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コラム

暗記方法を解説!暗記の効率を高める方法と記憶の種類

暗記方法

暗記は、定期テストや入試に向けて勉強するときに欠かせません。大人になってからも、資格試験対策などで暗記をしなければならないこともあるため、暗記が得意だといろいろな面で有利です。しかし一方で、「暗記が苦手」「暗記のしかたがわからない」という声もよく耳にします。

そこで、今回は、記憶のしくみに基づいた効率の良い暗記方法をご紹介します。ぜひ参考にして、毎日の勉強に活用してください。

効率よく暗記できる方法

効率よく暗記できる方法

何度もくり返し暗記すればいつかは覚えられるかもしれませんが、各教科それぞれに覚えることがたくさんあるので、できるだけ効率よく暗記したいものです。
暗記は、やり方次第で効率が大きく変わります。効率よく暗記できる方法をチェックしていきましょう。

意味とセットで覚える

暗記が苦手な人は、「深い意味まで覚えるのは大変」と考えて丸暗記に走りがちですが、むしろ逆。回り道に見えても、意味とセットで覚える方が記憶に残りやすいのです。

たとえば、「Activities(活動)」という英単語を覚えるとしたら、その意味を考えて、日本語でもよく使う「アクティブ」=「active(活動的な、積極的な)」と結びつけて覚える、という具合です。このやり方だと、ついでに「act(行為、行動する)」や「action(行動、動作)」も確認でき、より効率よく覚えられます。

数学の公式や理科の化学式なども、その成り立ちやしくみを理解して覚えると、仮に忘れたとしても思い出しやすくなるものです。

書いて覚える

覚えるときは、手を動かして書きながら覚えましょう。人の記憶は、五感と結びつくと脳が刺激されて定着しやすいと言われています。目で見るだけよりも、「見る+書く」のほうが頭に残るのです。また、その際、黒ペンや赤ペンではなく、ふだんあまり使わない「青ペン」を使うと集中力が高まり、暗記効果が上がるというデータもあります。ぜひ試してみてください。

ただし、目的は「覚えること」であって、きれいに書くことではありませんので注意しましょう。書きなぐりで十分です。

音読して覚える

音読して覚える

「五感と結びつける」という意味では、覚えたいことをくり返し音読するのもおすすめです。黙読ではなく、小さくてもいいので声を出しましょう。黙読では文字を読み飛ばすことが多くなりますが、音読すれば一字一句確認できます。さらに、目で見て、声に出し、それを耳で聞く、という一連の動きで、記憶が定着しやすくなります。

たどたどしくゆっくり読むのではなく、すらすら読めるようになるまで音読をくり返しましょう。覚えたい内容を音読でくり返し口にしていると、いつの間にか覚えてしまって、テキストを見なくても自然に口をついて出てくるようになります。

チェックシートを利用

ひととおり勉強したら、テキストの重要事項を赤いチェックシートで隠して、どれくらい覚えているかを確認してみるのもおすすめです。1問1答の暗記カードとは異なり、前後のつながりの中で重要事項を確認することができるので、理解しやすくなるでしょう。

普段から、自分のノートの重要事項をオレンジ色(赤色よりきれいに隠れます)で書いておくと、復習するときに赤シートを載せるだけで暗記と確認ができるので、とても便利です。

運動しながら覚える

「勉強しながら運動するの?」と不思議に思うかもしれませんが、じっと座って勉強するよりも体を動かしながらのほうが、脳が活性化して効率が上がると言われています。体を動かしながら、もちろん声に出して覚えてみましょう。運動してリズム感が生まれるのも暗記するうえで効果がありますし、いい気分転換にもなります。

もちろん、激しい運動をする必要はなく、その場足踏みやスクワット、部屋の中をうろうろ歩く程度でも十分です。自分が無理なくできる運動を取り入れてみましょう。

人に教える

ある程度暗記できたら、その内容を友達や家族に説明してみましょう。人に教えるには、勉強したことを自分の頭の中で整理し、すみずみまで理解していることが必要です。覚えた、理解できたと思っても、人に教えている途中で詰まってしまったら、まだ定着していないということです。スラスラと説明できるようになるまでくり返すとよいでしょう。

「人に教えるのは恥ずかしい」という人は、まず自分ひとりの時に、先生になったつもりで覚えたことを声に出して説明してみましょう。同じような効果が期待できます。

3ワードノート術を活用

「3ワードノート術」とは、暗記すべき内容の「項目名(〇〇について)」「教科書の何ページか」「その項目を説明するための3つのキーワード」をノート1ページごとに余白を取って書き残しておき、後で見返してくり返し復習するものです。

後で見返した時、キーワードだけで内容を思い出せればOK。思い出せない時は改めて教科書を読み直し、思い出すための補足のキーワードをノートの余白に書き足します。
これをくり返し、最終的には、ノートに書いているすべての項目について、最初の3つのキーワードを使って説明できるようになることを目指します。

図、写真や動画などを利用する

特に社会や理科の暗記におすすめなのが、図や写真、動画の活用です。文字だけを読んで覚えるよりもわかりやすく、効率アップが期待できます。

社会の歴史の勉強に学習漫画を利用すれば、楽しみながら頭に入りますし、理科の実験なども動画の方が実際の流れがつかみやすくなります。用語を丸暗記するよりも記憶に残りやすいでしょう。最近は、動画サイトなどでも役に立つ学習動画がたくさん提供されていますので、自分にとってわかりやすいものを見つけて活用するとよいでしょう。

暗記アプリを使う

スマートフォンを利用できる人には、無料で使える「暗記アプリ」もおすすめです。自分が暗記したい内容を登録しておくと、時間が経って忘れかけたタイミングで自動的に復習を促してくれるものや、覚えたいページを写真に撮ると、赤シートチェックと同じことがスマホの中でできるものなど、さまざまなアプリが提供されています。スマホひとつ持っていれば、いつでもどこでも、思い立った時に項目を追加したり、暗記したりできるので、非常に便利です。

暗記の効率を高める方法

暗記の効率を高める方法

暗記の効率を高めるには、暗記する時の脳のメカニズムを知っておくと役に立ちます。
いつ、どんなタイミングで暗記すると覚えやすいのか、メカニズムとともに見ていきましょう。

エビングハウス忘却曲線とは

人が覚えたことを忘れるまでの時間と記憶との関係を表したグラフを「エビングハウスの忘却曲線」と言います。「人がいかに忘れやすいか」がわかるグラフです。

エビングハウス忘却曲線とは

これによると、人の脳は、1度覚えたことを1時間後には56%忘れ、1日後には74%忘れてしまうとされています。暗記力には個人差もありますが、そもそも人の脳は、くり返しインプットされないことは忘れるようにできているのです。

つまり、授業で「わかった!」と思ったことでも、復習をしなければ1日後には大半を忘れてしまう、ということです。記憶を維持してテストや入試で得点するためには、適切なタイミングで復習をくり返すことが大切です。

復習のタイミングは1日以内

エビングハウスの忘却曲線から、覚えた後の最初の復習は1日以内にしたほうがよいことがわかります。毎日短い時間でもいいので、その日習ったことを振り返ることを習慣にしましょう。教科書やノートをさっと見直して思い出すだけでも、何もしないよりはずっと忘れにくくなります。

もちろん1回の復習だけで覚えきることはなかなか難しいので、1日後、1週間後、2週間後、1か月後…と、反復して復習することが必要です。復習を繰り返せば思い出すまでの時間が短くて済むようになることも、実験で明らかになっています。

暗記する時は寝る前にした方がいい理由

暗記は、ちょっとしたすき間時間にいつでもやりたいものですが、特にやったほうがよいのが「夜、寝る前」です。「人の脳は睡眠中に記憶を定着させる」ということが実験データで証明されています。

就寝前の30分間ほどを「暗記時間」と決めて、その日に覚えたいことをまとめて覚えましょう。その後、ほかのことをせずに就寝します。起床後は、できるだけ早めにもう一度確認するとより効果的です。
脳のしくみを理解し、上手に利用して効率よく暗記しましょう。

睡眠の重要性

上のことからもわかるように、暗記のためには睡眠がとても重要です。眠らなければ忘れる一方で、記憶は定着しません。
テスト前などには、がんばってつめ込もうとして睡眠時間を削りがちですが、それは逆効果です。せっかく覚えたことも忘れやすくなり、睡眠不足のために授業中やテスト中の集中力も大きく下がってしまいます。

もちろん寝てばかりではいけませんが、計画的に勉強や暗記をし、睡眠時間はテスト前でも大きく減らさないよう気をつけましょう。

記憶の種類

脳のしくみとして、次は「記憶の種類」を知っておきましょう。記憶の種類の違いを知ることで、どうすれば覚えられるかが見えてきます。

短期記憶とは

「短期記憶」とは、その名の通り、比較的短い期間だけ頭の中に残る記憶のことです。短期記憶では、覚えられる量も少なく、覚えていられる時間も数十秒程度と言われています。初めて聞いた電話番号や英単語などは覚えてもすぐ忘れてしまいますが、これは短期記憶だからです。

人の脳は、深く学んでいないことやくり返しインプットされないことは忘れるようにできています。このしくみはどんな人でも基本的に同じです。長く覚えていたいことは、「短期記憶」から「長期記憶」に変換する必要があります。

長期記憶とは

「長期記憶」とは、自分の名前やかけ算九九のように、ほぼ忘れることのない記憶です。すぐに消えてしまう「短期記憶」を「長期記憶」に変換するにはどうしたらよいか。それは、「くり返し覚えること」です。くり返し覚えると、脳がそれを重要な情報だと認識し、長期記憶の貯蔵庫に保存する、と考えられています。

さらに、さきほど紹介した「エビングハウスの忘却曲線」に基づいて、理想的な復習のタイミングもわかっています。復習の1回目が翌日まで、2回目がその1週間後、3回目がその2週間後、4回目がその1ヵ月後、5回目がその2ヵ月後です。なかなかこの通りにはいかないかもしれませんが、忘れた頃にくり返し復習することが大切だと覚えておきましょう。

やってはいけない暗記方法

やってはいけない暗記方法

ここまで、記憶のしくみや睡眠の重要性について学んできたみなさんなら、「やってはいけない暗記方法」がどんなものか、もうおわかりではないでしょうか?

一夜漬け

そう、「一夜漬け」です。普段は勉強せず、テストの前日に、睡眠時間を削って一気に覚えようとすることです。

一夜漬けをすると、睡眠時間が短くなります。すでにお伝えしたように、記憶は眠らないと定着せず、集中力も低下してしまいます。徹夜してがんばったつもりになる人もいますが、学習効率が非常に悪く、記憶の抜け・漏れも多くなるため、まったくおすすめできません。

仮に、一夜漬けで暗記してその時のテストが乗り切れたとしても、一度つめ込んだだけなので長期記憶にはなっていません。入試の時には全く頭に残っていないことになります。普段から、コツコツと復習をくり返し、重要事項を長期記憶に変換しておくことが大切です。

まとめ

効率よく暗記するためのさまざまな方法を、人の記憶のしくみと合わせてお伝えしました。

暗記というと、とにかくがむしゃらにやるしかない、と考える人が多いかもしれません。確かに時間と努力が必要ですが、コツを知り工夫することによって効率が大きく上がることをおわかりいただけたことと思います。

科学的根拠にもとづいた効率のよい暗記方法を実践して、ぜひその効果を実感してみてくださいね!

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