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コラム

中学受験国語の勉強法|読解テクニックと家庭での教え方のコツ

「塾に通わせているのに、国語の成績だけが伸び悩んでいる…」 「長文読解になると、いつも時間が足りなくなってしまう」 「家で国語を教えたいけれど、どうサポートすれば良いか分からない」

中学受験を控えるお子様を持つ保護者の方で、特に国語の勉強法について、このような悩みを抱えている方は少なくないでしょう。算数や理科と違い、国語は「センスの科目」だと思われがちで、具体的な対策が見えにくいのが実情です。

しかし、中学受験の国語は、正しい勉強法と解法のテクニックを身につければ、誰でも安定して高得点を狙える科目です。特に、配点の大きい読解問題は、コツさえ掴めば得点源に変わります。

この記事では、中学受験の国語専門のプロとして、偏差値アップに直結する具体的な勉強法を徹底解説します。物語文・説明文の読解テクニックから、家庭でできる教え方のコツ、分野別の対策まで、この記事を読めば、お子様の国語力向上のために「今すぐやるべきこと」が明確になります。

【中学受験国語】読解のテクニックとコツ

中学受験の国語で最も重要なのが「読解問題」です。文章をなんとなく読むのではなく、設問に答えるために必要な情報を効率的に探し出す「技術」を身につけることが、点数アップの鍵を握ります。ここでは、すぐに実践できる読解のテクニックとコツを解説します。

物語文の読解テクニック

物語文の読解で最も大切なのは、登場人物の「心情」と「心情が変化したきっかけ」、そして人物同士の「関係性」を正確に読み取ることです。

物語は、出来事を通して登場人物の気持ちが動くことで展開していきます。誰が、いつ、どこで、何をして、どう感じたのかを追いかける練習をしましょう。

  • 登場人物と関係性に印をつける: 本文を読む際に、登場人物が出てきたら丸で囲み、人物像(性格、年齢など)が分かる部分に線を引きます。人物同士の関係性が分かったら、相関図のようにメモしておくと、複雑な話でも混乱しにくくなります。
  • 心情を表す言葉に線を引く: 「嬉しい」「悲しい」「驚いた」といった直接的な心情語はもちろん、「ほっと胸をなでおろした」「顔が真っ赤になった」などの行動や情景から気持ちが分かる部分にも線を引く癖をつけましょう。
  • 場面の転換点を意識する: 時間や場所が変わる部分は、物語の展開や登場人物の心情が大きく動くポイントです。「次の日の朝」「場面は変わって」などの言葉に注意し、場面ごとに何が起きたのかを整理しながら読み進めましょう。
  • 会話文と情景描写から心情を推測する: 会話文には、登場人物の本音や関係性が表れます。また、雨が降っている、夕日が沈んでいるといった情景描写は、登場人物の心情を暗示していることが多いため、重要なヒントになります。

説明文・論説文の読解テクニック

説明文・論説文で問われるのは、筆者が最も伝えたい「主張(結論)」と、その主張を支える「理由・根拠」を正しく理解できているかという点です。

筆者の意見と、具体例や事実を区別しながら、文章の論理的な構造を掴むことが重要です。

  • 接続詞に印をつけて論理構造を掴む: 「しかし(逆接)」「つまり(要約)」「なぜなら(理由)」「たとえば(具体例)」といった接続詞は、文章の展開を示す重要な道しるべです。印をつけながら読むことで、筆者の話の流れが格段に分かりやすくなります。
  • 段落ごとの要点をメモする: 各段落を読み終えるごとに、「この段落は何について書かれているか」を短い言葉で余白にメモする習慣をつけましょう。これにより、文章全体の構造が可視化され、筆者の主張を見つけやすくなります。
  • 対比構造を意識する: 説明文では、AとBを比較・対比させることで、筆者の主張を明確にすることがよくあります。「~とは対照的に」「~ではなく~」といった表現に注目し、何と何が比べられているのかを整理しましょう。
  • 意味段落のまとまりで捉える: いくつかの形式段落が集まって、一つの話題を説明している「意味段落」を意識しましょう。「はじめ(問題提起)」「なか(具体例・説明)」「おわり(結論)」という大きな構成を掴むと、文章全体の理解が深まります。

設問タイプ別の解法テクニック

読解問題は、設問のタイプによって解き方が異なります。設問が何を求めているのかを正確に把握し、最適なアプローチで解くことが時間短縮と得点力アップにつながります。

選択肢問題

本文の内容と合わない選択肢を消していく「消去法」が基本です。正解を探すのではなく、間違いを探す意識で臨みましょう。

  • 本文に書かれていない: 選択肢の内容が、本文のどこにも記述されていない場合は誤りです。
  • 本文の内容と逆・矛盾している: 本文の記述と明らかに反対のことや、矛盾する内容が含まれている選択肢は誤りです。
  • 言い過ぎ・限定しすぎている: 「絶対に」「すべて」「~だけ」など、極端な表現が使われている選択肢は、言い過ぎている可能性が高く、誤りであることが多いです。

抜き出し問題

設問で問われているキーワードを手がかりに、本文中から答えとなる部分を探し出す問題です。字数制限や「~という言葉を抜き出しなさい」といった条件を必ず確認しましょう。答えは必ず本文中にあるので、見つけるまで諦めないことが大切です。

記述問題

記述問題は配点が高く、差がつきやすい問題です。「本文の内容を根拠として、設問の問いに過不足なく答える」ことが求められます。

  • 問いの形を確認する: 「~はなぜですか」と問われれば「~だから。」、「~とはどういうことですか」と問われれば「~ということ。」のように、文末の表現を問いの形に合わせるのが基本です。
  • 本文中から根拠を探す: 自分の想像で書くのではなく、必ず本文中から根拠となる部分を複数見つけ出します。
  • 要素を組み合わせてまとめる: 見つけ出した根拠を、設問の意図に沿って論理的につなぎ合わせ、指定された字数内で簡潔にまとめます。

接続詞・指示語に着目するコツ

文章をスムーズに、そして正確に読むために欠かせないのが、接続詞と指示語の働きを理解することです。これらは文章の論理的な流れや関係性を示す「道しるべ」の役割を果たします。

  • 接続詞: 文と文、段落と段落の関係を示します。特に「しかし」「だが」などの逆接の接続詞の後は、筆者の主張が来ることが多いので要注目です。
  • 指示語: 「これ」「それ」「あれ」「このような」といった言葉が出てきたら、それが具体的に何を指しているのかを必ず確認する癖をつけましょう。指示語の内容を曖昧にしたまま読み進めると、文章の理解がずれてしまい、設問に正しく答えられなくなります。

時間内に解き終えるための時間配分

「いつも時間が足りなくなる…」という悩みは、多くの受験生が抱えています。限られた時間内で最大限の得点を取るためには、戦略的な時間配分が不可欠です。

  • 最初に問題全体を見渡す: 試験が始まったら、まず文章の長さ、設問の数、記述問題の量などをざっと確認し、全体の時間配分を考えます。
  • 時間のかからない問題から解く: 漢字の書き取りや語句の意味問題など、知識で解ける問題は時間をかけずに最初に終わらせましょう。目安は5分以内です。
  • 設問を先に読む: 長文を読む前に設問に目を通しておくと、文章のどこに注目して読めばよいかが分かり、効率的に答えの根拠を探せます。
  • 難しい問題は後回しにする: 考えても分からない問題に時間を使いすぎるのは禁物です。印をつけて一旦飛ばし、解ける問題をすべて終えてから戻ってくる勇気を持ちましょう。

「時間が足りない」という悩みは、共働き家庭ではさらに大きくなります。
時間の制約の中でどう学習を回すかについては、こちらの記事が詳しく解説しています。

【中学受験国語】家庭での教え方

塾の宿題をこなすだけでなく、家庭での保護者のサポートは、子供の国語力を伸ばす上で非常に重要です。しかし、「教えすぎて子供のやる気を削いでしまった」という失敗もよく聞かれます。ここでは、子供の主体性を引き出す教え方のコツを紹介します。

子供の解答の褒め方と指導ポイント

子供が問題を解き終えた後、丸付けをする際の関わり方が非常に重要です。結果(正解・不正解)だけを見るのではなく、答えに至るまでのプロセスに注目しましょう。

  • 褒め方のポイント: 不正解だったとしても、考え方の筋道が良ければそこを具体的に褒めます。「この言葉に着目できたのは素晴らしいね!」「本文のこの部分を根拠にしようと考えたんだね、惜しい!」など、努力や工夫を認める言葉がけが、次への意欲につながります
  • 指導のポイント: 間違えた問題に対して、すぐに答えや解き方を教えるのはNGです。「どうしてこの答えを選んだの?」「本文のどこかにヒントはなかったかな?」と質問を投げかけ、子供自身に間違いの原因を考えさせ、答えにたどり着く手助けをするスタンスが理想です。

間違い直しと復習の正しい進め方

国語の成績を上げるには、「解きっぱなし」にせず、間違えた問題から学びを得る復習が何よりも大切です。正しい手順で間違い直しを行い、同じミスを繰り返さないようにしましょう。

  • 1. まずは自力で解き直す: 解説を見る前に、もう一度自分の力で考えてみます。時間をかければ解ける問題なのか、根本的に理解できていないのかを切り分けることができます。
  • 2. 解説をじっくり読んで理解する: なぜその答えになるのか、解説を読んで論理的な道筋を完全に理解します。正解した問題でも、根拠が曖昧だった場合は解説を読んでおくと、より理解が深まります。
  • 3. 間違えた原因を分析する: 「語彙を知らなかった」「本文を読み間違えた」「設問の意図を勘違いした」など、なぜ間違えたのかを具体的に分析し、ノートに書き出すことが重要です。
  • 4. 解法のポイントをまとめる: 次に同じような問題が出たときに解けるように、「接続詞に注目する」「指示語の内容を確認する」など、自分なりの教訓や解法のポイントをノートにまとめておきましょう。

親子で実践する音読と要約の練習

家庭で手軽にでき、かつ効果が高いのが「音読」と「要約」の練習です。音読は読むスピードとリズム感を養い、要約は文章の要点を掴む力と記述力を同時に鍛えます

  • 音読のコツ: 毎日5~10分で構いません。時間を計って速さを意識したり、登場人物になりきって感情を込めて読んだりすると、内容の理解が深まります。親が聞いてあげることで、子供のモチベーションも上がります。
  • 要約のコツ: 最初は「この段落で一番大事な文はどれ?」と問いかけることから始めます。慣れてきたら、段落ごとに20字程度でまとめたり、文章全体を100字で要約したりする練習にステップアップしましょう。「誰が、何をした」という骨格を掴むことがポイントです。

国語だけでなく、「算数の成績も思うように伸びない」というご家庭も多いでしょう。算数については、得点力を上げるための学習の進め方や伸ばし方をまとめた記事がありますので、併せてご覧ください。

子供のやる気を引き出す声かけ

中学受験は長期戦です。特に成績が伸び悩む時期は、子供も不安でいっぱいです。保護者の前向きな声かけが、子供の心を支え、やる気を引き出します。

最も大切なのは、他人と比較せず、子供自身の過去と現在の成長を認めてあげることです。

  • 効果的な声かけの例
    • 「前は苦手だった記述問題が、こんなに書けるようになったね!」
    • 「毎日コツコツ漢字の練習を続けていて偉いね。」
    • 「この問題は難しかったのに、諦めずに最後まで考え抜いたのがすごいよ。」
  • 避けるべき声かけの例
    • 「どうしてこんな問題もできないの?」
    • 「〇〇ちゃんはもう過去問で9割取れているらしいよ。」
    • 「国語ができないと、行ける中学校がなくなるよ。」

家庭での声かけや学習サポートは、国語力だけでなく受験全体の成績にも大きく影響します。より具体的な「親の関わり方」や「NG行動」を知りたい方は、こちらの記事も参考になります。

【中学受験国語】分野別の勉強法と対策

中学受験の国語は、読解問題だけでなく、漢字・語彙、文法、記述といった様々な分野から出題されます。それぞれの分野で着実の得点するための対策法を解説します。

漢字・語句・ことわざの効率的な暗記法

漢字や語句などの知識問題は、やればやっただけ点数に結びつく、いわば「得点源」です。毎日少しずつでも継続して触れる「スパイラル学習」が最も効果的です。

  • 学習を習慣化する: 朝学校に行く前の10分、夜寝る前の15分など、毎日決まった時間に漢字や語句の学習を取り入れましょう。
  • 意味や使い方とセットで覚える: ただ漢字を書き写すだけでなく、辞書で意味を調べたり、その言葉を使って短い文を作ったりすることで、記憶に定着しやすくなります。
  • 間違えた問題は「苦手ノート」にまとめる: 模試や問題集で間違えた漢字・語句だけをまとめたノートを作り、定期的に見直すことで、効率的に弱点を克服できます。
  • アプリやカードを活用する: ゲーム感覚で学習できるアプリや、単語カードなどを活用するのもおすすめです。移動時間などのすきま時間を有効活用できます。

お子様が「漢字が苦手」「語彙が足りない」と感じている場合は、知識系の学習を強化すると読解力にも良い影響があります。漢字対策の全体像をさらに知りたい方は、こちらの記事も参考になります。

文法問題の分野別対策ポイント

文法問題は、ルールを体系的に理解することが重要です。苦手意識を持つ子も多いですが、一度覚えてしまえば安定して得点できるようになります。

  • 品詞の分類: 「動詞」「形容詞」「名詞」など、単語を性質によって分類する問題です。それぞれの品詞の役割と見分け方のルールを、問題演習を通してマスターしましょう。
  • 文の成分: 「主語・述語」「修飾語・被修飾語」の関係を正しく見抜く力が問われます。文を単語や文節に区切り、それぞれの関係性を考える練習が有効です。
  • 敬語: 尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いと、それぞれの使い方を例文と共に覚えることが大切です。特に、誰から誰への敬意なのかを意識することがポイントです。

記述問題で得点するための書き方

記述問題は、読解力と表現力の両方が試される、総合的な問題です。設問の要求を正確に読み取り、本文中の根拠を組み合わせて論理的な文章を作成する練習を積み重ねましょう。

  • ステップ1:設問の意図を正確に把握する
    「なぜですか」「どういうことですか」「どのような気持ちですか」など、何が問われているのかを明確にします。
  • ステップ2:本文から根拠となる部分を探す
    答えの材料となる部分を本文中から探し出し、線を引きます。1箇所だけでなく、複数箇所から集めることが高得点の鍵です。
  • ステップ3:根拠を論理的に組み立てる
    探し出した根拠を、設問の意図に合うように、原因→結果、具体→抽象などの論理的な順序でつなぎ合わせます。
  • ステップ4:指定字数内でまとめ、文末を整える
    不要な言葉を削り、必要な要素を盛り込みながら、指定された字数内に収めます。最後に、文末表現が設問の形式(「~から。」「~こと。」など)に合っているかを確認します。

弊社が運営する学研の家庭教師では、家庭学習だけでは補いきれない部分を、経験豊富な講師がしっかりフォローします。まずはお気軽にご相談ください。

【中学受験国語】学年・時期別の学習スケジュール

中学受験の国語学習は、学年や時期によって重点を置くべきポイントが異なります。長期的な視点で計画を立て、効率的に学習を進めましょう。

小学5年生で固めるべき国語の基礎

小学5年生は、本格的な受験勉強が始まる前の大切な準備期間です。語彙力と、文章の基本的な読み方を身につけることを目標にしましょう。

  • 漢字・語彙の学習: 6年生までの漢字を先取りで学習し、語彙力強化のドリルなどに毎日取り組みましょう。この時期の蓄積が、6年生での伸びにつながります。
  • 読解の基本パターンを習得する: 物語文なら「心情変化」、説明文なら「筆者の主張」というように、文章の種類に応じた読み方の基本を、塾や問題集を通して学びます。
  • 読書習慣の定着: 週に1冊でも良いので、子供が興味を持てる本を読む習慣をつけましょう。様々な文章に触れることが、背景知識を豊かにし、読解力の土台となります。

小学6年生の時期別学習計画

小学6年生は、入試本番に向けて実践力を高めていく学年です。時期に応じて学習の重点をシフトさせていく必要があります。

  • 春~夏休み前(4月~7月): 5年生で学んだ基礎を再確認しつつ、苦手分野の洗い出しと克服に時間を使いましょう。記述問題の演習も本格的にスタートさせます。
  • 夏休み(8月): 志望校の過去問演習を始め、出題傾向を掴みます。毎日1題は長文読解に取り組むなど、まとまった時間を活かして演習量を確保しましょう。
  • 秋以降(9月~12月): 志望校の過去問を中心に、時間を計って本番さながらの演習を繰り返します。合格最低点を超えることを目標に、得点戦略を立てていきましょう。

夏休み・入試直前期の対策

夏休みと入試直前期は、特に重要な時期です。それぞれの時期に最適な対策を行いましょう。

  • 夏休みの対策: 夏休みは、まとまった時間を使って苦手分野を徹底的に克服する最後のチャンスです。特に長文読解や記述問題など、時間のかかるテーマに集中的に取り組みましょう。複数の学校の過去問に触れ、様々な形式の問題に慣れておくことも大切です。
  • 入試直前期の対策(1月~): この時期は、新しい問題集に手を出すのではなく、これまで使ってきた教材の解き直しと知識の最終確認に徹することが重要です。体調管理を最優先し、本番で実力を100%発揮できるよう、自信を持って試験に臨める精神状態を整えましょう。

【中学受験国語】成績が上がる問題集・参考書

効果的な家庭学習のためには、お子様のレベルや目的に合った教材選びが欠かせません。ここでは、多くの受験生から支持されている定番の問題集・参考書をいくつかご紹介します。

読解力向上におすすめの問題集

  • 中学入試 国語の読解は「答え探しの技」で勝つ!: 選択肢問題や抜き出し問題など、設問タイプ別の解法テクニックが分かりやすく解説されています。「なんとなく」解いている状態から脱却し、論理的に答えを導き出す技術を身につけたいお子様におすすめです。
  • Z会グレードアップ問題集 小学5・6年 国語 読解: 良質な文章と設問で、着実に読解力を伸ばせる問題集です。標準的なレベルから発展的なレベルまで対応しており、基礎固めから応用力の養成まで幅広く使えます。

語彙力強化に役立つ参考書・ドリル

  • 中学入試 でる順ポケでる 国語 語句・文法: 入試に出やすい語句や文法事項が「でる順」でまとめられており、効率的に学習できます。コンパクトなサイズなので、移動中などのすきま時間の学習に最適です。
  • 言葉力1200シリーズ: 中学入試に必要な語彙を、レベル別に学習できるドリルです。例文の中で言葉の使い方を学べるため、実践的な語彙力が身につきます。

国語力アップにつながるおすすめの書籍

問題集だけでなく、幅広いジャンルの本を読むことも国語力向上には欠かせません。お子様の興味に合わせて、以下のようなジャンルの本を勧めてみてはいかがでしょうか。

  • 物語・小説:登場人物の心情を追う練習になります。
  • 伝記:様々な人の生き方や考え方に触れることができます。
  • 科学読み物・ノンフィクション:説明文の読解に役立つ論理的思考力や背景知識が身につきます。

【中学受験国語】よくある悩みと解決策

最後に、保護者の方からよく寄せられる国語学習に関する悩みと、その解決策についてお答えします。

「本を読まない」子への対処法

「本を読みなさい!」と無理強いするのは逆効果です。まずは、お子様が「楽しい」と思える本との出会いをサポートしてあげましょう。

  • 活字が少ないものから始める: 学習マンガや図鑑、写真が多い本、短いお話がたくさん入った短編集など、お子様が抵抗なく手に取れるものから始めてみましょう。
  • 親が楽しそうに読む: 親自身がリビングなどで楽しそうに読書をする姿を見せることも、子供が本に興味を持つきっかけになります。
  • 読書と勉強を結びつけすぎない: 「受験のために読みなさい」というプレッシャーは、子供を本嫌いにさせてしまいます。純粋な楽しみとしての読書体験を大切にしてあげてください。

「時間が足りない」を克服する練習法

時間不足の原因は、「読むのが遅い」「解くのが遅い」「時間配分が下手」のいずれか、あるいは複数です。原因を特定し、それぞれに合った練習法で克服しましょう。

  • 時間を計って解く習慣をつける: 普段からストップウォッチを使い、大問ごとに目標時間を設定して問題演習を行いましょう。本番のプレッシャーに慣れる効果もあります。
  • 音読で速読力を鍛える: 毎日少しずつでも音読を続けることで、文章を目で追うスピードが上がり、黙読の速さも向上します。
  • 解く順番を工夫する: 知識問題→長文読解、あるいは得意な大問から解くなど、自分なりの「得点しやすい順番」を見つけることも有効な戦略です。

国語の成績が安定しない原因と対策

「模試によって点数の浮き沈みが激しい」というのは、国語によくある悩みです。これは、文章のテーマや設問との相性、その日のコンディションに成績が左右されている証拠です。

  • 原因
    • 感覚的に解いており、安定した解法が身についていない。
    • 語彙力や背景知識が不足しており、知らないテーマの文章に対応できない。
    • 集中力が続かず、読み方が雑になってしまうことがある。
  • 対策
    • どんな文章でも通用する「読解の型」を身につけることが最も重要です。この記事で紹介したような、接続詞や指示語に着目する、論理構造を捉えるといったテクニックを、常に意識して実践しましょう。
    • 日々の漢字・語彙学習を継続し、知識の穴をなくしていくことが、成績の安定化につながります。
    • 模試の結果に一喜一憂せず、「なぜ点数が取れなかったのか」を冷静に分析し、次への課題を見つけることが大切です。

まとめ

中学受験の国語は、決して「センス」や「感覚」だけで決まる科目ではありません。正しい読解テクニックを学び、分野別の適切な対策を立て、家庭で効果的なサポートを行うことで、成績は必ず向上します

この記事でご紹介した勉強法や教え方のコツは、どれも今日から実践できるものばかりです。

  • 読解のテクニックを意識して、文章の構造を掴む練習をする。
  • 家庭でのサポートでは、結果よりもプロセスを褒め、子供自身に考えさせる。
  • 知識問題は、毎日の積み重ねを大切にする。
  • 時期別の学習計画を立て、戦略的に勉強を進める。

中学受験という長い道のりの中で、お子様が国語を得意科目にできるよう、焦らず、一歩一歩着実にサポートしてあげてください。この記事が、そのための道しるべとなれば幸いです。

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