近畿大学附属中学校は、大阪府東大阪市に位置する、大学附属型の中高一貫校です。
近畿大学との連携を活かした高度な教育プログラムや、充実したICT環境が特徴です。
今回は、近畿大学附属中学校の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
近畿大学附属中学校の特徴

| 名称 | 近畿大学附属中学校 | 
| 旧名称 | 日本工業学校 | 
| 所在地 | 〒578−0944 東大阪市若江西新町5-3-1 | 
| 最寄り駅 | ・「長瀬」駅で下車 「長瀬」駅から学校までの所要時間は、徒歩で約20分・「俊徳道」駅で下車 「大学直行バス」あり (バスの運行時間帯のみ。徒歩では40~50分程度かかります)・「八戸ノ里」駅で下車 「八戸ノ里」駅から学校までの所要時間は、徒歩で約20分 「大学直行バス」または「路線バス」あり ・(A)近鉄奈良線 八戸ノ里駅 - 近畿大学東門前 (近鉄バス)・(B)JRおおさか東線・近鉄大阪線 俊徳道駅 - 近畿大学東門前 (大阪バス)・近鉄八戸ノ里駅より金物団地前行に乗車のうえ「上小阪住宅前」で下車※「上小阪住宅前」は大学直行バスの「近畿大学東門前」バス停と同じ場所  | 
| 設立 | 1939年 | 
| 課程 | 全日制 | 
| プール設置 | 無し | 
| 上履き | 有り | 
| 出身有名人 | つんく♂/音楽家、千葉すず/競泳選手 | 
近畿大学附属中学校は、「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人」を育てることを教育理念に掲げ、自立した人格を備えた生徒の育成を目指しています。
近畿大学附属中学校の特徴について
コース編成
近畿大学附属中学校では、入学時から「医薬コース」「英数コースアドバンスト」「英数コースプログレス」の3つのコースに分かれ、それぞれ異なる進路目標に応じた教育が行われています。
医薬コース
医学部・薬学部など医療系大学への進学を目指す生徒向けのコースで、近畿大学医学部・薬学部との連携授業や附属病院での医療体験など、専門性の高いプログラムが用意されています。将来的に近畿大学への推薦制度も利用可能です。
英数コースアドバンスト
国公立大学や難関私立大学を志望する生徒のためのコースで、発展的な内容を学ぶ少人数授業や習熟度別の指導が特徴です。日々の学習と演習量を重視し、学力を段階的に引き上げる仕組みが整っています。
英数コースプログレス
近畿大学への内部進学を主な目標とするコースで、基礎学力の定着に力を入れています。補習や再テスト制度が充実しており、生徒のペースに合わせたきめ細かなサポートが受けられます。卒業生の約8割が近畿大学へ進学しています。
さらに、すべてのコースは2年次以降にコース変更が可能で、生徒の成績や希望に応じて進路の見直しができる柔軟な体制が整っています。これにより、生徒一人ひとりの成長や目標に合わせた最適な学習環境が提供されています。
ICT教育と探究型学習
すべての生徒にiPadを配布し、デジタル教材やクラウド型学習ツールを活用したICT教育が進められています。
プレゼンテーションや調べ学習、グループワークなどを通じて、生徒の「考える力」「伝える力」を育成しています。
また、近畿大学との高大連携プログラム「近大アカデミックウィーク」では、大学教授による出張講義や実験・研究体験を通じて、早期に専門的な学問領域に触れる機会が設けられています。
英語・国際教育の充実
英語教育にも力を入れており、ネイティブ教員との英会話授業やスピーチコンテスト、英語合宿などを実施。
希望者はフィリピンやニュージーランドへの語学研修にも参加でき、実践的な英語力と異文化理解を同時に育てます。
近畿大学附属中学校の偏差値レベル

| 近畿大学附属中学校の偏差値 | |
| 近畿大学附属中学校 | 56 | 
| 偏差値が近い学校 | |
| 大阪桐蔭中学校 | 61 | 
| 関西大倉中学校 | 50 | 
近畿大学附属中学校は難関校ではありませんが、しっかりとした基礎固めをベースに基本〜標準レベルの問題を徹底することが大変重要です。
近畿大学附属中学校と同レベル程度の偏差値の学校には、大阪桐蔭中学校や関西大倉中学校などがあります。
近畿大学附属中学校の入試対策

・入学試験は傾向と対策も大事ですが、それ以上に考える力、それを支える幅広い知識と学力が大きな鍵となると言われています。
国語の傾向と対策について
試験は60分・120点満点です。
漢字や語彙の知識問題、論説文・物語文の読解、そして思考型の記述問題が出題されます。特に最後の記述問題が得点差の鍵を握るため、限られた時間の中で文章を正確に読み、自分の考えをまとめる力が求められます。日頃から時事や多様なテーマに触れ、自分の言葉で意見を書く練習が重要です。
算数の傾向と対策について
試験は60分・120点満点です。
基本的な四則計算に加え、図形や割合、グラフなどの応用問題が頻出します。特に図形問題の出題率が高く、速く正確に解く力が問われます。過去問を活用し、出題傾向に慣れることが大切です。ケアレスミスを防ぐため、見直し力も意識しましょう。
理科の傾向と対策について
試験は40分・80点満点です。
生物・地学・物理・化学の4分野からバランスよく出題され、実験や観察に基づく設問も多く見られます。基礎知識の理解に加え、図表や文章から必要な情報を読み取る力が必要です。日頃から実験器具や現象の意味を押さえておくと安心です。
社会の傾向と対策について
試験は40分・80点満点です。
歴史・地理・公民から出題され、特に歴史の出題割合が高い傾向にあります。資料やグラフの読み取りも多く、単なる暗記ではなく背景や因果関係の理解が重要です。漢字指定の記述もあるため、用語の正確な表記にも注意しましょう。
近畿大学附属中学校の入学後にかかる費用について

・近畿大学附属中学校の入学後にかかる費用についてご紹介します。
※詳しくは公式サイトをご確認ください。
※最新年度募集要項参照
年間授業料は65万円です。ご登録いただいた銀行口座から自動引き落とし。
授業料以外の費用も含めた年間の費用(1年生)は、一覧表の通りです。
| 入学手続時 | 4月下旬 | 9月下旬 | 1月下旬 | 合計 | |
| 入学金 | 200,000円 | 200,000円 | |||
| 授業料 | 300,000円 | 200,000円 | 150,000円 | 650,000円 | |
| 生徒生活行事費 | 170,000円 | 170,000円 | |||
| iPad本体費 | 84,800円 | 84,800円 | |||
| 生徒会費 | 3,600円 | 3,600円 | |||
| PTA「保教会」費 | 13,000円 | 130,000円 | |||
| 引落手数料 | 165円 | 165円 | 165円 | 495円 | |
| 合計 | 284,800円 | 486,765円 | 200,165円 | 150,165円 | 1,121,895円 | 
近畿大学附属中学校の良い口コミと悪い口コミ

・近畿大学附属中学校の口コミをご紹介します。
良い口コミ
今の所子供には合っているようで、楽しく学校に通っています。
学校の中に3コース存在していることで違う雰囲気があり、それもいいようです。
子供の通っているコースでは先生が他のコースと競争させて成績を煽りますので、そういうのが苦手なお子様には向きませんが、ゲーム感覚で楽しめるタイプならいいと思います。あとは、コースは六年間固定ではなく、成績によって毎年入れ替わります。本人が希望しても成績によってはコース落ちする事がありますので、ある程度の緊張感もあります。
テスト(コースごとに違う)の平均点より10点下回ると補修があります。何点以下という赤点方式ではなく、平均-10点なので、学力が平均よりも下回っているとサポートしてもらえる印象です。
サッカー部や書道部はいい成績を残しているようですが、部活は勉強優先で、学業の合間にやるというイメージです。子供の入部している部も活動は週に3回のみです。部活がとても強い付属高校とは全く別です。ただ、子供はそれくらいが程よく(勉強と両立)楽しく活動しています。
医薬、アドバンスト、プログレス、3つのコースがあり、特に前者2コースとプログレスは別の学校と言っていいほど雰囲気が違うようです。
医薬、アドバンストは外部受験を視野に入れて授業もしっかりやっている印象ですが、プログレスはエスカレーターの近大に進学できる最低限の勉強をして、部活や学校生活をエンジョイしている雰囲気ですので、進路も学校1まとめでは語れません。進学校としての実績はまだまだ低い方だな、とは感じています
私立なので公立と比べると格段に綺麗で充実していていると思いますが、私立としては普通かなとも思います。中学、高校の校舎も綺麗ですが、豪華というほどではありません。食堂は人数が多い高校生が利用するので、中学生は平日は利用できません。
東大阪のど真ん中にある学校です。お世辞にも治安がいいとか、環境がいいとは言えません。校舎も八戸の里駅からは2キロ以上離れています。バスも平日は沢山出ていますが学生数もおそろしく多いので何本か待たないと乗れませんし、休日にはバス自体でないので、保護者は歩くかタクシーです。
悪い口コミ
学習のサポートはする先生としない先生がいる。する先生がいてもほとんどの子は残らない。また、コース変更がとてもプレッシャーとなる。落ちる子は多い。テスト前になるとプログレス以外のコースはピリピリし始める。
そのまま大学へ進学する場合が多いと思う。大学入試のことに関してはプログレスには話さず他のクラスには話してある。
ipadのハイテクを取り入れているが、悪影響のほうが多い。
授業中に遊んでしまう子も多いようで、精神的にしっかりとした子で、「ipadは授業のためで、遊び道具ではない」と、
自分で自制できる子でないと、やっていけないかも。
校則は、あってもないような感じです。みんな自由にしています。
この学校はオープンスクールや授業公開でいいイメージをつけさしているだけで入ったらイメージと全く違う学校でした。宿題も補習も多いし、先生たちもあまりよくありません。頭髪検査も男子は目にかかっていたらアウトだし、女子のスカートなども厳しいです。のびのびと学校生活を送りたい方には全然おすすめ出来ません。授業中もとても騒がしいです。入るなら、よく考えてから入った方がいいです。
口コミを見て参考にすることは大事ですが、信用しすぎることはよくありません。お子様と学校の相性を確かめるには「学校行事を見に行く」「学校見学にいく」など、実際自分の目で見て感じることが大切です。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/12609/
まとめ

いかがだったでしょうか。近畿大学附属中学校は6年間の一貫した教育課程や学習環境の中で、多彩で豊かな教育内容の展開を通じて、個性や創造性の伸長を図ることができる、学びの深い学校と言えそうです。
受験を希望する際には、中高一貫校の共学校という特徴を踏まえた上で総合的に検討されるのが良いかもしれません。




  
  
  
  
