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【5分でおさらい】英語の過去完了形とは?過去形との違いや訳すコツを解説

【5分でおさらい】英語の過去完了形とは?過去形との違いや訳すコツを解説 英語

英語の過去を表す時制の中でも、特に「過去完了形の使い方がわからない」という中高生の方も多いのではないでしょうか。他の過去形との違いで混乱してしまうケースもあるでしょう。
今回は英語の「過去完了形とは何か」「過去完了形の使い方」「過去完了形の訳し方のポイント」について詳しくご紹介します。

英語の過去完了形とは?

過去完了形は、「過去のある時点を基準とし、それ以前の状態や動作」を表します。一言で言えば「過去の基準点以前に起きた出来事」で、完了・結果、経験、継続を表します。

「主語 + had + 過去分詞」で過去完了形を表します。

「主語 ’d + 過去分詞」の短縮形も多く使われています。
例えば「I」が主語なら、「I’d」となり、「You」が主語なら、「You’d」となります。

英語の過去完了形には大きく分けて次の3つの用法があります。
・完了または結果
・経験
・継続

それぞれの用法による意味の違いが、訳し方のポイントとなってきます。

ポイントのおさらい

・過去完了形は、「過去のある時点を基準としそれ以前の状態や動作」を表す
・過去完了形は「主語 + had + 過去分詞」で表す
・過去完了形は「完了または結果」「経験」「継続」

過去完了形の使い方

過去完了形には、完了または結果、経験、継続の3つの用法があります。
それでは、それぞれの用法と例文を見ていきましょう。

過去完了の完了・結果用法

過去完了の完了用法は結果用法とも言われ、過去のある時点において、それ以前に動作や状態が終わっている状態を表現するために使います。

例文
The train had already left when we arrived at the station.
(私たちが駅に着いた時電車はすでに出発していた。)

「私たち」が駅に着いた時点で、電車はすでに出発してしまっていた(完了)とわかります。
時系列に並べると
1.電車が出発した(出発が完了していた)
2.私たちが駅に着いた
という順番になります。

「完了・結果用法」でよく使われる副詞は、when + 主語 + 過去形(~した時に), by(~までに), already(すでに), at that time(その時に)などがあります。

過去完了の経験用法

過去完了の経験用法は、過去のある時点から見て、それ以前にした経験や状態を表す時に使います。

例文
He told me he had been to France twice.
(彼は2度フランスに行ったことがあると私に話した。)

彼が私に話した時点で、それ以前に2回フランス滞在した経験があるとわかります。
時系列に並べると
1.フランスに2回行った
2.私に話した
という順番になります。

「経験用法」でよく使われる副詞はonce, twice, three timesなどの、回数を表す表現です。他にも、never(一度も~ない),seldom(めったに~ない), often(しばしば)など、頻度を表す表現が使われます。

過去完了の継続用法

過去完了の継続用法は、過去のある時点以前に起きた出来事が続いている状態を表します。

例文
They had known each other for seven years when they got married.
(彼らは結婚した時、知り合って7年目だった。)

この例文からは、結婚した時点で、すでに2人は7年前に知り合っている状態であるとわかります。一度知り合うと「知り合う」という状態は継続します。そのため、「過去のある時点」である「結婚」という時点において、それ以前から知り合った状態が続いていたという状況です。
時系列に並べると
1.7年前から知り合っている(その状態が継続)
2.結婚した
という順番になります。

「継続用法」でよく使われる副詞はfor…days/weeks/months/years(~間)などの、期間を表す表現です。
過去完了形の「継続」用法は「状態」を表す動詞のみです。「動作」を表す動詞を使って「継続」を表すには過去完了進行形を使いますので注意しましょう。

ポイントのおさらい

・過去完了形とは「過去のある時点でその時まで続いている状態や動作」を表す時制
・「had + 過去分詞」を使って表す
・「完了(結果)用法」「経験用法」「継続用法」の3つの用法
・「継続用法」は「状態」を表す動詞のみ使える

過去完了形の訳し方のポイント

こちらでは、過去完了形の訳し方について説明します。

過去完了の訳し方は次の通りです。
・過去完了形の時制と基点となる過去のある時点での時制を見分ける
・完了/経験/継続のどの用法に相当するのかを判断する

過去完了形の特徴は、過去に起きた出来事をある過去の時点から見ているというところです。
完了/経験/継続のそれぞれの訳は、次の通りです。
・完了用法「~してしまっていた」
・経験用法「~したことがあった」
・継続用法「~していたところだった」

過去完了形を上手に訳すコツ

こちらでは、過去完了形の例文と上手に訳すためのポイントを順番に見ていきましょう。

(a)He had already eaten all the cake when I got home. (完了)
「私が帰宅した時には、彼はすでにケーキを全部食べてしまっていた。」
ポイント!
「すでに」を表す「already」があるので完了「~してしまっていた」

(b)He told me that he had been Canada 3 times. (経験)
「彼はカナダに3回行ったことがあったと私に話した。」
ポイント!
回数を表す表現「three times」があるので経験「~したことがあった」

(c)He had been ill in bed for 3 days when I visited him yesterday. (継続)
「私が昨日訪ねた時、彼は3日間病気で寝込んでいたところだった。」
ポイント!
期間を表現する「for 3 days」があるので継続「~していたところだった」

いずれの場合も、過去完了形 had + (過去分詞)を使っています。まず副詞をチェックして、それぞれの用法に合わせた訳を見つけましょう。

ポイントのおさらい

・完了/経験/継続のどれに相当するかを判断して訳をする
・完了用法「~してしまっていた」
・経験用法「~したことがあった」
・継続用法「~していたところだった」
・迷った時は使われている副詞をチェックしてみよう

まとめ

今回は「過去完了形とは何か」「過去完了形の使い方」「過去完了形の訳し方のポイント」についてご紹介しました。

わからないところをそのままにすると、次のステップに進むのが困難になってしまいます。「苦手科目」を作らないためにも、その都度の理解は大切です。家庭教師なら、自分のペースでわからないことが聞けるので、苦手がなくなります。

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