「捨我精進」の建学の精神のもと、探究型の学びと豊かな人間性を育てる田園調布学園中等部。
今回は、田園調布学園中等部の校風、偏差レベル、入試情報、進学実績など詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
田園調布学園中等部の特徴

名称 | 田園調布学園中等部 |
旧名称 | 調布女学校 |
所在地 | 〒158-8512 東京都世田谷区東玉川2-21-8 |
最寄り駅 | 東急東横線・目黒線「田園調布駅」下車、徒歩8分東急池上線「雪が谷大塚駅」下車、徒歩10分 |
設立 | 1926年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 無し |
上履き | 無し |
出身有名人 | 山本舞衣子(アナウンサー)、野口ふみえ(俳優)、月城かなと(宝塚歌劇団月組)、岡野薫子(児童文学作家 ) |
田園調布学園中等部は、建学の精神「捨我精進」のもと、知・徳・体の調和を重視し、21世紀型スキルの育成を目指す女子校です。 生徒一人ひとりが自らの可能性を追求し、社会に貢献できる人材となることを目指しています。
教育の特徴として、協同探求型授業や教科横断型授業を導入し、思考力・表現力・主体性・社会性を育成しています。 また、ICT機器を活用した探究学習や、英語教育にも力を入れており、模擬国連や英会話レッスンなど多様なプログラムを提供しています。
土曜プログラムでは、約170講座から選択し、興味・関心を深めることができます。 また、宿泊行事や海外研修などの体験学習を通じて、視野を広げ、社会的関心を培っています。
田園調布学園中等部は、生徒の主体性と探究心を育む教育を実践し、豊かな教養と国際性を備えた女性の育成を目指しています。
田園調布学園中等部の偏差値レベル

田園調布学園中等部の偏差値 | |
田園調布学園中等部 | 63 |
偏差値が近い学校 | |
頌栄女子学院中学校 | 63 |
山脇学園中学校 | 62 |
田園調布学園中等部の偏差値は、概ね55から63の範囲に位置しています。特に午後入試では高めの偏差値が設定されており、受験生には応用力とスピードが求められます。全体として、首都圏の私立女子中学校の中でも中堅上位に位置し、基礎学力に加えて記述力や論理的思考力が重視される傾向にあります。過去問演習を通じて出題傾向を把握し、時間配分や記述対策を強化することが合格への鍵となるでしょう。
田園調布学園中等部の入試対策

田園調布学園中等部の入試概要は以下のとおりです。詳細は公式ページの入試情報をご参照ください。
入学試験の科目・点数配分・時間配分
第1回・第2回・第3回(午前入試)
試験科目 | 所要時間 | 配点 |
国語 | 50分 | 100点 |
算数 | 50分 | 100点 |
社会 | 40分 | 60点 |
理科 | 40分 | 60点 |
合計 | 320点 |
午後入試(第1回午後)
試験科目 | 所要時間 | 配点 |
算数 | 60分 | 100点 |
※午後入試は「算数」のみの実施
国語の傾向と対策について
物語文と説明文が各1題ずつ出題され、記述問題の比重が高いのが特徴です。 特に、大問2の最後には、自分の意見を2〜3段落でまとめる記述問題が出題されます。 漢字の書き取りもあり、丁寧な字を書く習慣が求められます。 登場人物の心情の変化を読み取る力や、要点を整理して簡潔に表現する力を養うことが重要です。 過去問を活用し、記述問題の練習と添削を繰り返すことで、表現力を高めましょう。
算数の傾向と対策について
計算問題や小問集合で確実に得点し、平面図形、立体図形、割合と比、速さ、規則性、グラフなどの頻出単元に重点的に取り組むことが重要です。 途中式や考え方を書く問題も出題されるため、解答欄に過不足なくプロセスを記述できるよう、過去問を使って練習しましょう。 計算ミスを防ぐために、途中式を丁寧に書く習慣をつけることも大切です。
理科の傾向と対策について
物理・化学・生物・地学の4分野からバランスよく出題され、図表やグラフを参考に解く問題が多く見られます。 選択問題や語句を答える問題、記述問題が出題され、特に実験や観察に関する記述問題が特徴的です。 基本的な知識をしっかりと身につけ、関連する事象を説明できるように学習しましょう。
社会の傾向と対策について
大問1題で、地理・歴史・公民を横断的に扱う問題が出題されます。 図表やグラフ、地図などを用いた出題が多く、特に地理では雨温図や統計資料の読み取りが求められます。 歴史では、出来事を時代順に並べ替える問題が出題されるため、短期的な流れと長期的な流れの両方を把握することが重要です。 記述問題も多く、限られた時間内で的確に答える練習が必要です。
全体的な傾向と対策について
田園調布学園中等部の入試では、記述問題が多く出題されるため、各科目での表現力や論理的思考力が問われます。 過去問を活用して出題傾向や記述形式の変化を把握し、時間配分にも意識を向けて計画的に学習を進めましょう。 特に国語の記述問題は増加傾向にあるため、重点的な対策が必要です。 また、頻出分野の弱点補強を進めるとともに、模擬試験を活用して記述力や表現力の向上にも取り組みましょう。
田園調布学園中等部の入試では、基礎学力に加え「情報整理力」や「論理的説明力」が重視される傾向にあります。 特に算数と国語の完成度が合否の鍵となるでしょう。 理科・社会は、安定して得点できる力を身につけておくことが重要です。
田園調布学園中等部の入学後にかかる費用について

入学後にかかる見込み費用は以下の通りです。詳細は公式ページの学費等情報をご参照ください。
初年度納入金
項目 | 金額(円) |
入学金 | 250,000 |
授業料 | 468,000 |
施設費 | 96,000 |
教育充実費 | 132,000 |
合計 | 946,000 |
その他の費用(中等部3年間分)
項目 | 金額(円) |
教材費・体験学習費・学習体験旅行費 | 460,000 |
後援会費 | 190,800 |
生徒会費 | 17,280 |
合計 | 668,080 |
※上記の「その他の費用」は3年間の合計金額です。1年次にかかる費用は、これらの費用の1/3(約222,693円)を目安としてお考えください。
1年次にかかる年間費用の目安
費用区分 | 金額(円) |
初年度納入金 | 946,000 |
その他の費用(1年分目安) | 約222,693 |
合計 | 約1,168,693 |
※制服やその他の費用が別途かかる場合があります。
田園調布学園中等部の良い口コミと悪い口コミ

田園調布学園中等部の口コミについて、良い口コミと悪い口コミをそれぞれ紹介いたします。
良い口コミ
まずは、良い口コミを紹介いたします。
先生と生徒の距離が近く、自然と勉強する習慣が身につくいい学校だなと思います。部活動も充実していて、毎日楽しいです。
小テストや補講など、学習に関してはかなり面倒見はいい方なのではないかと思う。
とにかく先生と友達に恵まれていると思います。クラス替えの時には別れがたいと思ってしまいますが、また新しいクラスメイトと友達になれるので、それはそれで楽しみでもあります。また、勉強面では、日々の小テストはやっぱり大変です。ただ、予習しないでテストの臨むと散々な結果になるときもありますが、慣れてくると要領よく予習ができるようになってきますので、何とか乗り越えられるようになってきました。日々、勉強する(勉強せざるをえない)環境があるので、家でも机に向かう時間が自然と長くなり、親は喜んでいます(笑)。
この学校のマイプログラム、コアプログラムは賛否あるようですが15年以上続いておりある一定の評価は高いと思っています。親の私でも受けてみたい講座があり、もし自分の中高生時代にあったら人生が変わったかも、と思ったりします。個人では経験出来ない沢山の講座があり、その中から興味のあるものを選ぶ過程はその時は惰性で選ぶかもしれませんが後々の人生で貴重な時間を過ごせると思います。
良い口コミでは、先生と生徒の距離の近さや、学習面での手厚いサポート、また多彩なプログラムの充実度を評価する声が目立ちました。
悪い口コミ
続いて、悪い口コミの紹介です。なお、口コミを参考にすることは大切ですが、信用しすぎることは避けましょう。学校との相性を確かめるには、実際に学校行事を見に行ったり、学校見学に参加したりするなど、自分の目で見て感じることが重要です。
友達や部活動などはとても満足していますが、正直先生は(失礼な言い方になってしまいますが)当たり外れがある、というのが現実です。細かいルールがどんどん追加されていくような学校なのでそういうのに耐えられない方には正直あまりおすすめ出来ないです。ただ、土曜プログラムなどで様々な体験ができる学校なのでそこは推せます。
グラウンドが離れていてしかも住宅街のど真ん中にあり不審者などにあったら危険です。移動するのに時間がかかるので不便です。
悪い口コミでは、校則の厳しさや施設の利便性に関する指摘が見受けられました。
引用:http://minkou.jp/junior/school/review/7695/
まとめ

いかがでしたでしょうか。田園調布学園中等部は、生徒一人ひとりの探究心や表現力を育て、思考力を高める教育を展開しています。伝統と革新のバランスが取れた学びの環境で、自ら学び、未来を切り拓く力を養いたいと考える方は、志望校選びの際に検討されてみてはいかがでしょうか。