千葉県内での中学受験や高校受験を考える際、必ずと言っていいほど耳にするのが「千葉御三家」という言葉です。
この記事では、千葉県内の最難関校として知られる「千葉御三家」の定義から、私立中学・公立高校それぞれの顔ぶれ、最新の偏差値や進学実績までを詳しく解説します。 お子様の志望校選びにぜひお役立てください。
千葉御三家のような難関校を含めて、後悔しないための具体的な志望校の選び方やロードマップを事前に確認しておきたい方におすすめです。
千葉御三家の定義と学校名

千葉御三家とは、千葉県内でトップクラスの進学実績と難易度を誇る3つの学校を指す総称です。
中学受験における「私立御三家」と、高校受験における「公立御三家」では、指し示す学校が異なります。まずはそれぞれの内訳を確認しましょう。
私立中学御三家の顔ぶれ
中学受験における千葉私立御三家は、渋谷教育学園幕張中学校、市川中学校、昭和学院秀英中学校の3校を指します。
これら3校はすべて千葉市および市川市に位置しており、都内からの受験生も多い全国屈指の難関校です。かつては東邦大学付属東邦中学校を含めて語られることもありましたが、現在は上記3校を「千葉御三家」と呼ぶのが一般的です。
公立高校御三家の顔ぶれ
高校受験において千葉御三家(または公立御三家)と呼ばれるのは、県立千葉高等学校、県立船橋高等学校、県立東葛飾高等学校の3校です。
これらの学校は、千葉県の公立高校入試において最上位の偏差値を誇り、古くから地域のリーダーを輩出してきた伝統校です。現在では3校とも中高一貫教育を導入しており、中学入試も実施されています。
私立中学御三家の偏差値と特色

私立御三家は、それぞれ独自の教育方針を持ち、高い大学合格実績を支えるカリキュラムを構築しています。
ここでは、各校の最新の難易度(偏差値)と、学校生活の特色について解説します。
渋谷教育学園幕張中学校
渋谷教育学園幕張中学校は、千葉県内だけでなく全国でもトップクラスの偏差値を誇る共学の最難関校です。
- 【偏差値】
72前後(四谷大塚・日能研などの模試基準) - 【教育方針】
「自調自考」を教育の柱に据えており、自ら調べ、自ら考える力を養うことを重視しています。 - 【特色】
帰国生入試をいち早く取り入れた国際色豊かな校風が特徴です。海外大学への進学実績も豊富で、自由な校風の中で生徒の自主性が尊重されています。
市川中学校
市川中学校は、伝統的に「個性の尊重」と「独自の教育」を掲げ、文武両道を実践する難関校です。
- 【偏差値】
67前後 - 【教育方針】
「独自無双の人間観」「第三教育」を掲げています。第三教育とは、家庭教育や学校教育ではない、自ら学ぶ力を指します。 - 【特色】
広大なキャンパスと充実した施設が魅力です。近年はサイエンス教育にも力を入れており、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受けた実績もあります。
昭和学院秀英中学校
昭和学院秀英中学校は、きめ細やかな学習指導と、落ち着いた学習環境が魅力の進学校です。
- 【偏差値】
66前後 - 【教育方針】
「明朗謙虚」「勤勉向上」を校訓とし、質の高い授業を通じて確かな学力を身につけることを目指しています。 - 【特色】
渋谷教育学園幕張中学校に隣接しており、切磋琢磨する環境にあります。週6日制を採用しており、授業時間を十分に確保することで、塾に頼りすぎない学習習慣の定着を図っています。
御三家をはじめとする難関校を目指すにあたって、中学受験における偏差値が持つ本当の意味やレベルの目安を詳しく知りたい方はあわせてチェックしておきましょう。
公立高校御三家の偏差値と特色

公立御三家は、県内全域から優秀な生徒が集まる伝統校であり、自由な校風と高い進学意識が共存しています。
高校入試における偏差値は、私立中学入試の数値とは基準が異なる点に注意してください。
県立千葉高等学校
県立千葉高等学校は、千葉県内公立高校の頂点に君臨する、圧倒的な伝統と実績を持つ学校です。
- 【偏差値】
74前後(高校入試基準) - 【特色】
「自主自律」の精神が根付いており、制服がないなど自由な校風で知られています。2008年に附属中学校を設置し、中高一貫校となりました。東大合格者数では県内公立校で長年トップを維持しています。
県立船橋高等学校
県立船橋高等学校は、非常に活気があり、行事や部活動にも全力で取り組む文武両道のトップ校です。
- 【偏差値】
72~74前後 - 【特色】
理数科が設置されており、科学技術教育に強みを持っています。通称「県船(けんふな)」と呼ばれ、生徒のエネルギーが非常に強く、運動会などの学校行事が非常に盛り上がることで有名です。
県立東葛飾高等学校
県立東葛飾高等学校は、千葉県北西部のトップ層が集まる、自由で開放的な校風が特徴の学校です。
- 【偏差値】
71~72前後 - 【特色】
「自主自律」を重んじ、私服登校が認められています。2016年に附属中学校が開校しました。柏駅から徒歩圏内という立地の良さもあり、周辺地域から非常に高い人気を誇ります。
大学合格実績と進路傾向の比較

千葉御三家はいずれも高い進学実績を誇りますが、学校によって合格実績の傾向に違いが見られます。
志望校を選ぶ際は、偏差値だけでなく、卒業生がどのような進路を歩んでいるかを確認することが重要です。
東京大学や国公立の合格実績
渋谷教育学園幕張
東京大学への合格者数は例年70名前後を輩出しており、全国の私立校の中でもトップ10に入る実力を持っています。 国公立医学部への合格実績も非常に高いのが特徴です。
公立御三家(県千葉・県船・東葛)
県立千葉と県立船橋は、それぞれ毎年15名〜30名程度の東大合格者を安定して出しています。 また、千葉大学をはじめとする地元の旧帝国大学や難関国公立大学への現役合格率が高い傾向にあります。
早慶上理の合格実績比較
私立御三家、公立御三家ともに、早稲田・慶應義塾・上智・東京理科大学(早慶上理)への合格者数は非常に多いです。
- 【私立御三家】
1人で複数の学部を併願して合格を勝ち取るケースが多く、延べ合格者数は各校数百名規模にのぼります。 - 【公立御三家】
国公立大学を第一志望としつつ、併願先として早慶上理を受験する生徒が大半です。特に県立船橋や東葛飾は、東京理科大学への合格者が全国トップクラスになることも珍しくありません。
共学と女子校の最新区分

千葉県のトップ層における大きな特徴は、御三家と呼ばれる学校がすべて「共学校」である点です。
東京都の御三家(開成・麻布・武蔵、桜蔭・女子学院・雙葉)がすべて男女別学であるのに対し、千葉県は共学志向が強い地域と言えます。
千葉御三家の共学化の現状
現在、千葉御三家(私立・公立ともに)に女子校や男子校は存在しません。
かつて市川中学校は男子校でしたが、2003年の共学化以降、女子の人気も急上昇し、現在の難関共学校としての地位を確立しました。千葉県内の優秀な層は、男女が同じ環境で切磋琢磨するスタイルを好む傾向にあります。
千葉の女子中学御三家候補
「女子校」に限定して千葉県内の難関校を探す場合、いわゆる御三家という枠組みではありませんが、以下の学校が候補に挙がります。
併願校選びと新御三家の動向

近年の入試状況の変化に伴い、従来の御三家に次ぐ勢いを持つ学校や、新しい併願パターンが定着しています。
受験戦略を立てる上では、御三家以外の動向にも目を向ける必要があります。
渋幕に次ぐ新御三家の台頭
最近では、東邦大学付属東邦中学校を含めた「私立4強」として語られることが一般的です。
東邦大学付属東邦中学校
- 【特徴】
理系教育に非常に強く、医学部や理系学部への進学を希望する受験生から絶大な支持を得ています。 - 【位置づけ】
偏差値帯も市川や秀英と並んでおり、実質的には「千葉4強」の一角として、御三家と遜色ない難易度となっています。
千葉の御三家に加えて、近年さらに人気を集めている全国各地の「新御三家」と呼ばれる難関校の特徴もあわせて把握しておきましょう。
入試日程と併願パターンの例
千葉県の私立中学入試は1月20日からスタートするため、都内難関校の「前受け」として利用されることも多いです。
一般的な併願パターン
- 【併願パターン①】
第1志望:渋谷教育学園幕張
併願先:市川、東邦大東邦、栄東(埼玉)など - 【併願パターン②】
第1志望:県立千葉中学校
併願先:昭和学院秀英、市川、専修大学松戸など
千葉県の公立中高一貫校は検査日が12月(一次)と1月(二次)に分かれているため、私立入試とのスケジュール調整が合格の鍵を握ります。
千葉御三家をはじめとする難関校受験に向けて、数ある進学塾の中から我が子にぴったりの環境を見つけるための判断基準をまとめて確認しておきましょう。
千葉御三家の特徴や併願パターンを把握し、本格的な志望校選びや受験に向けた具体的な学習対策に迷われたときは、一人で抱え込まずに受験のプロへご相談ください。
学研の家庭教師では、千葉県内の私立中学・公立高校の受験対策に精通した講師陣が、一人ひとりの学力や個性に寄り添ったマンツーマンの個別指導を行います。行きたい学校の合格へ向けて確実なステップを踏み出すために、私たちがしっかりとサポートいたします。
まとめ
千葉御三家は、私立(渋幕・市川・秀英)と公立(県千葉・県船・東葛)のいずれも、県内最高峰の教育環境を提供しています。
お子様の性格や将来の目標に合わせて、共学であることのメリットや各校の教育方針を比較検討し、最適な志望校選びを進めてください。最新の入試要項については、必ず各学校の公式サイトを確認するようにしましょう。




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