実践学園中学校は、東京都中野区に位置する私立の中高一貫校です。部活動も盛んで、全国レベルで活躍する運動部から文化系の部活動まで、幅広い選択肢が用意されています。
今回は、実践学園中学校の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
実践学園中学校の特徴

名称 | 実践学園中学校 |
所在地 | 〒164-0011東京都中野区中央2-34-2 |
最寄り駅 | ・東京メトロ丸ノ内線/都営大江戸線 「中野坂上駅」3番出口・A2出口より徒歩5分・JR総武線/中央線 「東中野駅」西口より徒歩10分 |
設立 | 1927年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 無し |
上履き | 有り |
出身有名人 | 上白石萌音/俳優 |
実践学園中学校は、「自己実現を通じて人類・社会に貢献する人材の育成」を建学の精神とし、教育理念に「豊かな人間味のある、真のグローバル人材の育成」を掲げています。礼儀と自主性を重んじ、生徒一人ひとりの可能性を引き出す教育を実践しています。
実践学園中学校のその他の特徴について
実践学園中学校では、「自己実現を通じて人類・社会に貢献する人材の育成」を教育理念に掲げ、生徒一人ひとりの個性を尊重した教育を行っています。
アクティブラーニングを中心とした授業スタイルを採用しており、自ら考え、発信する力を育てる教育が特徴です。
英語教育にも注力しており、ネイティブ教員による英会話授業や英検対策、レベル別の少人数制クラスなど、英語力を段階的に伸ばすプログラムが整備されています。さらに、オーストラリアへの短期語学研修をはじめとした国際交流プログラムも用意されており、異文化理解を深める体験ができます。
行事面では、遠足、林間学校、文化祭、体育祭のほか、探究学習型の校外活動やプレゼンテーション発表会など、学びを深めるための多彩なイベントが実施されており、知識の定着と社会性の育成の両立を図っています。こうした実践的な学びを通じて、実践学園中学校は確かな学力と人間力を育む環境を提供しています。
実践学園中学校の偏差値レベル

実践学園中学校の偏差値 | |
実践学園中学校 | 50 |
偏差値が近い学校 | |
多摩大学目黒中学校 | 51 |
明治学院中学校 | 54 |
実践学園中学校は難関校ではありませんが、しっかりとした基礎固めをベースに基本〜標準レベルの問題を徹底することが大変重要です。
実践学園中学校と同レベル程度の偏差値の学校には、多摩大学目黒中学校や明治学院中学校などがあります。
実践学園中学校の入試対策

国語の傾向と対策について
試験時間は45分、100点満点です。
文章読解中心の出題で、物語文・論説文・説明文などからの設問が多く見られます。記述式設問では、本文の内容を正確に読み取り、論理的にまとめる力が問われます。漢字や語彙、ことわざといった知識問題も含まれます。過去問演習を繰り返し行い、読解スピードと記述力をバランスよく鍛えておくことが大切です。
算数の傾向と対策について
試験時間は45分、100点満点です。
基本的な四則計算や一行問題のほか、図形、割合、速さ、規則性などを含む応用問題も出題されます。途中の式や考え方を明確に書く設問もあるため、計算力とともに論理的な説明力も求められます。問題の難易度は標準〜やや応用程度。日頃から多様な形式の問題に触れ、スピードと正確性を両立させる練習が必要です。
理科の傾向と対策について
試験時間は50分(社会を含む)、50点満点です。
物理・化学・生物・地学の4分野からバランスよく出題され、計算や資料の読み取りを含む設問が多く見られます。基本知識をしっかりと定着させたうえで、実験結果から仮説を立てたり、現象を説明したりする応用的な力も求められます。過去問や問題集を活用し、グラフ・表の読み取りに慣れておくと効果的です。
社会の傾向と対策について
試験時間は50分(理科を含む)、50点満点です。
地理・歴史・公民の3分野からまんべんなく出題され、資料読解・地図の読み取り・時事問題の出題もあります。特に歴史は因果関係を意識した問題が多く、流れを理解する学習が求められます。日頃から新聞やニュースにも関心を持ち、時事用語や統計なども押さえておくと得点源になります。
実践学園中学校の入学後にかかる費用について

実践学園中学校の入学後にかかる見込み費用は以下の通りです。詳細は公式の募集要項などをご参照ください。
(中高一貫クラス)
入学金等
入学金 270,000円
施設設備資金 120,000円
※一部変更する場合があります。
学費等
授業料 494,400円(年額)
教育充実費 180,000円(年額)
PTA会費 12,000円(年額)
課外活動助成費 80,000円(年額)
生徒会費 8,000円(年額)
預り金 180,000円(年額)
※一部変更する場合があります。
(リベラルアーツ&サイエンスクラス)
入学金等
入学金 270,000円
施設設備資金 120,000円
※一部変更する場合があります。
学費等
授業料 673,200円(年額)
教育充実費 180,000円(年額)
PTA会費 12,000円(年額)
課外活動助成費 80,000円(年額)
生徒会費 8,000円(年額)
預り金 180,000円(年額)
※一部変更する場合があります。
※この他に制服類や指定品の購入が必要です。
実践学園中学校の良い口コミと悪い口コミ

・実践学園中学校の口コミをご紹介します。
良い口コミ
・中学としては今年から導入されたリベラルアーツ&サイエンスコースもあり(高校は2019年より導入)、今後が楽しみな素晴らしい学校だと思います。他の保護者さんも口コミで書かれていましたが、現在の学園の偏差値では測りきれない魅力があると思います。部活からリベラルアーツ&サイエンスまで、多種多様な興味や才能を持った生徒さんが集っており、そんな生徒達の可能性を全力で伸ばそうされる熱心な先生方と、環境が整っている感じです。うちの子はとてもいきいきとしており、行かせて本当に良かったと思っています。
・補習や希望者はJスクールという放課後・長期休暇期間をつかった学習サポートがあります。また、卒業生が定期的に自由学習館にきて在学生のサポートをする制度もあるようです。スポーツに打ち込んでいる生徒も勉強と両立でき、競合大学へのスポーツ推薦も充実しているようです。またリベラルアーツ&サイエンスコースでは、少人数制で高校は外国人教師が副担任としてつき、中学では日本人教師と一緒に担任として、主要な教科を日本語と英語で教えるなど、インターナショナルスクールさながらの英語環境を整備しています。グローバル教育では著名な早稲田大学名誉教授が顧問につき、多様性や異文化適応力を伸ばす独自のプログラムを推進されています。世界トップ10に入るUCバークレー大学と連携してグローバルリーダーシップ研修を実施したり、熱心な先生方により従来の枠組みにとらわれない徹底したグローバル教育を実践されています。生徒の個性と興味により幅広い学習支援が用意されているので、生徒達はかなり恵まれた環境にいると思います。
・詰め込み式の進学校ではないですし、日本のトップ大学への進学率が一番の魅力ではないと思います。とはいえ文武両道が目指せる稀な学校で、スポーツ熱心な生徒さんにはかなりの割合でスポーツ推薦がありますし、早慶上理基やMARCHGへも一定数進学しており、リベラルアーツ&サイエンスの昨年の卒業生は、芸大で世界2位のロンドン芸術大学や、慶應の総合政策学部に合格された方もいるようです。海外大学進学支援にも力をいれていらっしゃり、UPASに加盟し、専門顧問がついて積極的にサポートとされています。
悪い口コミ
・中学では特に評判のいい先生の話を聞いたことがありません。クラスの3分の1はバスケ狙いで入学してきます。この中学に入らないとできないことが明確に決まっているのでなければ公立にいって高校受験した方がいいと思います。入学して1年で全体で10人ぐらい辞めていきました。スポーツで入っていた一部素行の悪い生徒の話は聞いています。
・宿題はかなり出ます。自主性というよりやらせないとやらない生徒が多いのだと思います。定期テストで一定の点数を下回るとJスクールといって補習があります。もっと勉強したい子向けに発展コースもありますがたいした内容でないので優秀な子は受けません。先生は熱心に教えてはくださいます。
・中間一貫なのでほとんどが内部進学します。大学進学が多い。学校はより偏差値が高い大学にいれようとしているのがスローガンで読み取れます。中学のときにしっかり勉強していないと高校で苦労すると先生方が厳しく指導されます。
・自習をする施設が売りなのか立派かつ広いです。図書館は狭く本の数も多くなくあまり利用していないようです。体育館は3つありますが校庭がない。プールがない。運動会が高尾なので大変疲れます。
ロコミを見て参考にすることは大事ですが、鵜呑みにするのはよくありません。子どもと学校の相性を確かめるには「学校行事を見に行く」「学校見学にいく」など、実際自分の目で見て感じることが大切です。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7756/
まとめ
いかがだったでしょうか。実践学園中学校は6年間の一貫した教育課程や学習環境の中で、多彩で豊かな教育内容の展開を通じて、個性や創造性の伸長を図ることができる、学びの深い学校と言えそうです。
受験を希望する際には、中高一貫校の共学校という特徴を踏まえた上で総合的に検討されるのが良いかもしれません。