日ごろから部活動などもあって忙しい中学生にとって、科目数が増える期末テスト対策はなかなか大変なもの。そこで今回は、短期間で効率よく点数アップをねらうためのコツをご紹介します。日ごろからコツコツと学習を重ね、テスト直前にこのコツを上手に使って、成績アップを目指しましょう!
テストの点数を上げたいと思うなら、時間をかけてしっかり学習するのが大前提です。勉強せずに成績を上げられる方法はありません。このことは肝に銘じておきましょう。
【短期間】期末テストで点数を上げる方法
それではさっそく、短期間で期末テストの点数を上げる方法を具体的に見ていきましょう。
特別難しいことはありませんが、ここを軽く考えず、一つ一つしっかり実行するよう心がけましょう。
使える時間を逆算して計画
短期間で点数を上げたいなら、まず、テストまでの時間を逆算して残り日数と確保できる学習時間を確認しましょう。その時間の中でやるべき勉強を洗い出して、目に見える形で計画を立てることが大切です。これは一般的なテスト勉強でも大切なことですが、時間がないならなおのこと重要になります。紙に予定を書いて見えるところに貼り、実行したその都度チェックを入れていきましょう。
計画を立てるときは、時間・内容とも、少し余裕を持たせておくことも大切です。あまりギチギチに詰め込みすぎてしまうと、結局実行しきれず計画倒れになりがちなので注意しましょう。
範囲を絞る
本来であれば、定期テストの範囲はすべてを網羅して対策をすべきです。しかし、時間がないときにはそんなことは言っていられません。大切なのは少しでも点数を伸ばすこと。そのためには、やれば確実に点数を伸ばすことのできる部分に絞って勉強しましょう。
今から復習してもテストで解けるかどうかわからないような難しい問題に時間をかけるよりも、漢字の書き取りや英単語、各教科の重要語句、先生が「絶対出る!」と言っていた問題など、覚えればすぐ得点源になるところを徹底的に勉強して、確実に身につけるよう意識しましょう。
【短期間】暗記系の勉強方法のポイント
最近は、どの教科でも思考力を問う問題が出題される傾向にあり、「この科目は暗記系です」と単純に分類することは適切ではありません。ただ、社会や理科、実技教科の筆記テストは、「暗記で得点できる問題が多い」と言うことはできるでしょう。それらの勉強法を紹介します。
教科書の音読
暗記系のテスト対策としてまず大切にしていただきたいのは教科書をベースとした学習です。なぜなら、定期テストに出題される暗記事項は、基本的にすべて教科書から出題されるからです。そして、教科書学習でおすすめしたいのが「音読」になります。重要語句を意識しながら教科書を繰り返し音読することで、視覚と聴覚を通して脳に記憶が定着しやすくなります。テスト当日まで、毎日くり返し音読しましょう。
ワークで演習
くり返し音読をして暗記したら、暗記したことをアウトプットして確認することが必要です。アウトプットには教科書準拠のワークが最適です。ある程度暗記できたと思ったらワークを解いてみましょう。このとき、解けない問題があったら教科書に戻って印をつけておきます。こうすることで、教科書を音読するときに「ここはワークで出たけど解けなかったところだ」と意識することができます。ワークは、解けない問題がなくなるまでくり返し解きましょう。
暗記のコツ
暗記にはある程度根気が必要です。覚えていないところを一つ一つつぶすつもりで、音読とワーク演習を何度もくり返しましょう。
また、暗記には昔から「語呂合わせ」がよく用いられます。「鳴くよ(794なくよ)ウグイス平安京」などは有名ですね。語呂合わせの参考書なども出ていますが、ダジャレでもこじつけでも、「自分で」工夫して語呂合わせをするのも、忘れにくくておすすめです。
【短期間】演習系の勉強方法のポイント
「演習系」とは、丸暗記だけでは対応できない問題全般を指します。数学や理科の計算問題、国語の読解問題などは演習系と言えるでしょう。それらの勉強方法のポイントを紹介します。
ワークをくり返し解く
演習系のテスト対策では、暗記系以上に早めに、ワークをくり返し解きましょう。演習系は、「答え」だけでなく、「答えにたどり着く過程」までマスターする必要があるからです。ワークの問題を何度も解くことで、その「過程」を身につけることができます。
教科書の音読をしたあとワークに取り組んで、自力で解けなかった問題にチェックを入れます。2回目以降はチェックのついたところを重点的に取り組み、チェックがなくなるまで取り組みましょう。
演習系勉強のコツ
上でお伝えしたように、演習系の問題に解答するためには「答えにたどり着く過程」を身につけることが必要です。そのために、できるだけ早いうちから何度もワークを解くのが効果的です。このときのコツは、1周目には自力で解けなくてもあまり気にせずに、すぐに解答解説を見て理解することです。ワーク2周目は、1周目でできなかった問題に再チャレンジして自力で解けるかどうかを確かめます。最終的には、問題を見たときに解く過程が浮かぶようになることが目標です。
短期間で点数を上げたい時にやってはいけない勉強法
ここまで、「短期間で点数を上げる勉強法」についてお伝えしてきましたが、逆に、「やってはいけない勉強法」もあります。意外と多くの中学生がやりがちな勉強法ですので注意しましょう。
まとめノートに時間をかけない
テスト前になると、教科書や授業ノートを別のノートに新しくまとめ直す生徒がいますが、テストまで時間がなく短期間で点数を上げたい場合には、まったくおすすめできません。まとめノートは作ることがゴールなのではなく、作った後でその内容を頭に入れることがゴールなのですが、テストまでに時間がないとノートを作るだけで終わってしまうことがほとんどだからです。
効率を考えれば、教科書の音読とワーク演習のくり返しのほうが、はるかに短時間で得点に結びつきます。
中学校のテストで点数を上げるポイント
ここまで、短期間で期末テストの点数を上げる方法を見てきましたが、テスト直前の学習で効果を上げるためには、大前提となるポイントがいくつかあります。ここではそれを4点ご紹介しましょう。
わからないところを明確にする
成績上位者は、「自分がどこをわかっていて、どこがわからないのか」をしっかり把握できているものです。「どこがわからないの?」と尋ねられて「全部」と答える中学生がいますが、これでは成績向上は望めません。まずは範囲の教科書をよく読み、自分がわかるところとわからないところを明確にしましょう。そうすることで、的を絞った効率的な学習が可能となります。
授業などでわからないところはそのままにしない
当然のことですが、日ごろの授業でわからないところをそのまま放置していると、テスト直前に短期間で対策することはとても難しくなります。日ごろの授業である程度理解しているからこそ、直前の効率の良い復習で点数を上げることができるのです。忙しくて十分な復習ができないことがあっても、授業そのものには常に集中するよう心がけ、わからないところがあったらすぐに先生に質問して理解しておきましょう。日ごろの授業をないがしろにしてテスト直前だけがんばる、という安易な学習姿勢では、入試に対応できる学力も身につかないので注意が必要です。
ワークを3回以上解く
テスト前に短期間で対策をしようと思うと、ワークも1回やって終わり!…としたくなるかもしれませんが、それではほとんど意味がありません。ワークの1回目は、範囲の確認と、自分のできるところ・できないところの「仕分け」が主な目的です。できないところに印をつけ、ワークの解説や教科書に戻ってそこを復習します。その後のワーク2回目では、1回目でできなかったところをもう一度解いてみて、まだ理解不十分なところを再度復習し、3回目ですべてできる、という状態に持っていきましょう。
集中できる環境を作る
短期間で学習効果を上げるには、集中できる環境を意識的に作ることが大切です。いつもと同じようにスマホやゲームなどをやっていると時間の確保もできず、学習に集中できません。点数アップを目指すなら、「勉強部屋に入るときはスマホをリビングに置いておく」「テスト前の期間はゲームを封印する」など、集中するためのルールを自分で決めて実行しましょう。
まとめ
今回は、期末テスト直前に短期間で点数を伸ばす方法をご紹介しましたが、ここまで見てきたみなさんならわかるとおり、「直前だけちょっとやって点数が上がる」という方法はありません。日ごろから授業を大切にしている人が今回ご紹介した方法を取り入れることで、直前にさらに点数を伸ばせる、ということです。日ごろからコツコツと努力している人が、ここでお伝えしたポイントやコツを取り入れていっそう点数を伸ばせることを祈っています。
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