中高一貫校に通うお子さんが、英語の授業についていけなくなったり、苦手意識を抱えたりしていませんか?中高一貫校の英語教育は、公立校に比べて進度が速く、難易度も高いため、多くの生徒がつまずきやすい環境にあります。
本記事では、中高一貫校生が英語でつまずく理由や、落ちこぼれを防ぐための具体策、さらに成績を挽回する方法について詳しく解説します。お子さんの英語力向上にお役立てください。
中高一貫校生が英語でつまずく3つの理由

中高一貫校の英語教育では、大学受験を見据えた高度なカリキュラムが組まれており、多くの生徒が英語で苦戦しやすい環境にあります。ここでは、代表的な3つの理由を解説します。
授業の進度が速い
中高一貫校では、中学3年間で高校の基礎内容を学び、高校2〜3年生で応用問題や志望校対策に専念するスケジュールが一般的です。そのため、中学段階から仮定法や分詞構文、長文読解、リスニングといった高度な内容を早期に習得する必要があります。
この速い進度に対応するには、自主学習が欠かせません。予習で単語や文法を把握し、授業で理解を深め、復習で定着させることが求められます。これが不十分だと授業についていくことが難しくなり、理解が追いつかない状況に陥りやすくなります。
高度な文法や構文の導入
中高一貫校では、中学段階で高校レベルの文法や構文が導入されます。たとえば、「仮定法過去完了」や「分詞構文」といった高度な文法が早期に学習され、英作文や読解問題ではその応用力が問われます。単なる暗記だけでは対応できず、文法を正確に理解し、使いこなすスキルが必要です。
さらに、多くの中高一貫校では「ニュートレジャー(NEW TREASURE)」のような高度な教材が採用されています。この教材は、通常の中学英語教科書に比べて扱う単語数が非常に多いことに加え、扱うテーマが環境問題や異文化理解など、生徒にとって馴染みの少ない内容が多く含まれています。そのため、語彙力や背景知識が不足していると、文章の意味を正確に掴むことが難しくなります。
こうした教材を効果的に学ぶためには、単語や文法の基礎を固めるだけでなく、繰り返し音読や読解練習を行い、文章の流れを理解する力を養うことが重要です。
中だるみしやすい環境
中高一貫校では、高校受験がない分、中学生の段階で学習の目標を見失いやすいという課題があります。このため、中学2年生以降になると、定期テストや模試で思うような結果が出ず、学習意欲が低下する生徒が少なくありません。
さらに、受験という明確なゴールがないことで、努力がどのように評価されるのかが分かりにくく、成果を実感しにくい点も中だるみの要因です。その結果、予習や復習が後回しになり、学習内容の理解が浅くなりがちです。こうした状態が続くと、成績の低下という悪循環に陥ることもあります。
こうした中だるみを防ぐには、具体的かつ短期的な目標を設定することが効果的です。たとえば、「1日10個の英単語を覚える」「週に1回は模試形式の問題に挑戦する」などの小さな目標を積み重ねて達成感を得ることで、モチベーションの維持に繋がります。
中高一貫校生が英語で落ちこぼれないために

英語は一度つまずくと取り戻すのが難しい教科です。しかし、先程紹介したように中高一貫校の英語にはつまづきやすい要因があるため、対策をしなければ簡単に成績が下がってしまいます。ここでは、落ちこぼれないための具体的な取り組みをご紹介します。
中学英語の基礎を大切にする
中学段階で学ぶ単語や文法は、高校英語の基盤です。be動詞や一般動詞の使い分け、時制の理解、助動詞など、基本的な文法事項をしっかり押さえておかないと、高校レベルの内容でつまずきやすくなります。
基礎を固めるためには、反復練習が欠かせません。学校の教科書や問題集を繰り返し解き、文法事項を「理解」するだけでなく「使える」レベルまで定着させることが大切です。
単語と文法の習得を重視
英語力の土台となるのは、語彙力と文法力です。語彙力を高めるためには、毎日一定量の単語を覚え、覚えた単語を実際に文章で使う練習が必要です。一方で文法力は、基本的なルールを理解したうえで応用問題に取り組むのが効果的です。
たとえば、「分詞構文を含む英文を作る」「仮定法を使った長文問題を解く」といった練習を重ねることで、実践力が養われます。
予習と復習を徹底する
中高一貫校では授業の進度が速いため、予習と復習の徹底が欠かせません。予習では、次回の授業で扱う単語や文法を事前に確認し、授業内容を理解しやすい状態にしておきます。これにより、授業中の理解が深まります。
復習では、授業で学んだ内容をその日のうちに再確認し、問題演習で定着を図ることが重要です。特に文法や単語は、繰り返し学習することで初めて「使える知識」になります。
授業内容のサイクルを以下のように習慣化することが成績向上のカギです。
- 予習:単語・文法の確認
- 授業:理解を深める
- 復習:問題演習で知識を定着
中高一貫校生が英語の成績を挽回するには

もし英語の学習でつまづいてしまった場合でも、適切な方法で取り組めば挽回は可能です。中高一貫校の特有のカリキュラムに対応しつつ、基礎を固めながら成績を向上させる具体的な方法をご紹介します。
基礎固めと復習を徹底する
英語学習でつまずいた場合、まずは基礎を固めることが最優先です。過去に習った単語や文法を中心に、曖昧な部分を一つずつ復習しましょう。具体的な取り組み方法としては以下がおすすめです。
- 単語力の強化:1日10〜20語を覚えるペースで単語帳やアプリを活用。実際に文章で使う練習を取り入れると、記憶が定着します。
- 文法の復習:中学英語の基礎(例:時制、助動詞)からやり直し、高校内容(例:分詞構文、仮定法)に進む前に理解を固めましょう。
- 過去のテストの振り返り:定期テストや模試で間違えた問題を解き直し、苦手ポイントを把握します。
基礎を固めた後は、長文問題やリスニング問題に挑戦し、全体の理解力を強化していきましょう。
ただし、自分で基礎を固めることが難しい場合や、復習だけでは対応できない内容がある場合は、塾や家庭教師を活用するのがおすすめです。以下で塾や家庭教師を利用するメリットについて説明します。
塾や家庭教師を利用する
英語のつまずきが大きい場合や、自己学習では克服が難しいと感じた場合、塾や家庭教師を利用するのが効果的です。特に中高一貫校に対応したカリキュラムを提供する塾や家庭教師では、学校の授業内容に合わせた個別指導が受けられるため、効率的に学習を進めることができます。
たとえば、「学研の家庭教師 中高一貫校コース」は、学校の進度や教材に合わせた柔軟なサポートが特徴です。次の章で、学研の家庭教師の特徴を詳しくご紹介します。
学研の家庭教師の中高一貫校コースとは

中高一貫校に通うお子さんのために設計された「学研の家庭教師 中高一貫校コース」は、独自のカリキュラムや進度に対応するための柔軟なサポートが特徴です。このコースでは、進度に合わせた学習計画や講師の選定が可能で、生徒一人ひとりの状況に応じたオーダーメイドの指導を受けられます。
授業の進め方について
進度に合わせた学習計画の立案
中高一貫校特有の速い進度や高度な教材に対応するため、学研の家庭教師では生徒の学校のカリキュラムに沿った学習計画を立てます。定期テストや模試のスケジュールを考慮しながら、必要な範囲を効果的にカバーすることで、効率的な学習が可能です。
特に伸ばしたい教科に特化した指導
生徒が苦手な教科やさらに伸ばしたい教科がある場合、その教科を得意とする講師をリクエストすることができます。例えば、英語の読解やリスニングに特化した指導が必要な場合には、その分野に精通した講師が対応するため、的確で質の高いサポートを受けることができます。
講師について
私立中高一貫校出身の先生を選べる
学研の家庭教師では、私立中高一貫校の教育を経験した講師を選ぶことができます。同じような教育環境を理解している講師が担当することで、進度や授業内容への理解が深く、生徒に寄り添った指導が可能です。
講師の変更も可能
講師と生徒の相性が重要な家庭教師ですが、もし相性が合わない場合や指導内容に改善が必要な場合、いつでも講師を変更することができます。これにより、生徒が安心して学習に取り組める環境を提供します。
まとめ
中高一貫校の英語学習では、進度が速く内容が高度なため、つまづきやすいポイントが多いのが特徴です。しかし、基礎を固め、計画的な学習を続けることで、成績を挽回し、得意科目に変えることも可能です。
本記事でご紹介した方法を参考に、まずは家庭での学習習慣を整え、つまずきや苦手分野の克服に取り組んでみてください。それでも解決が難しい場合は、塾や家庭教師など外部サポートを活用するのも有効な選択肢です。
「学研の家庭教師 中高一貫校コース」では、生徒一人ひとりの目標に応じたオーダーメイドの指導を提供しています。ぜひ一度、学研のサービスをご検討ください。