「勉強のモチベーションが上がらない…」
「やる気が起きない…」
勉強をやらなければと思いつつも、なかなかやる気が起きないことってありますよね。
勉強のモチベーションが上がらず、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではモチベーションが上がらない理由やモチベーションを上げるための方法を紹介します。
勉強のモチベーションが上がらない理由
勉強に対してモチベーションが上がらないという人は少なくありません。そんな時は、なぜ「自分のモチベーションが上がらないのか?」という原因をはっきりさせましょう。その代表的な理由をいくつか紹介します。
勉強をする意味づけができていない
現在では、ほとんどの人が学校に通って授業を受け、家では課題や宿題をこなし、定期的にテストを受けます。
そのため「何のために勉強しているのか?」ということを考える機会がほとんどありません。普段じっくり考えることのないテーマである為、それが分からない人も多いはずです。
「何のために頑張っているのか?」がわからない状態ではモチベーションを上げることは難しいのです。
勉強に集中できる環境がない
自分の部屋で勉強していても「いつの間にかスマホやゲーム、漫画などに手が伸びている」ということがある人も多いのではないでしょうか。
多くの人は、勉強に向き合うことだけでも大変です。その上、誘惑にも打ち勝つ必要がある環境で勉強していてはモチベーションが上がっていくことはありません。
目標が高い(遠い)
目標を持っていてもモチベーションが上がらない人もいます。そのような人の多くは、目標が高すぎる、あるいは遠すぎる人です。
目標が高すぎたり遠すぎたりすると、今自分が取り組んだことで目標に近づいたという実感がイメージしづらくなります。
これはよく受験勉強の時に起こりやすいと言われています。合格をするという目標を立てるのは良い事ですが、受験合格という目標だけでは結果が出るまでの時間が長すぎて、それまで勉強のモチベーションを維持し続けることが難しいのです。
また、目標を高く設定しすぎても思うように結果が出ず「頑張っても無理」という思いに苛まれ、モチベーションの維持が難しくなってしまいます。
成果が見えづらい
人は「今これだけのことができている」「これだけのことをやってきた」ということが目に見えてわかることで、達成感や自信を持つことができます。
ですが、勉強のモチベーションが上がらない人の中には、これまで勉強で積み上げてきたものを可視化できていない人が多くいます。
自分がやってきた事を可視化できていなければ、モチベーションを維持するのは難しいということを理解する必要があります。
結果が伴わない
自分では頑張っているつもりなのに、結果が伴っていないとそれだけでモチベーション低下に繋がります。また、それだけでなく「頑張っても無意味」と、これから何をやったら良いのか、わからなくなってしまいます。
「勉強しているのにいざ試験となると平均点も取れない。親も点数しか見てくれないから辛い」という人は少なくありません。
勉強の仕方がわからない
勉強をしようと思っていても、勉強のしかたそのものがわからないということはないでしょうか。その様な状態ではモチベーションは上がっていきません。
人はわからないことを考え続けるのは難しいのです。そして、次第にやる気がなくなってしまいます。「知らない」「わからない」という思いに支配され、「できるようになるには?」という視点までたどり着けない状態になってしまいます。
まずは視点を変えて、どこまでわかっていて、どこからがわからないのかをはっきりさせましょう。そして、つまずいたところまで戻って、そこから積み上げ直すような発想に変えていく必要があります。
「勉強しなさい」と言われてやる気を無くしてしまう
勉強しようと思った矢先に、親から「勉強しなさい」と言われてやる気を失ったという経験は、誰でも一度はありますよね。
人間は、人から言われた通りに動きたくないという心理が働いてしまうのです。
また、「勉強しているのに、勉強しなさいと言われる」「真面目に勉強に取り組んでいるのに、親は正しく見てくれていない」と感じている人もいるのではないでしょうか。
その様な場合、親は子どもが勉強している姿が見えてない可能性があります。いつも自分の部屋にこもって勉強していても、親は意外と気づいていないのです。
そこで、敢えてリビングで勉強することで勉強している姿をしっかりと見せるのです。そうする事で、親から「勉強していない」と誤解されることを未然に防ぎましょう。
また、リビングで勉強をすれば学力が上がるという統計もあります。
勉強のモチベーションを上げるための考え方
勉強するモチベーションを上げるためには、「自分の状態の把握」や「自分がどのようにすれば頑張れるか?」などを含めた、勉強についての考え方で左右されます。次にそのモチベーションを上げる考え方について紹介します。
勉強する意味を考え、納得する
「なぜ勉強をするのか?」という事をしっかりと考え、その意味を自分自身で納得できて、初めてモチベーションは上がっていきます。
部活動でも試合やコンクールという目標や目的があるから、そこで良い成績をあげられるように頑張ることができますよね。
勉強も同じで「なぜ勉強に取り組むのか?何のために勉強をするのか?」という意味づけは、毎日一歩一歩前進していく原動力を得るためにどうしても必要な問いなのです。
無理せず、毎日続けるボリュームで勉強する
モチベーションを維持するためには、地道に毎日の取り組みを続けていくことが大切です。結局勉強の結果は、どれだけ地道に毎日勉強したかによります。
難しい問題集をやろうと思ったり、1週間で1年生の数学の内容を全部マスターしようとしたりといった、無理のある計画は避けましょう。
毎日続けるために、自分の力に合った内容で行うことが大切です。
毎日続けることでモチベーションに左右されずに勉強する習慣を獲得することが何よりも大切です。
どれくらい勉強したか見えるようにする
「勉強するときは鉛筆を使いましょう」とよく言われます。その理由は鉛筆は使えば使うほど短くなっていき、自分が勉強に取り組んできたことが自動的に可視化されるからです。
中学生では、シャープペンシルを使うことが多くなるのではないでしょうか。その場合は、鉛筆に変わる別の形で勉強量を計るものが必要になります。
例えばどれぐらい勉強したかを記録したり、勉強した参考書や問題集に線や丸などの印を入れていったりするなどいろいろな方法があります。それを貯めていくことで、自分の努力の跡を確認でき、モチベーションを上げることができます。
また、それは「自分はこれだけ勉強した」という自信へと繋がっていきます。
長期的な目標と合わせて短期的な目標を立てる
中学生にとって長期的な目標は「志望する高校に合格すること」でしょう。
しかし、単純に「高校合格」という目標だけでは「今どれだけ頑張ればいいか?」「今何を頑張ればよいか?」という具体性に欠けがちです。
目標設定は細かい方がモチベーションを維持することができます。細かい軌道修正をすることが可能なので、その度に成功体験を積み、モチベーションは上がっていきます。
例えば、定期試験の各科目の目標点数を決めたりすることで、自分の学習の進捗をチェックしながら受験へのモチベーションを維持したりすることも考えられます。
勉強のモチベーションを上げるためにやってはいけないこと
時々「テストで◯点取ったらご褒美をもらう」など、目標達成に物やお金を設定する話を耳にします。
確かに頑張ればいい事があると思って、がむしゃらに勉強するのですが、これはあまりいい方法ではありません。その理由は2つあります。
1つ目は目標がすり替わってしまうということです。そもそも勉強は物をもらうためにやるのではありません。
2つ目に「ご褒美」はエスカレートするという事です。最初は小さなご褒美だったのが、少しずつ価値のあるご褒美へ変化していきます。そしてご褒美に魅力を感じなければ勉強する理由がなくなってしまうのです。
これら2つの理由から、ご褒美を前提とした勉強の動機付けは良い方法ではないと言えます。
勉強は、勉強する本人の将来のため、生きる知恵を得るために行うものです。その本質を見失ってしまってはいけません。
また子どもだけでなく、保護者もその本質を的確に捉えられていない方も多くいらっしゃいます。子どもに「勉強しなさい」という前に「なぜ勉強するのか?」という本質を子どもとともに考えることが何よりも必要です。
モチベーションが上がらない時に勉強するコツ
いつでも調子よく勉強できるとは限りません。頑張ろうとしてもやる気が起こらない、頑張っても結果に結びつかない、そのようなモチベーションが上がらない時もあります。その時の対処法について紹介をしていきます。
1問でもいいから手をつける
人間の脳は、行動を持続し続けようとする性質を持っています。そのため、「やらなければならないけど嫌だな」と思うことでも一度動き出してしまえば、その行動を継続して続けようとするのです。
勉強も同じです。たとえ「面倒くさい」「やる気が…」といっても、何か取り組みやすそうな科目、もしくは基本的な問題を1問だけ解いてみるというところから始めてみるといいでしょう。
そうすることで「もう少しできそう」「めんどくさいと思ったけど、割とできる」と次の行動に繫がっていくのです。
勉強する場所を変える
「ここでは絶対に勉強をする」という場所を作って、モチベーションが上がらない時はそこで勉強をするという習慣をつけましょう。
どうしてもやる気が出ない時やモチベーションが上がらない時は普段通りに勉強するのは難しいものです。
しかし、「ここでは絶対に勉強をする」という場所を決めると、気分が乗らない時でもそこに出向くことで、自分を強制的に勉強モードに持っていくことができます。
好きな有名人・偉人の格言や名言を読む
自分の好きな有名人や偉人の格言や名言を読むのもおすすめです。
有名人や偉人がどのように成功してきたのか。習慣や生き方を参考にすることで「自分も頑張らなければならない」と自分自身を奮い立たせることができます。
好きな有名人や尊敬する偉人の場合、感情移入もしやすく、素直に受け入れることができるため、その人がなぜそう考えたのかという想像がしやすくなります。
勉強のモチベーションに影響する環境づくり
勉強はただがむしゃらにすればいいというわけではありません。できるだけ自然と勉強をしたくなるような雰囲気を自分で作っていく工夫も必要です。
どのような工夫の仕方があるのか、次にその例を紹介します。
部屋の環境を整える
自分の部屋は、家の中で最も長い時間いる場所です。また、必然的に家庭学習の中心的な場所となるでしょう。当然そこは学習をする場にふさわしく、学習に集中できる状態を保たなければなりません。
裏を返せば学習から離れるような状態を作ってはならないということです。そのきっかけになる物が視界に入らないようにする必要があります。スマホ、ゲーム、漫画、雑誌など、それらをまとめて机から離れた場所においたり、物理的に触れないようにしてしまうのがいいでしょう。
音楽を活用
勉強をしていると、ちょっとした音が気になって勉強に集中できないことがあると思います。そんな時は音楽を利用するのも一つの手段です。
家の中の生活音をかき消して学習に集中するために音楽を利用しましょう。
ただ、音楽といっても、勉強をする際に、読んだり書いたり考えたりするので、それを邪魔しない音楽が良いでしょう。大ボリュームで歌詞のある歌や激しい音楽はあまり向いてません。カフェで流れている様な歌詞のないインストゥルメンタルと言われる音楽がおすすめです。
しかし、自分が集中できる音楽ではなければ、逆に勉強の妨げになる要素でもあります。スマホで音楽を聞く場合は必然的にスマホが手の届く場所にあったり、選曲に時間をかけてしまったりなどが考えられるので、注意が必要です。
強制的に勉強する環境を作る
人間はとかく逃げ道を作ってしまうという性質があります。その誘惑に負けて、学習することから逃げてしまうことも少なくありません。
その逃げ道を断って、勉強するしかない状況を自分で作るのも、学習を進めるための手段です。
自分の力だけでその決断ができない時は、親と相談して塾や家庭教師にお願いするという方法もあります。わからない問題や勉強法を教えてもらうという強力なメリットもあります。
特に家庭教師であれば、自宅で勉強ができますので、家庭内での学習の習慣を作りやすいという点はおすすめです。
その他にも「◯◯を終わらせるまでは勉強を続ける」「◯◯を達成するまではゲームは封印する」などとルールを作るのも1つの方法です。
まとめ
どちらにしても勉強をしなければならないのであれば、楽しくできるに越したことはありません。
しかし、それが簡単にできれば苦労はしません。
勉強を続けるためにはモチベーションを維持する方法を知ることも大切ですが、モチベーションを維持し続けることは大人でも難しいことです。
大事なのは、「親がその事実をしっかりと認識すること」です。
その上で、モチベーションが下がった時にどのように思考を切り替えさせるか、または支えてくれる環境が周りにあるのか、が重要になってきます。
私たち学研の家庭教師では、モチベーションが上がらない、維持できないお子様に対して、時に優しく、時に厳しく寄り添いながらも”モチベーションは下がってしまう”ことを前提に指導を行っていきます。
親御様が抱えるお悩みに対してもご相談承っておりますので、お困りの方は是非お気軽にご連絡くださいね。
コメント