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コラム

サピックス6年の土曜特訓とは?SS特訓との違いや費用を解説

中学受験の天王山ともいわれる小学6年生。大手進学塾SAPIX(サピックス)に通うお子様を持つ保護者の皆様にとって、新6年生から始まる「土曜特訓」は大きな関心事ではないでしょうか。

「平常授業と何が違うの?」「SS特訓とは別物?」「受講は必須なの?」など、さまざまな疑問が浮かんでくることでしょう。特に、ただでさえ忙しい6年生のスケジュールに、さらに土曜日の講座が加わることへの不安を感じる方も少なくありません。

この記事では、サピックスの6年生向け講座の中でも特に重要な位置を占める「土曜特訓(土特)」について、その目的や内容、SS特訓との違い、年間スケジュール、費用などを徹底的に解説します。

この記事を読めば、土曜特訓の全体像が明確になり、お子様の学習計画を立てる上での不安が解消されるはずです。

まだサピックスの全体像が掴めていない方は、まずはこちらで基本から確認しておくと安心です。

サピックス「土曜特訓」の基本情報

まずは、サピックスの土曜特訓がどのような講座なのか、その基本情報を押さえておきましょう。

志望校対策と実践力養成という目的

サピックスの土曜特訓の最大の目的は、入試本番で確実に得点するための「実践力」を養成することです。

平常授業が各教科の知識を体系的にインプットする場であるのに対し、土曜特訓はそれらの知識をどう使って問題を解くか、というアウトプットに重点を置いています。具体的には、入試問題に近い形式の演習を大量にこなし、解説を聞くというサイクルを繰り返すことで、以下の力を高めます。

  • ・時間内に問題を解き切るスピード
  • ・初見の問題に対応する思考力
  • ・ミスを減らし、確実に得点する答案作成能力

まさに、志望校合格に向けた実戦演習の場が土曜特訓なのです。

前期と後期の授業内容の違い

土曜特訓は、6年生の前期(2月~7月)と後期(9月~1月)で、その内容が少し異なります。

  • 前期(2月~7月) 5年生までに学んだ知識を総動員し、さまざまな単元を組み合わせた総合問題に取り組みます。知識の定着度を確認し、応用力を高めることが主な目的です。この時期に苦手分野を洗い出し、克服しておくことが後期につながります。
  • 後期(9月~12月) より入試本番を意識した内容へとシフトします。具体的には頻出分野や難易度の高い問題に特化した「分野別補充プリント」などが加わり、より志望校対策に近い演習が増えていきます。SS特訓と並行して、総合的な得点力を盤石にする期間です。

平常授業やSS特訓との位置づけ

サピックス6年生の学習は、主に「平常授業」「土曜特訓」「SS特訓」の3つの柱で構成されます。それぞれの位置づけを理解することが重要です。

  • 平常授業(週2回) 知識のインプットが中心。新しい単元を学び、基礎から応用までの理解を深める、学習の根幹となる授業です。
  • 土曜特訓(週1回・前期から) 知識のアウトプットが中心。平常授業で学んだことを使って、実践的な問題演習を繰り返す講座です。
  • SS特訓(週1回・後期から) 志望校別対策の最高峰。日曜日に開講され、特定の志望校の出題傾向に特化した演習を徹底的に行います。

つまり、「平常授業で知識を学び、土曜特訓で使い方を練習し、SS特訓で志望校に合わせて磨き上げる」という流れになります。土曜特訓は、インプットと志望校別対策をつなぐ、極めて重要な橋渡し役を担っているのです。

上位クラスを目指す場合、アルファクラスの基準と実際の難しさを把握しておくことが重要です。

サピックス「土曜特訓」SS特訓との違いを比較

後期になると「土曜特訓」と「SS特訓」が並行して進むため、その違いが気になる方も多いでしょう。ここでは、両者の違いを3つのポイントで比較します。

比較項目土曜特訓(土特)SS特訓(日曜志望校別特訓)
目的総合的な実践力・得点力の養成志望校に特化した対策
開講時期6年生前期(2月)から6年生後期(9月)から
時間帯土曜日の午後日曜日の午前・午後
受講対象原則として全生徒志望校に応じて選択

目的の違い(志望校別対策 vs 総合力)

最も大きな違いは、その目的にあります。

  • 土曜特訓 特定の学校に絞らず、幅広い入試問題に対応できる総合的な実力を身につけることを目指します。さまざまな学校の過去問をベースにした良問に数多く触れることで、どんな問題が出ても対応できる盤石な土台を築きます。
  • SS特訓 「〇〇中学校の入試で合格点を取る」という明確なゴールに向けた、極めて専門的な対策講座です。志望校の出題傾向、問題形式、時間配分などを徹底的に分析し、それに合わせた演習を繰り返します。

開講時期と時間帯の違い

開講時期と曜日が明確に異なります。

  • 土曜特訓: 新6年生がスタートする2月から始まり、土曜日の午後に開講されます。
  • SS特訓: 入試対策が本格化する9月から始まり、日曜日に丸一日かけて行われます。

これにより、6年生の後期は土日連続で塾に通うという、非常にハードなスケジュールになります。

受講対象と選択基準

土曜特訓は、サピックスのカリキュラム上、原則として全生徒が受講することになっています。総合力を高める上で必須の講座と位置づけられているためです。

一方、SS特訓は、自分の志望校に合わせて講座を選択します。成績によって受講できる講座に制限があるため、まずはマンスリーテストや組分けテストで基準をクリアすることが目標となります。

サピックス:6年生の年間スケジュールと時間割

土曜特訓が加わることで、サピックス6年生の生活は大きく変わります。ここでは、年間スケジュールと1日の流れを見ていきましょう。

新6年生からの年間学習スケジュール

サピックス6年生の1年間は、特訓と講習の連続です。

  • 2月~7月(前期)
    • ・平常授業(週2回)+ 土曜特訓(週1回)
    • ・春期講習(3月下旬~4月上旬)
    • ・GS(ゴールデンウィーク)特訓(4月下旬~5月上旬)
  • 7月~8月(夏休み)
    • ・夏期講習
    • ・夏期集中志望校錬成特訓
  • 9月~12月(後期)
    • ・平常授業(週2回)+ 土曜特訓(週1回)SS特訓(週1回)
    • ・冬期講習(12月下旬)
  • 1月(直前期)
    • ・正月特訓(1月1日~3日)
    • ・平常授業+土曜特訓+SS特訓が最後の追い込み

このように、新6年生のスタートと同時に土曜特訓が始まり、後期にはSS特訓が加わることで、学習の密度が一気に高まります。

土曜特訓の1日のタイムスケジュール

土曜特訓は、校舎によって多少異なりますが、一般的に土曜日の午後に行われます。以下は時間割の一例です。

  • ・13:00~14:20(80分): 算数
  • ・14:20~14:40(20分): 休憩
  • ・14:40~16:00(80分): 国語
  • ・16:00~16:10(10分): 休憩
  • ・16:10~17:00(50分): 理科
  • ・17:00~17:50(50分): 社会

約5時間にわたる長丁場の講座であり、集中力を維持することが求められます。

夏期・冬期など季節講習との関係

季節講習(春期・夏期・冬期)は、短期間で特定の範囲を総復習し、知識を再整理する役割を持ちます。特に夏期講習は、これまでの全範囲を網羅的に復習する重要な機会です。

これに対し、土曜特訓は毎週の学習ペースを作り、継続的に実践演習を行う役割を担います。季節講習で固めた知識を、土曜特訓でアウトプットして定着させる、という相互補完の関係にあると理解すると良いでしょう。

サピックス:料金・費用とクラス分けの仕組み

受講を検討する上で、料金やクラス分けの仕組みは気になるポイントです。

土曜特訓の受講料金の目安

サピックスの土曜特訓の料金は、年度や校舎によって変動する可能性がありますが、月額でおおよそ25,000円~30,000円程度が目安となります。(2024年時点の情報を基にした参考価格)

これは平常授業の授業料とは別に必要となる費用です。正確な金額については、必ずお通いの校舎にご確認ください。

教材費とその他の費用

土曜特訓で使用する教材(テキストやプリント)の費用は、基本的に上記の授業料に含まれています。そのため、別途教材費が請求されることはほとんどありません。

ただし、SS特訓や季節講習、各種模試などはそれぞれ別途費用が発生するため、6年生の年間トータルでの費用はかなり高額になることを想定しておく必要があります。

クラス分けの基準と昇降の仕組み

土曜特訓も平常授業と同様に、成績に応じたクラス分けが行われます。

  • クラス分けの基準 主にマンスリー確認テストや組分けテストの成績が基準となります。4教科の総合偏差値によって、上位クラスから順に振り分けられます。
  • クラスの昇降 テストの成績に応じて、約1ヶ月に1回の頻度でクラスの昇降があります。上のクラスを目指すことが、学習のモチベーション維持にもつながります。クラスによって扱う問題の難易度が若干異なる場合もありますが、カリキュラムの根幹は同じです。

土曜特訓の成果が反映されるマンスリーテストやクラス基準については、こちらで詳しく解説しています。

サピックス「土曜特訓」のメリット・デメリット

土曜特訓の受講を判断するために、メリットとデメリットの両方を把握しておきましょう。

受講する3つの大きなメリット

  • 1. 圧倒的な演習量を確保できる 最大のメリットは、入試レベルの問題に数多く触れられることです。自宅でこれだけの質の高い演習量を確保するのは困難であり、毎週のテスト形式の授業は、得点力を飛躍的に向上させます。
  • 2. 学習のペースメーカーになる 毎週土曜日に塾があることで、「平日で知識をインプット→土曜にアウトプット→日曜に復習」という学習リズムが自然に生まれます。このサイクルが、6年生の膨大な学習量をこなす上でのペースメーカーとなります。
  • 3. 自分の立ち位置と弱点を客観視できる 授業内で行われるテストの成績やクラス分けによって、ライバルの中での自分の現在の立ち位置が明確になります。また、演習を通じて苦手な分野や失点パターンが浮き彫りになるため、効率的な弱点克服につながります。

知っておくべきデメリットと注意点

  • 1. 子どもの体力的・精神的負担が大きい 平日の通塾に加え、土曜日も午後から夜まで塾で過ごすことになります。特に後期は土日連続で通塾するため、お子様の体力的な負担は相当なものです。休息時間の確保や体調管理が不可欠になります。
  • 2. 復習時間が不足しがちになる 土曜特訓は演習量が多く、その復習にもかなりの時間が必要です。計画的に進めないと、復習が追いつかずに消化不良を起こしてしまう可能性があります。家庭でのサポートが重要になります。
  • 3. 費用負担が増える 前述の通り、平常授業料に加えて追加の費用が発生します。SS特訓や季節講習も合わせると、年間の塾費用は大きな負担となります。

特に算数が伸び悩む場合は、過去問や特訓の前に基礎の立て直しが必要になることがあります。

受講しない場合の代替学習プラン

原則として全員受講の土曜特訓ですが、もし何らかの事情で受講しない場合、家庭で代替プランを考える必要があります。

  • 志望校・併願校の過去問演習: 土曜特訓の代わりに、時間を計って過去問を解く時間を設けます。
  • 市販のハイレベル問題集の活用: サピックスの教材に近いレベルの問題集を選び、計画的に進めます。
  • 個別指導や家庭教師の利用: 苦手分野の補強や、過去問の解説をプロに依頼する方法です。

ただし、サピックスのカリキュラムとの連携や、周囲の生徒との競争環境といった土曜特訓ならではのメリットは得られにくいため、慎重な判断が求められます。

サピックス生の家庭学習の進め方と準備物

土曜特訓の効果を最大化するには、家庭での取り組みが鍵を握ります。

6年生の家庭学習スケジュールのモデル

後期(土日とも塾)の学習スケジュールの一例です。

  • 平日(月・火・木・金)
    • ・学校から帰宅後、軽食・休憩
    • ・17:00~19:00: 平常授業の宿題・復習
    • ・19:00~21:00: 夕食・入浴・休憩
    • ・21:00~22:00: 土曜特訓やSS特訓の復習(残り)
  • 水曜日(塾なし)
    • ・調整日。苦手分野の克服や、遅れている課題に取り組む時間に。
  • 土曜日
    • ・午前中: 休憩、またはSS特訓の復習
    • ・午後: 土曜特訓
    • ・夜: 土曜特訓の復習(特に間違えた問題の見直し)
  • 日曜日
    • ・午前/午後: SS特訓
    • ・夜: SS特訓の復習、1週間の学習内容の整理

家庭学習のポイントは、復習を溜めないことです。特に土曜特訓の復習は、その日の夜か、遅くとも日曜の午前中には手をつける習慣をつけましょう。

土特ノートの効果的な使い方と復習法

土曜特訓では大量のプリントが配布されますが、それらを整理し、復習に活かすための「土特ノート」作りが非常に重要です。

  • 授業用と復習用を分ける 授業中はスピードが速いため、まずは授業用ノートにメモを取ることに集中します。そして、家庭で復習する際に、清書用の「復習ノート」を作成するのがおすすめです。
  • 「解き直しノート」を作成する 授業で間違えた問題や、解説を聞いて「なるほど」と思った問題だけを貼り付け、自分の力で解き直すための専用ノートを作りましょう。これが、自分だけの最強の弱点克服集になります。
  • ポイントを色分けして書き込む 「なぜ間違えたのか(計算ミス、知識不足など)」「正解へのアプローチ」「関連知識」などを、色分けしながら簡潔に書き込みます。後で見返したときに、一目で要点がわかるように工夫することが大切です。

授業当日の持ち物リスト

忘れ物をすると授業に集中できません。事前にしっかり準備しておきましょう。

  • ・筆記用具(鉛筆、消しゴム、赤ペン、定規など)
  • ・ノート(各教科分、またはルーズリーフ)
  • ・その日に配布された教材・プリント類
  • ・軽食・お弁当(長丁場なので必須です)
  • ・飲み物(水筒)
  • ・(必要であれば)質問したい問題や教材

土曜特訓で扱う内容は高度で、家庭だけで復習を管理するのは容易ではありません。
特に算数や国語の記述対策などは、親が解説をするにも限界があります。
そうしたご家庭では、サピックスの教材や形式に精通した“学研の家庭教師”を併用して、復習や弱点補強を任せるケースも増えています。

サピックス「土曜特訓」に関するよくある質問

最後に、保護者の方からよく寄せられる質問にお答えします。

欠席した場合のフォローはある?

はい、欠席した場合はその日の教材やプリント類を受け取ることができます。校舎によっては、授業の要点をまとめたプリントが用意されていることもあります。ただし、SS特訓のように映像授業でのフォローは基本的にありません。そのため、教材をもとに家庭で自習するか、次の授業の際に先生に質問する必要があります。

宿題の量と内容はどのくらい?

土曜特訓では、「宿題」として明確に課題が出されることは少ないです。宿題の主体は、あくまで「授業内で行った演習の復習と解き直し」になります。量は非常に多いですが、すべてを完璧にこなすというよりは、間違えた問題や苦手な分野に優先順位をつけて取り組むことが求められます。

お弁当は必要?休憩時間の過ごし方

はい、約5時間にわたる講座のため、お弁当や軽食は必要です。多くの生徒は、中間の長い休憩時間(20分程度)に、持参したおにぎりやサンドイッチなどを食べてエネルギーを補給しています。休憩時間は、友達と話してリフレッシュしたり、次の授業の準備をしたりと、思い思いに過ごしています。

まとめ

今回は、サピックス6年生の学習の柱の一つである「土曜特訓」について、その目的から具体的な内容、費用、家庭での学習法まで詳しく解説しました。

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • ・土曜特訓の目的は、入試本番での得点力を高める「実践力」の養成である。
  • ・平常授業がインプット、SS特訓が志望校別対策であるのに対し、土曜特訓は両者をつなぐ「総合的なアウトプット演習」の場。
  • ・6年生の2月から始まり、土曜日の午後に約5時間行われる。後期は日曜のSS特訓と合わせて土日連続の通塾となる。
  • ・メリットは「圧倒的な演習量」「学習ペースの維持」「弱点の客観視」。デメリットは「体力的負担」「復習時間の確保」「費用」。
  • ・効果を最大化するには、「解き直しノート」の活用など、家庭での計画的な復習が不可欠

土曜特訓は、サピックス6年生の過密なスケジュールの中でも、お子様の学力を飛躍的に伸ばすための重要な講座です。その役割と内容を正しく理解し、ご家庭でのサポート体制を整えることが、志望校合格への道を切り拓く鍵となります。この記事が、その一助となれば幸いです。

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