神奈川県内で御三家に数えられる、県内有数の進学校の浅野中学。
今回は、浅野中学の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
浅野中学校の特徴

名称 | 浅野中学校 |
旧名称 | 淺野綜合中學校 |
所在地 | 神奈川県横浜市神奈川区子安台一丁目3番1号 |
最寄り駅 | JR新子安・京急新子安駅より徒歩8分 |
設立 | 1920年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 有り |
上履き | 有り |
出身有名人 | 堀威夫(ホリプロ創業者) 野村優夫(アナウンサー) |
浅野中学は、神奈川県を代表する男子進学校の一つとして知られています。自然豊かな環境の中で、生徒たちは「知・徳・体」の調和を目指し、高い学力を養います。
中高一貫教育により、中学校から高等学校までの一貫した教育を受けることができ、スムーズな学習の継続が可能です。少人数制の授業や、生徒一人ひとりの個性や能力に合わせたきめ細やかな指導が特徴です。
また、豊富な課外活動を通じて、生徒たちは多様な才能を伸ばし、社会性や協調性を身につけることができます。高い進学実績も魅力の一つで、多くの生徒が難関大学に進学しています。
浅野中学校の偏差値レベル

浅野中学校の偏差値 | |
浅野中学校 | 68 |
偏差値が近い学校 | |
栄光学園 | 71 |
サレジオ学院 | 67 |
高い進学実績を誇る浅野中学は神奈川御三家のひとつとして数えられる有名な中学校です。難関大学への高い進学実績を誇る有名中学で、難関私立中学のなかでもトップクラスです。
浅野中学校の入試対策

浅野中学の入試概要は下記の通りとなります。
募集定員 | 男子270名 |
受験科目 | 国・算・理・社(国・算 各120点・各50分、理・社 各80点・各30分) |
倍率 | 6.4倍(2023年度) |
次に各科目の傾向と対策についてまとめて行きます。
算数の傾向と対策について
浅野中学の算数試験は、問題量が多く、難易度も高いことから、時間配分と問題の取捨選択が非常に重要です。例年、大問は6~7題が出題され、50分という限られた時間内に解き切る必要があります。
大問1は、計算問題が中心ですが、他校とは異なり、難易度が高い問題が多く含まれています。この大問でいかに正確に解き、高得点を獲得できるかが、合否を大きく左右すると言っても過言ではありません。図形問題も頻出であり、特に面積比や相似・対称に関する問題は、入念な対策が必要不可欠です。各大問は、複合的な問題が多く、単一の単元だけでなく、複数の単元の知識を組み合わせる必要があります。そのため、過去問を繰り返し解き、出題傾向を把握することで、試験本番にスムーズに対応できるようになります。
国語の傾向と対策について
浅野中学校の国語試験は、120点満点50分 という限られた時間の中で、3つの問題 に取り組む必要があります。近年では、難解な文章 が多く出題される傾向にあり、読解力 が非常に重要です。自由記述問題 も出題されるため、自分の考えを的確に表現する力 が求められます。しかし、文章の意味を正確に理解していなければ、どんなに記述力が優れていても、適切な解答を導き出すことはできません。
理科の傾向と対策について
浅野中学校の理科試験は、大問4~6題が出題され、物理、化学、生物、地学の全分野からバランス良く問題が出題されます。特徴的なのは、実験や観察を題材とした問題が多く、図やグラフ、表を読み解く力が求められることです。過去問を解くことで、出題傾向に慣れ、試験本番にスムーズに対応できるようになります。各分野の難易度は高く、受験者平均点や合格者平均点も他の科目と比較して低い傾向にあります。しかし、得点差がつきやすい科目でもあるため、しっかりと対策することで、合格に大きく近づけることができます。
社会の傾向と対策について
浅野中学校の社会科試験は、大問3~4題が出題され、地理、歴史、公民の全分野からバランス良く問題が出題されます。他の科目と比較すると難易度は比較的低いものの、リード文が長く、試験時間40分ということもあり、時間配分が重要です。文章を読むスピードと読解力を養うことが、高得点獲得の鍵となります。
近年では、100字程度の記述問題が出題されるようになり、社会の基礎知識をしっかりと理解しているだけでなく、出来事の説明や自分の意見を簡潔にまとめる力が求められています。
浅野中学校の入学後にかかる費用について

浅野中学の入学後にかかる費用は下記の通りです。
初年度納入金合計(参考) | 1,301,500円 |
入学手続時納入金 | 250,000円 (うち入学金:250,000円) |
授業料(年額) | 492,000円 |
施設設備費(年額) | 300,000円 |
その他(年額) | 259,500円 |
浅野中学校の良い口コミと悪い口コミ

次に浅野中学の口コミを見ていきましょう。
良い口コミ
学校の先生も熱く、施設も良く、環境も良く、生徒さんもまじめです。保護者の方にもよく会いますが、皆さんキチンとされていて、頭の回転が速い方ばかりな印象です。本当に入学してよかったと親子共に思ってます。
進学校なので勉学を旨とし、その上で、子供らしい溌剌としたクラブ活動、林間学校など学校行事、文化祭、体育祭、社会体験、海外短期留学など、求めれば応えてもらえる手厚いフォローアップ体制が準備されています。
悪い口コミ
これから受験をされる方に一番伝えたいことは、浅野中学は東京大学を目指す学校であると私は感じています。それは校長や担任や授業での先生方の発言、定期試験の形式などです。他の中学に不合格になり6年後に東大を目指されるのであればいいかと思います。東大に入ることがどこまでの価値を持つかはそれぞれのご家庭の考えです。ただその東大も40数人です。その枠にいられればいいかも入れません。そうでない立ち位置にいる子供が見えている景色にも、もっと配慮がほしいと感じるのは親のエゴでしようか。勉強以外のところにも強い価値を置かれているのであれば、受験はよく考えられたほうがいいかと思います。
中学1年生は6月あたりから部活が始まります。運動部も部によるようですが練習時間も限定的で勉強を最優先している学校かと思います。部活に強い価値を置くご家庭は考えられたほうがいいかと思います。
いい口コミが大変多く、保護者からの評価も大変高い学校となっています。
大学受験に注力している進学校のため、スポーツや課外活動を学業より重視する生徒様との相性はあまりよくないかもしれませんが、安定的に高い評価を得ている進学校です。自身のお子様との相性を見るために学園祭やオープンキャンパスに足を運んでみることをおすすめいたします。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/8316/
まとめ
浅野中学は、文武両道を掲げ、高い学力と豊かな人間性を育むことを目指す伝統ある男子校です。高い進学実績はもちろん、リーダーシップや協調性を育む教育にも力を入れており、将来を担う人材育成に最適な環境です。難関大学合格を目指す上で、最高のスタートを切ることができるはずです。