算内申52〜55(オール4に5がいくつか) - 【偏差値55前後】
換算内申47〜51(オール4が目安)
合格可能性80パーセントの基準値
80%合格圏とは、模試においてその数値を超えていれば、10人中8人が合格するという基準です。
都立入試における内申点と偏差値のバランス戦略は非常に複雑で、ご家庭だけで「今の実力で合格するために、どの単元を優先すべきか」を判断するのは難しいものです。
学研の家庭教師では、東京都立高校の入試傾向や内申点対策に精通した講師が、お子様の現在の立ち位置を分析し、実技教科の対策から当日の得点力アップまでマンツーマンで指導します。合格可能性を最大限に引き上げるための学習戦略について、ぜひ一度ご相談ください。
地域別の都立高校偏差値一覧

東京都内は広いため、通学圏内(旧学区)ごとに志望校を検討するのが一般的です。
第1から第3学区の都立高校偏差値
主に千代田区、港区、品川区、目黒区、世田谷区、中野区、杉並区などのエリアです。
第4から第6学区の都立高校偏差値
文京区、豊島区、板橋区、北区、足立区、葛飾区、江戸川区などのエリアです。
第7から第10学区の都立高校偏差値
多摩地域(八王子、立川、武蔵野、町田など)のエリアです。
偏差値が低い都立高校と狙い目校

偏差値が届かないからといって諦める必要はありません。都立高校には多様な選択肢があり、入りやすくても教育内容が充実している学校が存在します。
偏差値30から40台の都立高校
偏差値が30〜40台の学校は、基礎から丁寧に教える体制が整っているのが特徴です。
- 【エンカレッジスクール】
足立東高校や蒲田高校など、小中学校の内容を学び直せる仕組みがあります。 - 【チャレンジスクール】
桐ヶ丘高校や世田谷泉高校など、不登校経験者などを対象とした無学年制・単位制の高校です。偏差値による選抜ではなく、作文や面接が重視されます。
倍率が低く合格しやすい高校
偏差値が高くても、立地や交通の便によって実質倍率が低くなる「狙い目」の高校があります。
二次募集を行う可能性のある高校
定員に満たなかった場合に行われるのが二次募集です。
2026年度入試の動向と予測

これからの入試は、制度の変化や社会情勢の影響を強く受けます。
新宿高校など人気校の難易度変化
新宿高校や三田高校といった、交通の便が良く、校風が自由な単位制高校の人気は今後も続くと予想されます。
私立高校との偏差値比較と併願校
東京都の私立高校授業料実質無償化により、都立第一志望の受験生も私立を積極的に併願するようになっています。
都立高校とあわせて検討したい私立高校の推薦入試や、内申点を活用した併願優遇の仕組みについて詳しくチェックしておきましょう。
高校受験における併願優遇の詳しい仕組みや、内申・推薦入試との違いについてさらに深く理解しておきたい方に最適です。
まとめ
都立高校選びにおいて、偏差値はあくまで一つの目安です。しかし、合格の可能性を客観的に判断し、戦略を立てるためには欠かせないデータでもあります。
これらのポイントを押さえ、最新の情報を収集しながら、後悔のない志望校選びを進めてください。






