恵泉女学園中学校は、東京都世田谷区に位置する私立の女子中学校です。文化系・運動系ともに部活動が活発で、特に合唱部や美術部、園芸部などは恵泉らしさを象徴する人気の部活です。
今回は、恵泉女学園中学校の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。志望校選定の参考にしてみてください。
恵泉女学園中学校の特徴

名称 | 恵泉女学園中学校 |
所在地 | 〒156-8520 東京都世田谷区船橋5-8-1 |
最寄り駅 | [小田急線] 経堂駅・千歳船橋駅下車 徒歩12分[路線バス(小田急・京王)] 八幡山駅~経堂駅(経02系統)に乗車、「桜上水二丁目」下車徒歩2分 |
設立 | 1929年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 無し |
上履き | 無し |
出身有名人 | 花乃まりあ/元宝塚歌劇団花組トップ娘役 |
恵泉女学園中学校は、「聖書・国際・園芸」を柱に、キリスト教精神に基づいた全人教育を行う女子校です。生徒の自主性と個性を尊重する自由な校風が特徴です。園芸教育などを通して、自然と命に向き合いながら、自己責任や他者との共生を学ぶ環境が整っています。
恵泉女学園中学校のその他の特徴について
恵泉女学園中学校では、園芸の授業が週1回行われ、自ら土に触れて命の大切さを学ぶ機会となっています。また、英語教育にも力を入れており、少人数制の授業やレベル別指導により、4技能をバランスよく育成。中学3年で実施されるニュージーランド短期留学や、校内での国際交流プログラムを通して、実践的な国際感覚が自然と身につく環境が整えられています。自分で考え、選び、行動できる力を育む教育が、恵泉女学園の大きな特徴です。
恵泉女学園中学校の偏差値レベル

恵泉女学園中学校の偏差値 | |
恵泉女学園中学校 | 62 |
偏差値が近い学校 | |
品川女子学院中等部 | 63 |
学習院女子中等科 | 67 |
恵泉女学園中学校はやや難関校ではありますが、しっかりとした基礎固めをベースに基本〜標準レベルの問題を徹底することが大変重要です。
恵泉女学園中学校と同レベル程度の偏差値の学校には、品川女子学院中等部や学習院女子中等科などがあります。
恵泉女学園中学校の入試対策

国語の傾向と対策について
試験時間は45分、100点満点です。
大問は4題構成で、漢字や語彙の知識問題、説明的文章や物語文の読解、そして思考力を問う記述問題が出題されます。特に記述問題では、自分の意見を論理的に述べる力が求められます。日頃から多様な文章に触れ、自分の考えをまとめる練習を重ねましょう。
算数の傾向と対策について
試験時間は45分、100点満点です。
計算問題や一行問題に加え、応用力を試す問題が出題されます。特に図形問題や割合、速さなどの単元が頻出です。問題の意図を正確に読み取り、解法を組み立てる力が求められます。過去問や問題集を活用し、様々なパターンの問題に慣れておきましょう。
理科の傾向と対策について
試験時間は30分、70点満点です。
生物、地学、物理、化学の4分野からバランスよく出題されます。実験や観察に基づく問題が多く、資料の読み取りや考察力が求められます。日常生活の中で科学的な視点を持ち、疑問を持つ習慣をつけることが重要です。
社会の傾向と対策について
試験時間は30分、70点満点です。
地理、歴史、公民の各分野から出題され、資料やグラフの読み取り問題が多く見られます。特に歴史では、出来事の因果関係や時代背景を理解することが重要です。時事問題にも触れ、幅広い知識を身につけましょう。
恵泉女学園中学校の入学後にかかる費用について

・恵泉女学園中学校入学後にかかる見込み費用は以下の通りです。詳細は公式の募集要項などをご参照ください。
授業料 540,000円(年額)
施設設備費 100,000円(年額)
施設維持費 60,000円(年額)
教育充実費 130,000円(年額)
※その他、行事・教材等積立金などがあります。
※学費については今後、変更する場合があります。
恵泉女学園中学校の良い口コミと悪い口コミ

・恵泉女学園中学校の口コミをご紹介します。
良い口コミ
明るく風通しがよい学校運営に、”生徒第一”の精神がブレない学校です。「神様の子」としてどんな子も尊重され、先生方は愛情をもって接しながらも、自らが気づき育つのを見守るという覚悟があります。親も教えられます。
また、創設者の恩師は女子教育に尽力されていた新渡戸稲造ということもあり、平和教育に始まり日本の女性が世界で活躍するために必要な心・考える力を育ててくれていると感じています。
授業は公開授業を見る限り、どれも分かりやすく楽しく素晴らしいものでした。分散で2週間ほどに分けて数名ずつの見学だったため、親を意識してのものではないと思います(娘もいつもの授業だと言っていました)。
のびのび自由な学校と思っていたので学習面は心配していたところもありましたが、思っていた以上に面倒見がよく、丁寧に学習をみてくれています。高校になると中学で身につけた習慣でそれぞれがやるようです。
数年前には「放課後自習室」ができました(ついに進学実績重視に傾くのかと心配でしたが、生徒から勉強できる場が欲しいと要望があったため作ったようです。やはり基準は生徒、でした)。
静かに集中する自習室の他、友達と話ができる自習室もあるらしく、どちらも女子大生のメンターさんに質問できるようで助かっています。
スタサプにも学校が入ってくれています。授業外の環境も用意してくれているので、利用するかしないかは自分次第です。
経堂から少し住宅街または商店街を歩きますが、慣れれば楽しい道のりだそうです。先生も登下校時は見守っていてくださり、安全な方だと思います。
悪い口コミ
自由服と言っているのにズボンは十分丈じゃないと怒られます
他にもキュロットがダメだったり、スカートを折ったりすると、「恵泉生としての品位がない!」と怒られます
他にもバイト禁止などがあり、受験生の人達が思い描くような自由な学校ではありません
施設は綺麗ですが、グラウンドや体育館は狭いです
メディアセンターにはたくさんの本が置いてあって勉強にはいいと思います
飛び抜けていいとこもありませんが飛び抜けて悪いとこもなく個性強めな子たちが多く穏やかな学校です。キリスト教のため毎朝礼拝がありめんどくさいです。登校時間も早くなりますしオヌヌメしません。まあ国際、園芸、とか言ってる割には園芸中1しかないし英語できないこめっちゃいます。留学もまぁ枠少ないです。あんまり期待しないほうがいいですね。
中1の最初の中間から補修、再試スタート。特に数学と英語、たまに国語、中3からは科学なども。数学はすごい量のプリントを課題とし終わるまで毎日放課後行く、英語は2回程度のプリント式授業、他は再試が多めです。中3からはやる気がない子は諦められます。数学の先生方には感謝してます。
ロコミを見て参考にすることは大事ですが、鵜呑みにするのはよくありません。子どもと学校の相性を確かめるには「学校行事を見に行く」「学校見学にいく」など、実際自分の目で見て感じることが大切です。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7704/
まとめ

いかがだったでしょうか。恵泉女学園中学校は6年間の一貫した教育課程や学習環境の中で、多彩で豊かな教育内容の展開を通じて、個性や創造性の伸長を図ることができる、学びの深い学校といえるでしょう。
受験を希望する際には、中高一貫校の女子校という特徴を踏まえた上で総合的に検討されるのが良いかもしれません。