穎明館中学校は、東京都八王子市に位置する男女共学の私立中高一貫校です。部活動も活発で、野球部やバスケ部が大会で準優勝など校内でも人気を誇っています。今回は、穎明館中学校の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
穎明館中学校の特徴

名称 | 穎明館中学校 |
所在地 | 〒 193-0944 東京都八王子市館町2600 |
最寄り駅 | JR中央線・中央本線,京王高尾線「高尾」駅 南口より京王バス③番乗り場 「館ヶ丘団地」行 約15分 「穎明館高校前」下車 徒歩3分 |
設立 | 1982年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 有り |
上履き | 無し |
出身有名人 | 小室瑛莉子/フジテレビアナウンサー |
穎明館中学校は、グローバル社会において先頭に立って引っ張っていく人だけでなく、「貢献する人」「尽くす人」も含めた幅広い意味での「リーダー育成」を教育目標としています。
穎明館中学校のその他の特徴について
穎明館中学校では、6年間の中高一貫教育の前半3年間を「学びの土台づくり」として位置づけています。特に英語教育に力を入れており、中学1・2年では週6時間の英語授業に加え、週1時間の英会話を実施。
ネイティブ教員との対話や英語劇など、実践的な学びを通して「使える英語力」を育てます。
さらに、ICTを活用した授業や探究型学習にも積極的に取り組み、自ら課題を見つけ、考え、発信する力を養成。思考力・表現力の基礎をしっかりと築きます。
加えて、放課後には個別の学習サポート「EMK未来サポート」があり、生徒一人ひとりの理解度や目標に合わせた指導が行われます。知識の詰め込みではなく、将来につながる本質的な学びを大切にする教育が特徴です。
穎明館中学校の偏差値レベル

穎明館中学校の偏差値 | |
穎明館中学校 | 55 |
偏差値が近い学校 | |
東洋大学京北中学校 | 55 |
順天中学校 | 53 |
穎明館中学校は難関校ではありませんが、しっかりとした基礎固めをベースに基本〜標準レベルの問題を徹底することが大変重要です。
穎明館中学校と同レベル程度の偏差値の学校には、東洋大学京北中学校や順天中学校などがあります。
穎明館中学校の入試対策

入学試験では傾向と対策も大事ですが、それ以上に考える力、それを支える幅広い知識と学力が大きな鍵となると言われています。
国語の傾向と対策について
試験時間は50分、100点満点です。
例年、小説と論説文の長文読解2題と漢字の書き取り5問で構成されています。
長文読解では、登場人物の心情理解や主題と論拠に関する論理を問う問題が中心で、記述問題も3~4題含まれ、配点も高めです。日頃から多様な文章に触れ、内容を的確にまとめる練習を重ねることが重要です。また、漢字や語句の語彙力向上にも努めましょう。
算数の傾向と対策について
試験時間は50分、100点満点です。
大問5問で構成され、前半は計算問題と小問、後半は応用問題が出題されます。特に「平面・立体図形」「場合の数」「特殊算」などの応用問題が増加傾向にあります。最後の問題では解法過程の記入が求められることもあります。基礎的な計算力を高めるとともに、応用問題への対応力を養うため、過去問演習を通じて問題形式に慣れておくことが重要です。
理科の傾向と対策について
試験時間は30分、60点満点です。
大問3~4問で、各分野からまんべんなく出題されますが、生物・物理分野の比重がやや高めです。実験や観察を基にした問題が多く、グラフの読み取りや計算問題も含まれます。基礎知識の定着はもちろん、資料を正確に読み取る力や、実験結果を考察する力を養うことが求められます。
社会の傾向と対策について
試験時間は30分、60点満点です。
例年、大問2問で、リード文を読みながら設問に答える形式の融合問題が出題されます。地理・歴史分野の比重が高く、政治分野は時事問題に絡めて出題されることが多いです。写真やグラフ、表などの資料が多用され、資料の読み取りや思考力を要する問題も含まれます。単なる暗記ではなく、各分野の流れや関連性を理解し、資料を活用する力を養うことが重要です。
穎明館中学校の受験を検討中の方へ
また、こうした対策は穎明館中学校の受験指導に強い講師に教えてもらうことが、最大の近道です。詳しくはこちらをご覧ください。
穎明館中学校の入学後にかかる費用について

穎明館中学校の費用についてご紹介します。
※2025年度入試要項参照
※詳しくは公式サイトをご確認ください
入学時費用
入学金:300,000円(入学手続時に納入)
年間学納金(4期分納:5月・7月・10月・1月)
- 授業料:年額 480,000円
- 施設・設備費:年額 100,000円
- 副教材費・諸費:入学後に案内(生徒会費・学カテスト代などを含む)
※授業料の減免制度あり(家計急変時等)
その他の主な費用(1年次)
- 制服代(夏・冬):約17,380円~48,400円(組合せにより変動)
- 体育着・シューズ等:約26,461円
- 副教材費:約40,000円
- 学年別諸費用(健康診断・行事費等):約45,000円
- タブレット端末(Dynabook K70):約104,000円
- EMK未来サポート(放課後学習支援):年額108,000円(中1・中2は必修)
- 校外学習(鎌倉・日帰り):約3,000円
- 昼食費(利用者):年額約143,000円
- スクールバス代(利用者/橋本駅~学校):年額106,200円(中学)
2年生以降の主な行事費用など
- 2年:広島体験学習(2泊3日):約90,000円
- 3年:奈良・京都体験学習(3泊4日):約100,000円
- 高校進学時費用(内部進学):300,000円
- 4年:USA・カナダ体験学習(11日間):530,000円+諸費用 100,320円
希望者のみ支払う費用
- イートンカレッジサマースクール(14泊16日):981,000円
- オーストラリアターム留学(4年3学期):1,848,440円
穎明館中学校の良い口コミと悪い口コミ

穎明館中学校の口コミをご紹介します。
良い口コミ
これといった校則はなく、基本的には緩く感じます。ただ、挨拶や礼儀にはかなり厳しく指導しています。基本的にスカートを折ったりしてもなにも言われず、かなりのびのびしていると思います
未来サポートという学習施設の他に、先生に聞くこともできるので、苦手がそのままに…ということはほとんどありません。2年生の段階で中学課程の勉強は終わりますが、ゆっくり進むため、理解を深められます
個性的な先生が多くとても楽しめます。
とくに数学では授業スピードは中2で中3の内容をほぼ終わらせるといったとてつもないスピードですが先生の教え方が良いのか私はつまずいたことがないです。休暇中の宿題はとてつもなく多いです。とくに英語。これは覚悟することですね。理科の授業は実験が多く器具なども綺麗で公立なんかよりやりがいがありますね。
面倒見が良く学力を伸ばしてくれる。先生が熱心。給食あるので共働きにはありがたい。自然豊かで密でない環境。完全中高一貫で、小学校がないため入学時に人間関係が一から構築しやすい。高入がなく、出口成績は中学入学生のみのものなのでわかりやすい。
悪い口コミ
とにかく勉強しないとヤバい学校です。成績良い子は化粧してても怒られないけど、成績悪い子は同じことして怒られます。化粧だけではないです、様々なことに対して成績社会です。成績悪い子が休み時間遊んでいると先生に「もう穎明館来るな!勉強しろ!」と怒られているのを見たことがあります。
(強制)放課後学習システムがあります。
部活している人にはガチで大変です。勉強一筋の人にはありがたいシステムです。
進学実績は良いと思います。毎年東大は何人か出ます。ですが、それなりに勉強一筋です。MARCH未満
は落ちろぼれと見なされます。(医学部は別)
医学部製造機です。とにかく医学部か東大を勧めてきます。
ロコミを見て参考にすることは大事ですが、鵜呑みにするのはよくありません。子どもと学校の相性を確かめるには「学校行事を見に行く」「学校見学にいく」など、実際自分の目で見て感じることが大切です。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/8032/
まとめ

いかがだったでしょうか。穎明館中学校は6年間の一貫した教育課程や学習環境の中で、多彩で豊かな教育内容の展開を通じて、個性や創造性の伸長を図ることができる、学びの深い学校と言えそうです。
受験を希望する際には、中高一貫校の共学校という特徴を踏まえた上で総合的に検討されるのが良いかもしれません。