愛知県でも有名な格式高い女子大である金城学院大学の付属校の金城学院中学。
この記事ではそんな金城学院中学の入試方法や校風、魅力についてまとめます。
金城学院中学校の特徴

名称 | 金城学院中学校 |
旧名称 | 私立金城女学校金城女子専門学校付属高等女学部 |
所在地 | 愛知県名古屋市東区白壁3丁目24番地67号 |
最寄り駅 | 「白壁」バス停より徒歩で約1分名鉄瀬戸線 尼ヶ坂駅より徒歩で約10分。 |
設立 | 1889年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 有り |
上履き | 有り |
出身有名人 | いとうまい子(タレント) 三枝夕夏(俳優) |
金城学院は、キリスト教精神に基づいた中高一貫の女子校です。社会に参画し、主体的に生きる女性を育てることを目指し、探究学習や英語教育に力を入れています。バイオリンを全員が学ぶなど、芸術教育も充実しています。中高6年間を通して、生徒は科学的思考力、表現力、協働力を養い、国際的な視野を身につけることができます。歴史ある校舎や豊かな自然環境の中で、伝統と革新が融合した教育が行われています。部活動も盛んで、運動部、文化部ともに活発です。
金城学院中学校の偏差値レベル

金城学院中学校の偏差値 | |
金城学院中学校 | 44 |
偏差値が近い学校 | |
中部大学春日丘中学校 | 45 |
桜丘中学校 | 43 |
偏差値が近しい学校とては上記2校が当てはまります。
愛知県内の私立中学の偏差値としては中堅どころと言えます。実際に説明会や学校行事に参加し、お子様との相性を見ながら、着実に受験対策をしていきましょう。
金城学院中学校の入試対策

算数の傾向と対策について(100点/50分)
金城学院中学校の算数試験は、例年5つの大問で構成され、基本的な問題から応用問題まで幅広く出題されます。特に、最初の2つの大問は小問集合で、四則計算から図形問題まで、基本的な計算力や解法力を問われる問題が10問ずつ出題されます。これらの問題は比較的易しいため、確実に得点したいところです。
3問目以降は、場合の数や図形といった少し難易度の高い問題が出題されます。特に「場合の数」は頻出単元で、規則性を見つける問題や、図を使って考える問題などが出題されます。過去問を繰り返し解くことで、出題傾向を掴み、解き方を身につけることが重要です。図形問題では、立体図形や平面図形の面積や体積を求める問題が出題されます。基本的な公式をしっかりと理解し、様々な問題を解くことで、解法の幅を広げていくことが大切です。
金城学院中学校の算数試験では、問題を解くスピードと正確性が求められます。特に最初の2つの大問は、短時間で多くの問題を解く必要があるため、普段から時間配分を意識した練習をすることが重要です。また、応用問題では、問題文をよく読み、何が求められているのかを正確に把握することが大切です。
国語の傾向と対策について(100点/50分)
金城学院中学校の国語試験は、長文読解と詩・俳句の読解という二つの大きなパートで構成されています。
長文読解では、物語文や随筆だけでなく、近年は説明文や論説文の出題が増加しています。そのため、どのジャンルの文章にも対応できるような幅広い読解力が求められます。説明文や論説文では、文章の中に直接的な答えが書かれていることが多いため、内容を正確に把握し、筆者の意図を読み解く力が重要です。各段落の要点をまとめながら、全体の流れを把握することが効果的な解き方です。
一方、物語文では、登場人物の心情を推測したり、文章からイメージを膨らませたりする力が求められます。普段から小説や物語を読む習慣をつけることで、このような読解力を養うことができます。また、読んだ文章を要約したり、自分の言葉で説明したりする練習をすることで、文章の理解度を深めることができます。
詩・俳句の読解は、金城学院中学校の特徴的な問題形式です。塾の授業ではあまり扱われないことが多いので、他の学校の問題を解いたり、過去問を繰り返し解いたりして、出題傾向を把握しておくことが重要です。詩や俳句は、短い言葉で深い意味が込められているため、一つ一つの言葉の意味を丁寧に読み解き、作者の表現方法に注目することが大切です。
理科の傾向と対策について(50点/30分)
金城学院中学校の理科試験は、物理、化学、地学、生物の4分野からバランス良く出題されるのが特徴です。各分野の出題割合はほぼ同程度で、近年は3つの分野から1問ずつ、残りの1分野から2問が出題される傾向にあります。
物理分野では、「電流・電磁石」「運動」「てこ」といった基本的な内容が中心です。実験で学んだことを応用した問題や、グラフを読み解く問題が出題されることもあります。
化学分野では、「水溶液」や「水の三態」など、身近な物質の変化に関する問題が出題されます。中和反応や溶解度など、実験で学んだ内容を理解しているかが問われます。
生物分野では、幅広い分野から出題されますが、「環境」や「人の体」に関する問題がやや多く出題される傾向にあります。植物や動物の体のつくりやはたらき、生態系など、生物の多様性や生命のつながりに関する問題が出題されることがあります。
地学分野では、「天気・気温」といった身近な自然現象に関する問題が中心です。星の動きや太陽と月の関係など、宇宙に関する問題も出題されます。
社会の傾向と対策について(50点/30分)
金城学院中学校の社会科試験では、近年、政治分野の出題が目立ち、時事問題も頻出となっています。解答方式は選択式と記述式の両方が出題され、問題数はそれほど多くありません。
地理分野では、地形図や地図記号に関する問題が頻出です。地形図の読み取り方や、地図記号の意味を正確に理解しておく必要があります。また、水産業や農産物の生産地、貿易に関する問題も出題されます。
歴史分野では、各時代の特徴を問う問題に加え、史料や写真、絵画などを活用した問題が多く見られます。特に、建築物や絵画に関する問題は頻出なので、教科書の内容をしっかりと把握しておくことが大切です。「朝鮮通信使」や「全国水平社」など、歴史用語の記述問題も毎年出題されます。
時事問題では、過去に三権分立、EU、リユース、IAEA、国際社会などが出題されています。憲法や国会、内閣に関する国内ニュース、そして主要な国際的な事件やニュースについても、日頃から関心を持ち、知識を深めておくことが重要です。
金城学院中学校の入学後にかかる費用について

金城学院中学の入学後に発生する費用についてまとめました。
入学を検討される際にぜひご参照ください。
入学金 | 200,000円 |
生徒会入会金 | 500円 |
PTA入会金 | 1,000円 |
みどり野会(同窓会)入会金 | 10,000円 |
授業料 | 43,000円(月額) |
生徒会費 | 300円(月額) |
PTA会費 | 1,000円(月額) |
金城学院中学校の良い口コミと悪い口コミ

次に金城学院の口コミをまとめます。
中高大一貫で非常にカルチャーが強い学校となり、卒業生の良い口コミがめだつ学校となります。ぜひ参照してみてください。
良い口コミ
明るく、フレンドリーな子が多いです。
ひとりでぽつんといると、話しかけてくれる子がよくいます。
また、先生も真摯に向き合ってくださる方が多く、生徒自身をよく見てくれています。
私は金城学院に入学することができてよかったと思っています。
学校がキレイで友達関係もトラブルなく、進学実績もまあまあいいので満足しています。先生方も熱心に指導してくださるのでありがたいです。
悪い口コミ
私はあまり金城のやり方に満足はしていません。学校生活は充実していますが、先生の教え方が下手。クラスや先生によって教え方は様々です。先生の教え方が下手でクラスの平均点が低いとかは沢山あります。
学校見学のとき、先生方の雰囲気が良いので受験を決めました。
しかし、学習面のサポートがなく、友人トラブルにも有効な手立てを取ってくれません。公立と変わらない気がします。
基本的には良い口コミが多い学校です。中高大一貫校ということもあり、非常にカルチャーが強い学校で自由、お子様との相性をしっかりと考えたうえで入試を検討することをお勧めします。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/11047/
まとめ
今回は金城学院中学の概要についてまとめました。キリスト教の精神を基盤とし、温かい雰囲気の中で学ぶことができるこの学校では、中高一貫教育を通して、生徒一人ひとりの個性を尊重し、将来社会で活躍できる女性を育成します。バイオリンを全員が学ぶなど、芸術教育も充実しており、探究学習や国際教育にも力を入れているため、幅広い分野で学びを深めることができる学校です。中学への進学を機に、ぜひ受験をご検討されてみてはいかがでしょうか。