神奈川県鎌倉市に位置する清泉女学院中学校は、中高一貫教育を提供する私立女子中学校・高等学校。高校からの生徒募集はしていない完全中高一貫校です。音楽部は全国強豪で、ソフトテニス部、ソフトボール部、演劇部も大会で結果を残しています。
今回は、清泉女学院中学校の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
清泉女学院中学校の特徴

名称 | 清泉女学院中学校 |
旧名称 | |
所在地 | 〒247-0074 鎌倉市城廻200 |
最寄り駅 | 大船駅西口側バスのりば(3番のりば)より神奈川中央交通 「清泉女学院行き」バスで5分 |
設立 | 1947年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 無し |
上履き | 無し |
出身有名人 | 朝美絢 / 宝塚歌劇団雪組トップスター |
清泉には教育理念として、「愛」「生命の尊重」「無償性」「一致・友愛」「正義・連帯」「和解・平和」「喜び・希望」「真理」「自由」「責任」と世界中の姉妹校が共通で大切にしている「10の価値」があります。
「神から愛されている人」として自分自身の価値を認めて大切にすることから始め、周囲の人々を愛し、さらに世界中の人々と共に行動し、よりよい社会を作るために積極的に貢献する人を育てたいと考えています。
清泉女学院中学校の特徴について
清泉女学院中学校の教育システムは、前期(中1〜中2)、中期(中3〜高1)、後期(高2〜高3)に分かれており、合計6年間の一貫した教育プログラムが特徴です。
前期では、基礎的・基本的な学力の定着を促すため、自ら計画を立てて学習をする姿勢を育みます。習熟度に分けた補習を実施して、学習をサポートします。中期では、社会(他者・世界)に対して関わりを持とうとする時期です。より高度な知識・技能の習得と自らの考えを表現する場を設けています。後期では、学校オリジナルで設定した科目から、希望の進学先に合わせて選択をします。卒業生・社会人による講演や大学についての説明を校内で受ける機会があります。
授業時間は1コマ65分で、授業で「導入(目標の確認)・実践・振り返り」までの一連の流れを完結させることができます。一日基本5時限、5種類の授業なので、予習・復習・宿題に取り組みやすくなっているほか、登下校時の荷物が少なくなるメリットもあります。
清泉女学院中学校の偏差値レベル

清泉女学院中学校の偏差値 | |
清泉女学院中学校 | 57 |
偏差値が近い学校 | |
鎌倉女学院中学校 | 57 |
湘南白百合学園中学校 | 58 |
清泉女学院中学校は、中学入試の難関校ではありませんが、しっかりとした基礎固めをベースに基本〜標準問題を徹底することが大変重要です。
清泉女学院中学校の入試対策

入学試験は傾向と対策も大事ですが、それ以上に考える力、それを支える幅広い知識と学力が大きな鍵となると言われています。
国語の傾向と対策について
試験時間は50分、100点満点です。
大問1・大問2が説明文や小説文などの読解問題、大問3が漢字の読み書きと慣用句・ことわざの知識問題という構成になっています。
読解問題は選択肢問題、書き抜きなど字数制限のない記述もあるため、自分の言葉で正確に説明する能力が求められています。
日頃から過去問などを使って、質問の意味を理解し、スピーディーに解答する練習をしておきましょう。
算数の傾向と対策について
試験時間は50分、100点満点です。
標準レベルから応用レベルの問題が出題されます。
「速さ」や「図形の面積・体積」の問題は頻出です。成り立ちを意識しながら式を立てる力、思考力が必要な内容になっています。
幅広く各分野をカバーする必要があるため、基本をしっかりと理解しておくことが重要です。日頃から過去問などを使って、苦手な分野を克服しておきましょう。
理科の傾向と対策について
試験時間は45分、100点満点です。
「生物」「地学」「化学」の3分野からまんべんなく出題される傾向にあります。
難易度は標準的なものが多いですが、知識問題と考察問題が混在しており、近年は、グラフや図表を用いた問題が出題される傾向があります。
単なる暗記だけでなく、知識を活かした思考力も求められます。
計算問題には途中式を書かせるものもあります。部分点を獲得できる可能性があるため、白紙解答は避けましょう。
問題数は多くありませんが、記述問題など時間配分が重要です。日頃から過去問などを使って、制限時間内に正確に解答できるようにしておきましょう。
社会の傾向と対策について
試験時間は45分、100点満点です。
大問は3つで、「地理」「歴史」「公民分野(時事問題含む)」から幅広く出題されます。設問ごとに多くの資料が出されるため、素早く読み取り正確に解答できるようにしましょう。選択肢問題、適語記入問題、記述問題など様々な設問形式にも慣れておく必要があります。知識の暗記はもちろん大切ですが、日頃から過去問を通して、情報を処理する能力や時間配分を考えて問題を解く練習をしておきましょう。
清泉女学院中学校の入学後にかかる費用について

学費の詳細について(あくまで目安としてお考えください。)
入学金 300,000円
施設費 120,000円
制服およびその他学用品費 110,000円
※任意購入:盛夏服(2タイプ)各およそ20,000円、コートおよそ23,000円、セーター・カーディガン各およそ7,500円、スラックスおよそ17,000円。
(年間経費)
授業料 36,000円/月
維持費 9,000円/月
積立金(副教材費等)
10,000円/月
生徒会費 1,000円/月
泉会費 1,000円/月
※公式ページもご参照ください。
清泉女学院中学校の良い口コミと悪い口コミ

良い口コミ
全体の設備は良く、学習環境は中3から一人一つにChromebookが配られて、それを使った授業に変わります。
音楽部は、毎年nコンと、全日本合唱コンクールに出て、すごい成績を残しています。
補修は定期テストで赤点の人は呼び出し、平均点以下の人は希望で受けることができます。英語や数学など、中学生のときから成績別クラスになりますが、下(成績が)のクラスは先生によってはおとなしかったりそうじゃなかったりします。
補習は丁寧に説明してくれます。中学2年生まで学習の記録という1週間何をしたかを毎日かかされます。保護者のコメントも毎週必要です。
悪い口コミ
ロコミを見て参考にすることは大事ですが、鵜呑みにするのはよくありません。子どもと学校の相性を確かめるには「学校行事を見に行く」「学校見学にいく」など、実際自分の目で見て感じることが大切です。
推薦は多い方だとおもいます、ですが年々推薦の数は少なくなってるという噂があります。
学校の施設などはとても満足ですが制服や行事など楽しめることにもっと力を入れて欲しいです。
他から見れば非常に良い学校だと思いますが在校生からしたら楽しいことが少なく、ルールも多いので負担になりがちです。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/8581/
まとめ
いかがだったでしょうか。清泉女学院中学校は文武両道で、学習面へのサポートも手厚く、6年間の一貫した教育課程や学習環境の中で、多彩で豊かな教育内容の展開を通じて、個性や創造性の伸長を図ることができる、学びの深い学校と言えそうです。
受験を希望する際には、中高一貫校という特徴を踏まえた上で総合的に検討されるのが良いかもしれません。