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コラム

【復習に使える】英語の前置詞「for/before/after/by/till」使い方・訳し方

【復習に使える】 英語の前置詞「for/before/after/by/till」使い方・訳し方 英語

英語の前置詞には多くの種類があり、各前置詞の使い分けで悩んでいる人も多いのではないでしょうか。日本語にない前置詞は、正確に使うためにはきちんとした知識を身に着けることが大切です。

今回は、前置詞「for」「before」「after」「by」「till/until」について、「前置詞の種類」「forとtoの違い」「前置詞の使い方と訳し方のコツ」を中心に、詳しく解説していきます。

前置詞の使い方や訳し方は今後英語を読解していくうえ重要になってきます。受験においても知っているか知らないかで得点に差が出てきます。しっかりイメージから理解して、適切に使いこなせるようになるでしょう。

英語の前置詞「for」「before」「after」「by」「till/until」

英語の前置詞を学ぶ上で、今回ご紹介する「for」「before」「after」「by」「till(until)」は、使う頻度の高い前置詞であり、覚えておきたいものばかりです。今回は主に、時間を表す前置詞をご紹介します。
こちらでは、各前置詞の意味と用法の例を見てみましょう。

for : 対象物に向かうという意味で方向・理由・期間などを表す
bound for Osaka(大阪行き)
for this reason(この(理由の)ために)
for 2 weeks(2週間)

before :ある時点より前の事柄を示す
「~の前に」「~以前に」など、時間や動作の前を表現します。
before 10 a.m.(午前10時前に)
before leaving the office(会社を出る前に)

after :ある時点より後の事柄を示す
ある時点を起点に時間や動作の後であることを表します。
after jogging(ジョギング後に)
after a month(1か月後に)

by : 完了の期限を表す
「finish」「be there」などの完了を表す動詞と共に使われることが多い前置詞です。
by next week(来週までに)
by noon(正午までに)

till/until : 終了時点までの継続を表す(文頭では主に「Until」)
状態動詞または継続を表す動詞と共に使われることが多い前置詞です。
till 11p.m. (午後11時まで)
until April (4月まで)

ポイントのおさらい

・forは方向・理由・期間を表す
・beforeはある時点より前の事柄を示す
・afterはある時点より後の事柄を示す
・byは完了の期限を表す
・till/untilは終了時点までの継続を表す

前置詞「for」「to」の違い

「for」と「to」は、どちらも方向を表す前置詞であるため、使い分けが難しく感じるかもしれません。
次の例文を見てみましょう。

(a)This plane leaves for Paris. (この飛行機はパリに向けて出発する。)
(b)She went to London last week. (彼女は先週ロンドンに行った。)

「for」は目的地や対象物に向かうイメージが基本です。そのため、目的地に向かって行くことにスポットが当たっています。まだ目的地や対象物には到達していないのも特徴です。
「buy, choose」など、相手がいなくてもできる動作を表す動詞と共に使います。

「to」も方向を表しますが、目的地や対象物まで到達するイメージです。そのため、「for」と違い、確実に目的地や対象物に届いている時に使います。
「tell, teach」など、相手がいないとできない動作を表す動詞と共に使います。

ポイントのおさらい

・「for」は目的地や対象物に向かうが未到達な時、一人でできる動作に使う
・「to」は目的地や対象物に到達が確実な時、一人でできない動作に使う

前置詞「for」「before」「after」「by」「till/until」使い方と訳し方のコツ

英語の前置詞の訳し方は、まずは基本の意味を覚えるところから始めます。そして、どの用法に当てはまるのかを見極めれば、簡単に訳せるようになります。
次の例文を見てみましょう。

・for (~に向けて、~の間)
(a)He left for New York. (彼はニューヨークに向かった。)
(b)Her teacher was absent for a week. (彼女の先生は1週間休んでいた。)

「for」は、対象物に向かうイメージで、方向・期間などを表します。
例文(a)では、「left for New York」は「ニューヨークに向けて出発した」という意味になります。
例文(b)では、期間を表す「~の間」という意味なので、「1週間」と訳せます。

・before(~の前に)
(a)She left before 3 o’clock. (彼女は3時前に出発した。)
(b)Please close the windows before leaving the room. (部屋を出る前に窓を閉めてください。)

「before」は、時間的・位置、方向的な「前に」のイメージで表します。
例文(a)では、3時という時点よりも前であることを表します。3時よりも前、つまり「3時前」です。
例文(b)では、時間ではなく「leaving」という動詞の現在分詞が使われていますが、「部屋を出る」時点の事柄であることには変わりありません。そのため、「部屋を出る時」よりも前、つまり「部屋を出る前」という訳になります。

・after(~の後に)
(a)I met her after school. (私は学校の後彼女に会った。)
(b)He came home after 2 o’clock. (彼は2時過ぎに帰宅した。)
「after」は、ある時点を起点に時間や動作の後であることを表します。
例文(a)では、「学校の後に」とそのまま訳せますが、(b)では、「2時の後に」では不自然です。2時という時点よりも後という意味で、「2時過ぎ」と訳したほうがよいでしょう。

・by(~までに)
(a)I will finish this report by 4 o’clock. (私は4時までにこのレポートを終わらせるつもりです。)
(b)The storm will be gone by tomorrow. (嵐は明日までには去るだろう。)

「by」は、「~まで」という、完了の期限を表します。ある時点のみを指し、継続の意味はないため、訳す際は、継続の「till/until」との使い分けには注意しましょう。

・till/until(~まで)
(a)She will stay here until next month. (彼女は来月までここに滞在する予定だ。)
(b)Until yesterday he was fine. (昨日まで彼は元気だった。)

「till/until」は、ある時点まで継続される動作や状態を表します。そのため、完了の「by」との違いが出るような訳し分けが大切です。

ポイントのおさらい

・基本の訳を覚えて適切な用法を見つけよう
・for (~のために、~の間)
・before(~の前に)
・after(~の後に)
・by(~までに)
・till/until(~まで)

まとめ

今回は、前置詞「for」「before」「after」「by」「till/until」について、「前置詞の種類」「forとtoの違い」「前置詞の使い方と訳し方のコツ」をご紹介しました。

使う頻度の高い前置詞なので、しっかりと理解できるまで繰り返し復習をしていきましょう。わからないところをそのままにすると、次のステップに進めなくなってしまいます。英語が「苦手科目」にならないよう、ひとつひとつ理解してクリアしていくことが大切です。
わからないところをしっかりと理解するためには、マンツーマンで教えてくれる家庭教師が役に立ちます。

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