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コラム

高校受験の作文を書く際のポイントや注意点、練習方法を解説

高校受験

「作文対策は何をしたらいいのかわからない…」と困っている人も多いのではないでしょうか。作文は、高校入試において近年ますます重視される傾向にあると言われます。しっかり対策をして、自信を持って臨みたいですね。

そこで今回は、高校受験合格のための作文の対策方法についてくわしくお伝えします。
ぜひ参考にして、作文力を高めてください!

高校受験の作文とは

そもそも、高校受験の「作文」とはどのようなものでしょうか。また、何を目的として行われるのでしょうか。まずはこの点を確認しましょう。

小論文との違い

「作文」と似たイメージのものに「小論文」がありますが、「作文」と「小論文」は本来別のものです。

小論文は、与えられたテーマについての自分の「意見」を、「理由」とともに筋道立てて述べるものです。一方作文は、与えられたテーマについての自分の「感想」や「心情」を、「体験」を交えて書くのが一般的です。

小論文よりも作文のほうが親しみやすいと感じる中学生も多いようですが、よい作文を書くにはやはり練習が必要であることを忘れないようにしましょう。

どのような点を見られているか

作文を通して見られているのは、一言でいえば「あなたがどんな人か」です。どんなものの見方や考え方をしているか、どんな経験をして何を感じたかなどが文章に表れます。
「作文だからありのままに書けばいい」ということではなく、主体性や積極性、思いやりや思慮深さなどをアピールできるよう、考えて書くことが必要です。

また、作文からは、基礎学力や文章表現力も推し量れます。マイナスの印象にならないよう、正確かつ丁寧に書くよう心がけましょう。

高校受験の作文の出題形式

高校受験の作文には、「2つの出題形式」があります。

ひとつは、国語の問題の一部として、100点満点中の10点分程度出題されるケースです。この場合は文字数が100〜200字程度、かけられる時間も5〜10分程度が一般的です。

もうひとつは、5教科とは別に、独立した形で作文が出題されるケースです。この場合は文字数が400〜800字程度、時間は40〜60分程度設定されることが多いようです。

公立高校入試なら都道府県ごとの入試制度によって異なりますし、私立でも推薦入試か一般入試かによって異なる場合が多いので、志望校の過去問をチェックして確認しておきましょう。

高校受験の作文テーマの出題パターン

次に、出題内容を見ると、大きく分けて次の「3つの出題パターン」があります。

①「高校生活の抱負」「最近関心を持ったニュース」のように、テーマを与えられて書くもの
②課題文を読み、書かれている内容に関しての自分の経験や考えを書くもの
③表やグラフを読み取り、読み取ったことについての自分の経験や考えを書くもの

①はあらかじめ練習しやすいパターンです。予想されるテーマについて実際に書いて練習しておきましょう。最近のニュースにも目を向け、いくつか書いて準備しておくとよいでしょう。

②と③は、文章や資料等の読み取りを正確にできることが第一歩です。書く練習だけでなく、こうした読み取り練習も必要です。

高校受験の作文を書く際のポイント

次に、実際に作文を書く際にどのような点に注意したらよいか、意識すべきポイントを見ていきましょう。ここでは5つご紹介します。

テーマを具体化する

与えられたテーマについて、実際に自分が見聞きしたことや経験したことなどを「具体的に」書き出します。

たとえば、「高校生活の抱負」というテーマであれば、「何事も全力でやりたい」というような大ざっぱな内容ではなく、「学年〇位内を目指して毎日〇時間の家庭学習をする」「〇〇部に入部して〇〇大会に出場するために〇〇などの努力を継続する」などと、くわしく挙げましょう。

内容焦点をひとつに絞る

高校入試の作文は、短い場合は100字程度、長くても800字程度が一般的です。テーマについてあれこれ具体的に書き出してみると全部を盛り込みたくなりますが、それではひとつひとつが内容の薄いものになってしまいます。書き出した中からひとつに絞り込みましょう。

たとえば「SDGsへの自分の取り組み」がテーマなら、「ものを大切に扱う」「食品ロスをなくす」「互いの違いを認め合う」などいろいろと挙げられますが、その中から自分にとってもっとも具体的な事例を挙げやすいものひとつに絞り、くわしく書くことが大切です。

構成を作ってから書く

書く内容を絞り込んでも、まだ書き始めてはいけません。次に「構成」を作りましょう。

構成とは、作文の設計図のようなものです。構成としては「起承転結」の4段落構成がよく知られていますが、高校入試の作文では「序論・本論・結論」の3段落構成が書きやすいでしょう。また、国語の問題の一部として少ない文字数で課されている場合は、2段落構成でもかまいません。

各段落の内容はテーマによっても変わってきますが、一般的には次のようになります。

序論:問われていることに対しての自分の答えを明確に提示する。
本論:序論で提示した内容を、具体的な経験や自分の考えなどを交えて説明する。
結論:テーマにそって、自分のこれからの目標や決意などを書く。
(※2段落構成の場合は、2段落目に本論と結論をまとめる。)

ひとつに絞りこんだ内容を、この型にあてはめて整理しましょう。

文字数を配分する

大まかな構成ができたら、次は段落ごとの文字数配分を考えます。これをせずに書き始めてしまうと、制限字数内に収まらなかったり逆に短すぎたりして、減点の原因となることもあるので気をつけましょう。

配分の目安は、「序論」が10〜15%程度、「本論」が65〜80%程度、「結論」が15〜20%程度です。仮に400字の作文であれば、おおよそ序論50字・本論250字・結論100字程度のバランスが書きやすいでしょう。

簡潔に書き、読みやすさを意識する

文字数配分までできたらいよいよ書き始めます。書きたいことがたくさんあったり考えがまとまっていなかったりすると、一文がだらだらと長くなり、読みづらい文章になりがちです。読み手が一読してすんなりと理解できるよう、簡潔な文章を書くよう心がけましょう。

目安として、一文の長さは60字(一般的な400字詰め原稿用紙で3行)程度までがおすすめです。それ以上長くなりそうな時は、適切なところで一度文を切ることを考えましょう。

高校受験の作文を書く際の注意点

次に、作文を書く際のより具体的な注意点をご紹介します。知っておけばすぐに役立てられることばかりですので、しっかり頭に入れておきましょう。

タイトル・氏名

ふだんの作文では、原稿用紙の1行目に「タイトル」、2行目に「自分の氏名」を書きますが、高校入試の作文の場合はタイトルや氏名は書かず、いきなり本文を書き始めることがほとんどです。特に指定がある場合を除き、タイトルや氏名は書かないよう注意しましょう。

文字数制限

高校入試の作文には、ほとんどの場合文字数制限があります。どんなに素晴らしい内容でも、指定文字数をオーバーしたり、逆に短すぎたりすると大幅に減点になると考えましょう。場合によっては「採点対象外」として0点になってしまうこともありますので要注意です。

すでにご紹介した「序論」「本論」「結論」の文字数配分をよく考え、最低でも指定の8割以上は書くことを目安に、指定字数内で書き終わるよう心がけましょう。

テーマ

高校入試の作文では、必ずテーマ(課題)が与えられます。それをよく読み、「何を答えなければいけないのか」を把握して、そこからそれないように注意しましょう。

たとえば、「クラスで〇〇〇という問題が起きた場合、あなたならどうしますか」というテーマに対して、「このような問題が起きないように△△すべきだ」などと、テーマからずれたことや一般論を書いてはいけません。出題者が知りたいのは、テーマに沿った「あなたならでは」の考えです。「自分ならどう考えてどう行動するか」を具体的に書きましょう。

時間配分

すばらしい作文を書く力があっても、時間内に書けなければ評価されません。練習の時から「時間配分」を意識して取り組みましょう。

作文を完成させるには
①テーマを把握して書く内容を具体的に書き出す
②構成をつくって文字数配分をする
③実際に書く
④見直す

という4つのステップを踏みます。
もし制限時間が60分であれば、①に5〜10分、②に15〜20分、③に20〜30分、④に5〜10分程度が目安です。
焦って①や②をおろそかにすると、的外れな作文になったり、指定字数を守れなかったりしがちですので、ここは特にしっかりと行いましょう。

先にやるべき?あとにやるべき?

国語の問題の一部として作文がある場合、作文を先に書くべきか、他の問題を解き終わったあとに書くべきか、悩む人もいるのではないでしょうか。

作文が得意で一定の時間内にさっと書けるタイプの人は、先に作文を書き、そのあとじっくりと国語の読解問題に取り組むとよいでしょう。

逆に、作文を書くのにパワーが必要と感じる人や、書き始めるとのめり込んでしまうタイプの人は、先に読解問題を解いてから最後に作文に集中したほうがよいと考えられます。その場合は、作文に必要な時間をあらかじめ計算して確保できるようにしましょう。

原稿用紙の使い方やルールにも注意

ここまで見てきたことをきちんとやれていても、原稿用紙の使い方やルールを理解できていないと減点されてしまいます。そんなもったいないことにならないよう、間違いやすいルールをしっかりチェックしておきましょう。

間違えやすいルール

間違えやすい原稿用紙のルールは、大きく2つあります。

ひとつは、「段落を変えるとき」のルールです。改行して新しい段落にするときに、一番上のマスから書いてしまう人がいますが、これは間違いです。段落を変えたら、行の頭を必ず1マスあけましょう。もちろん、作文の書き始めも1マスあけます。

もうひとつ間違いやすいのは、「句読点やカギかっこを使うとき」のルールです。句読点(「。」や「、」)やカギかっこは、文字と同じように1マスに1つ書きます。書く位置はマス目の右上です。また、句読点は、行のはじめに書いてはいけません。行のはじめに来てしまう場合には、前の行の最後のマス目に文字といっしょに書くか、最後のマス目の下に書くのがルールです。

原稿用紙の使い方やルールが大切な理由

高校入試の作文は、多くの場合「減点方式」で採点されます。つまり、はじめは満点の持ち点があり、ミスがあるとそこから減点されていく、というイメージです。せっかく素晴らしい内容の作文を書いても、原稿用紙の使い方やルールをきちんと守れていないと大きく減点されることになり、とてももったいないことになってしまいます。少し気をつければ回避できることですので、しっかり覚えておきましょう。

高校受験の作文練習方法

最後に、作文を実際にどう練習すればよいかについてお伝えします。次の2点を必ず行って、志望校合格のための作文力を高めましょう。

過去問でテーマを確認する

作文対策においても過去問練習は非常に大切です。過去にどのようなテーマが出題されたのかを確認し、実際に時間を測って本番と同じように書いてみましょう。できれば過去5年分くらいを入手して練習しておくと、志望校の出題傾向の特徴をつかむこともでき、万全の対策が取れるでしょう。

添削を受けて書き直す

自分では気をつけてわかりやすく書いたつもりでも、ほかの人が読むと意味が伝わりづらいことがあります。また、「一文が長すぎる」「原稿用紙の使い方を間違っている」などの初歩的なミスをうっかりしてしまうこともあるものです。練習で書いた作文は書きっぱなしにせず、必ず学校の先生など、作文添削の力がある人にお願いして添削してもらいましょう。自分では気づかなかった点を指摘してもらうことができます。

また、添削を受けたら、それに沿って必ずもう一度書き直しておきましょう。そうすることで同じミスをくり返さないよう、重要ポイントをしっかりと意識することができるでしょう。

まとめ

高校受験の作文を書く際のポイントや注意点、練習方法などについてお伝えしました。
作文の対策は難しいと思っていた人も、どうすればよいか、道筋が見えてきたのではないでしょうか。

あとは、実際に書いて添削してもらうことをどれだけくり返すかが勝負のわかれ目です。テーマをつかみ、構成を作って作文し、しっかり見直す。添削を受けたらそれに沿ってもう一度書き直す。このような練習は決して楽ではないかもしれませんが、やればやるだけ作文力は向上します。

この記事を参考にぜひ練習を重ねて作文力を上げ、志望校合格を引き寄せてください!

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