中学1年生期末テスト対策のポイント
スケジュールから勉強法まで徹底解説

この記事を監修した人


福惠 望(Fukue Nozomu)
学研エルスタッフィングにおける
家庭教師事業の統括責任者/高校受験マニア
入社以来、高校受験を控える全国各地の中学生本人と保護者に対する三者面談を数百例実施。
独自の通知表分析法、内申確保メソッドを確立し、多くの中学生の内申を「爆上げ」し、当初の志望校以上の高校へ合格させてきた実績も多数。
私生活では子どもが塾に通わず公立トップ校に合格。
趣味は「名門校めぐり」という、自他ともに認める根っからの高校受験マニア。
中学入学後、3学期制であれば6月中旬ごろに、初めての期末テストが実施されます。
年間を通しての期末テストの実施時期は、おおよそ次のとおりです。
■3学期制
1学期 6月中旬~7月上旬ごろ
2学期 11月初旬ごろ〜
3学期 2月中旬~2月下旬ごろ
■2学期制
前期 11月ごろ
後期 2月中旬~2月下旬ごろ
5教科の中間テストとは異なり、期末テストでは、「副教科」と呼ばれる「保健体育」「技術・家庭」「美術」「音楽」が加わるため、「ちゃんと対策できるかな?」「いつから対策すればいい?」と不安や疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
今回は、中学生の期末テストの対策方法について、詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてください。
期末テスト対策は
スケジュール決めから

何事も、まずは目標に向けたスケジュールを決め、毎日の努力を積み上げることが大切です。
スケジュールの決め方、毎日の勉強時間はどう設定すればよいかを見ていきましょう。
期末テストのスケジュールを把握する
大まかな期末テストの時期は最初にご紹介しましたが、正確な日程は学校で配られる年間行事計画でチェックしましょう。年度の初めにざっくり把握しておき、各学期の初めにきちんと確認してスケジュールを立てます。対策学習は、遅くともテストの1か月前から始められるよう計画しましょう。
1日の勉強時間は
「そもそも、どのくらい勉強したらいいんだろう?」と、勉強時間の目安を知りたい方も多いことと思いますが、定期テスト対策としては、平日1日あたり2~3時間は確保したいところです。
中学生になると大半の子が部活に入りますが、18~19時ごろまでに帰宅して夕飯とお風呂を済ませれば、20時ごろから2~3時間は勉強できるのではないでしょうか。
土日は8時間を目安に勉強
平日が部活で忙しいと、土日はのんびりしたくなるものですが、テスト対策期間中は別です。
週末は勉強の稼ぎ時、1日8時間を目安にがんばりましょう。朝、余裕をもって起きて午前中に3時間、お昼から夕方までに3時間、夜に2時間、などと振り分ければ十分可能です。
副教科の重要性
期末テスト対策で特に注意すべきは、「保健体育」「技術・家庭」「美術」「音楽」の副教科です。
副教科は、いわゆる主要5教科と比べると軽く考えられがちですが、これは大きな間違い。副教科の成績も、主要5教科と同様、高校入試の内申点に反映され、合否に大きな影響を与えます。
しっかり対策をすれば高得点を取りやすい教科ですので、「これで内申点を上げる」という意識を持って、油断せずに勉強しましょう。
期末テスト対策の始め方

遅くともテスト1か月前から対策を始めるべきだとお伝えしました。では、テスト当日に向けてどのように進めていけばよいのか、時期ごとに見ていきましょう。
テスト1ヶ月前の勉強
まず、テスト前の提出に備えて、5教科のワークをやりこみましょう。授業で習った単元はすべて対象です。まだ授業でやっていないところも、先取りしてやっておくとあとが楽になります。
また、テスト範囲の教科書やプリント、ワークをコピーし、覚えるべきところを修正テープで隠して、暗記のための準備をしておきます。この時点でできるなら、さっそくコピーを使っての解き直しも始めましょう。
テスト3週間前の勉強
引き続き、5教科のワークをやりこみますが、特に、積み上げが必要な数学・英語を意識して復習しましょう。また、理科も、計算が必要な分野が苦手な場合は復習に時間がかかるので、早めに克服しておく必要があります。
ワークのやりこみも、コピーの復習も、この時点ではまだすべて解ける必要はなく、「どこができないか」を発見することが目的です。できなかった問題をチェックして、教科書などに戻って復習しましょう。
テスト2週間前の勉強
2週間前になったら、5教科の勉強は1度やめて、実技4教科に集中します。この時期にはテスト範囲が発表されることが多いので、範囲をまちがえないようにしっかり確認してから勉強を始めましょう。
5教科と同様、コピーした教科書やプリント、ワークの大切な部分を修正テープで隠し、徹底的に解き直します。実技4教科は1問1答形式で勉強できる内容が多いので、完璧を目指して頑張りましょう。
テスト1週間前の勉強
この週には再び5教科に戻って、徹底的に仕上げます。まず、提出に備えてテスト範囲を再度確認し、その中で手を付けていないワークが残っていたら、最優先で取り組みましょう。
そのあとはひたすら解き直しと、一問一答の繰り返しです。どれくらい定着しているか気になる場合は、保護者が投げかけた問いに答えられるかどうか、試してみるとよいでしょう。
さらに余裕があれば、教科書準拠のテキストで問題演習まで行えば万全です。
テスト週
まずは、解き直しが終わっていないところがないか確認し、もしあれば優先して取り組みます。国語・数学・英語は、解き直しの際に自力で解けなかったところを中心に、もう一度見直しましょう。準拠テキストをやる余裕があれば、テキストの未着手部分までやりましょう。
すべて文字で書いて復習するのは時間のロスなので、確実に書けるものは口頭の1問1答で進めます。
翌日のテスト科目について、以上のことを徹底的に行いましょう。
効率のよい暗記方法を実践

テスト勉強は、大きく「理解」と「暗記」に分けられます。このうち、「暗記」が中心となるのは、「理科」の生物分野と「社会」、そして「副教科」です。これらは、徹底的な暗記で誰でも高得点を取れるはずですが、実際には苦戦する中学生も少なくありません。それは、暗記のしかたを間違っているからです。
「暗記は直前にやらないと忘れてしまう」と考えがちですが、実際は、ある程度の期間をかけて、忘れたころに繰り返し覚えることで定着するものです。一夜漬けでは十分な効果は得られません。繰り返し暗記することで、初めは頭に入っていなかったものが次第に思い出せるようになり、テスト直前にはしっかり定着します。これは、一夜漬けよりも実はずっと楽で、効率のよい暗記方法です。
期末テストの勉強で
やってはいけないこと

ここまで、期末テスト対策のポイントを見てきましたが、最後に、「これをやってはいけない!」という注意点をお伝えします。これまでの勉強法を振り返ってチェックしてみてください。
勉強しない日がある
「今日は疲れた」「テスト勉強は部活が休みになってからしよう」などと言って、まったく勉強しない日をつくることはおすすめできません。「今日1日くらい」と油断しがちですが、その1日の差が大きな差になります。テスト期間に限らず、毎日必ず勉強する、時間がない日は10分でもいいから勉強する、という習慣をつけましょう。
暗記ものを後回しにする
すでにお伝えしたように、暗記は時間をかけて繰り返し行うことで定着します。「直前に暗記すればいいや」と後回しにすると、十分にやりきることができません。定期テストで上位に入るには、暗記物では満点を取るつもりで勉強する必要があります。1か月前から計画的にやれば、十分な準備ができます。後回しにせず、計画的に取り組んで満点をねらいましょう。
苦手を後回しにする
苦手なことはやりたくないものですが、テスト勉強ではそういうわけにはいきません。苦手を後回しにしない工夫をしましょう。たとえば、得意な教科を1時間勉強したら、苦手な教科を15分だけやり、そのあとまた得意教科に戻る、というふうに、苦手を得意でサンドイッチする方法などもおすすめです。少しずつでも、毎日取り組むことを習慣にしましょう。
中間テストで間違えた問題を復習しない
期末テスト対策というと、「中間テストの後に習った範囲」と考えるのが一般的かもしれませんが、実際には、たとえば数学で正負の数が理解できていないと方程式が解けないように、中間テスト範囲の理解が不十分だと、期末テスト範囲も理解できないことが多いものです。期末テストの対策を始める前に、中間テストの復習をきちんとしておくことが非常に大切です。
まとめ
今回は、中学生の期末テストの対策について、スケジュール決めから勉強法まで詳しく解説しました。
慣れないうちは、副教科も含めた9教科の試験対策を大変に感じるかもしれませんが、早めに計画を立て丁寧に取り組むことで、きちんと結果を出すことができます。スケジューリングが非常に重要となりますので、年間行事予定表をもとにしっかり考えましょう。
副教科を含めた期末テストの成績は、将来の高校入試の内申点に大きく影響します。お子様が「自分の将来のために、今、頑張るんだ!」という気持ちを持って取り組めるよう、しっかりとサポートしていくことが必要です。
この記事を監修した人


福惠 望(Fukue Nozomu)
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独自の通知表分析法、内申確保メソッドを確立し、多くの中学生の内申を「爆上げ」し、当初の志望校以上の高校へ合格させてきた実績も多数。
私生活では子どもが塾に通わず公立トップ校に合格。
趣味は「名門校めぐり」という、自他ともに認める根っからの高校受験マニア。
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