中学受験において「天王山」と呼ばれる夏休み。特にサピックス(SAPIX)の5年生は、学習内容の難化と分量の増加が重なり、最も過酷な時期といっても過言ではありません。
この記事では、サピックス5年生の夏期講習日程を中心に、費用や重要カリキュラム、効率的な家庭学習の進め方を詳しく解説します。スケジュールを正確に把握し、お子様が万全の態勢で夏を乗り切れるよう準備を進めましょう。
サピックスの夏期講習の詳しいスケジュールや費用を確認する前に、そもそもサピックスという塾の教育方針やリアルな実態について総合的に知りたい方はこちらの記事もおすすめです。
2026年度の夏期講習日程

2026年度のサピックス5年生夏期講習は、全20日間の過密なスケジュールで行われます。
5年生の夏は、4年生時よりも日数が増え、内容も格段に難しくなります。まずは全体の流れを把握し、家族旅行や他習い事との調整を行いましょう。
全20日間のブロック別日程
夏期講習は5日間を1ブロックとし、合計4つのブロック(計20日間)で構成されています。
校舎によって「A日程」「B日程」などの区分があり、開始日が異なる場合がありますが、標準的なスケジュール構成は以下の通りです。
- 第1ブロック(5日間)
7月中旬からスタートし、講習のリズムを作る期間です。 - 第2ブロック(5日間)
8月上旬に実施されます。このあたりから学習内容の重さが負担になり始めます。 - 第3ブロック(5日間)
お盆休みを挟む前後で実施されます。中だるみを防ぐことが重要な時期です。 - 第4ブロック(5日間)
8月下旬の最終ブロックです。夏期講習の総仕上げを行い、9月からの通常授業へ繋げます。
具体的な日程は校舎ごとに配布される「夏期講習のお知らせ」を必ず確認してください。
1日の授業時間と拘束時間
5年生の夏期講習は、1日あたり180分(60分×3コマ)の授業が行われます。
多くの校舎では午後の時間帯(例:13:30~17:00など)に設定されていますが、校舎の規模や教室数によって午前・午後の入れ替え制になることもあります。
- 【授業時間】
180分(60分×3コマ) - 【拘束時間】
授業前後のテストや質問教室を含めると、実質4時間以上になることも珍しくありません。
5年生になると、授業後の「居残り質問教室」を活用する生徒も増えるため、帰宅時間が予定より遅くなることを想定しておく必要があります。
5年生夏期講習の受講費用

サピックス5年生の夏期講習費用は、4年生時と比較して増加するため注意が必要です。
中学受験の塾費用は学年が上がるごとに高額になります。事前に総額を把握し、予算を立てておきましょう。
授業料と教材費の合計金額
2026年度の5年生夏期講習の受講料は、130,900円(税込)です。
この金額には、全20日間の授業料と、使用されるすべてのオリジナルテキスト代が含まれています。別途、副教材の購入が必要になるケースは稀ですが、地図帳や理科の資料集などは通常授業で使用しているものを継続して使います。
サピックスの夏期講習費だけでなく、中学受験全体でトータルどれくらいの費用がかかるのか、入学後の費用も含めて詳しく把握したい方はこちらの記事もぜひご覧ください。
支払い方法と納入期限
受講料の支払いは、原則として登録されている口座からの「自動引落」となります。
残高不足で引落ができないと、手続きが煩雑になるため、7月中旬までには口座残高を確認しておきましょう。
5年生の重要カリキュラム

5年生の夏期講習は、入試頻出の重要単元が目白押しです。
特に算数は、この夏に習得できるかどうかが、6年生以降の偏差値に直結します。
算数の最重要単元と攻略法
算数において最も重要なのは「比と割合」および「平面図形」の攻略です。
サピックスのカリキュラムでは、この夏に「比」の概念が本格的に導入されます。
攻略のコツは、デイリーサポート(テキスト)の数値替え問題を完璧に解けるまで繰り返すことです。
サピックスの算数で効率よく偏差値を上げるための具体的な家庭学習のやり方や復習法を知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
国語・社会・理科の学習内容と目標
国語・社会・理科についても、基礎から応用への橋渡しとなる重要な内容を扱います。
国語
社会
理科
効率的な家庭学習と時間管理

夏期講習期間中は、授業以上に「家庭学習」の質が合否を分けます。
毎日新しい内容が進むため、復習が追いつかなくなると「未消化」のまま夏が終わってしまいます。
夏休み中の理想的な勉強時間
5年生の夏休みは、講習時間を含めて1日8~10時間の学習が目安となります。
「そんなにできるの?」と驚かれるかもしれませんが、サピックス生にとってはこれが標準的なスケジュールです。
- 午前中(3~4時間)
前日の授業の復習や、計算・漢字などの基礎トレーニングを行います。 - 午後(講習時間)
塾での授業に集中します。 - 夜(1~2時間)
その日の授業の解き直しを軽く行い、早めに就寝して体力を温存します。
睡眠時間を削ることは逆効果です。最低でも7~8時間の睡眠を確保できるよう、スケジュールを組みましょう。
復習の優先順位と進め方
すべての問題を解き直す時間は物理的にありません。優先順位をつけて取り組みましょう。
- 優先度:高
授業中に間違えた問題、および先生から指定された「星印」の問題。 - 優先度:中
テキストの基本問題(A・B問題など)の解き直し。 - 優先度:低
発展問題や思考力問題。余裕がある場合のみ取り組みます。
「全部やろうとして共倒れになる」のが一番の失敗パターンです。お子様の理解度に合わせて、親御さんが取捨選択を手伝ってあげることも必要です。
5年生の過酷な夏を乗り越え、中学受験で合格を掴むための具体的なスケジュールや学習の進め方を確認したい方はこちらの記事もご覧ください。
欠席時の対応とフォロー体制

体調不良や急な用事で欠席してしまった場合も、サピックスにはフォロー体制があります。
講習は1日休むだけで大きな遅れになるため、早めのリカバリーが肝心です。
欠席者向け動画と教材配布
欠席した授業の内容は、マイページから「解説動画」を視聴することで補完できます。
動画を視聴する際は、ただ見るだけでなく、必ず手を動かしてテキストの問題を解くようにしてください。
質問教室と個別指導の活用
分からない箇所をそのままにしないために、質問教室を積極的に利用しましょう。
外部生の講習のみ受講手順

サピックス生でなくても、夏期講習のみ受講することが可能です。
ただし、誰でも受講できるわけではなく、一定の基準をクリアする必要があります。
入塾テストと受講資格
外部生が夏期講習を受けるには、「夏期講習受講テスト」に合格する必要があります。
講習のみの受講であっても、サピックスのハイレベルな授業を体験できる貴重な機会となります。
サピックス5年生の過酷な夏期講習の日程や重要単元、家庭学習の進め方を知っても、「いざこの膨大なカリキュラムや過密なスケジュールを我が子が本当に乗り切れるか、家庭だけでうまく管理しきれるか不安」「サピックスの難しい算数の『比』や夏休みの学習計画に追われる中で、個別で丁寧に苦手克服やスケジュール管理を見てくれるプロの先生を見つけたい」とお悩みではありませんか?すべてをご家庭だけで抱え込んでしまう前に、専門のプロに頼ってみることも大切な選択肢です。
学研の家庭教師では お子様の現在の学力やサピックスの夏期講習のカリキュラムに完全に合わせた、完全マンツーマンの個別指導を行っています。夏休みの遅れのリカバリーや苦手単元の克服、大手集団塾のサポートまで丁寧に伴走いたしますので、一人で抱え込まずにまずはお気軽にご相談ください。
まとめ
サピックス5年生の夏期講習は、中学受験の成否を占う極めて重要な20日間です。
130,900円という費用や、全20日間というハードな日程に見合うだけの価値があるカリキュラムが組まれています。特に算数の「比」をマスターできるかどうかが、今後の学習を左右します。
この3点を意識して、親子で実りある夏を過ごしましょう。9月のマンスリー確認テストで成果を出せるよう、今から準備を始めてください。






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