前身は大正時代までさかのぼる、長い歴史を持つ学校として有名な開明中学校(中学校開設からは約30年)。
今回は、開明中学校の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
開明中学校の特徴

| 名称 | 開明中学校 | 
| 旧名称 | なし | 
| 所在地 | 〒536-0006 大阪市城東区野江1-9-9 | 
| 最寄り駅 | JR・京阪「京橋駅」徒歩8分 | 
| 設立 | 1991年 | 
| 課程 | 全日制 | 
| プール設置 | あり | 
| 上履き | あり | 
| 出身有名人 | 井上英孝(衆議院議員)、林家笑丸(落語家)(どちらも高等学校の卒業生) | 
開明中学校は行事の回数(3ヶ月に2回ほどの頻度)、内容が非常に豊富となっています。なかでも卒業記念行事として3年生が取り組む「しまなみ夜間歩行」は、仲間との励まし合いと中学校で過ごした3年間を糧に困難を乗り越えていく貴重な経験となるようです。その他にも芸術鑑賞会、文化祭といった文化・教養的行事や、臨海生物実習、歴史担法などの教科教育的行事も非常に充実しています。
開明中学校のその他の特徴について
開明中学校では37単位制が採用されており、休暇中の特別授業も含めて授業時間が豊富に確保されています。これによって生徒の理解度に合わせた授業が可能となり、基礎学力の定着に役立っています。
また、生徒全員を理数コースとして、数学や理科の素養を重視した教育が展開されています。志望大学や理解の速度などに応じて「スーパー理数コース」と「理数コース」に分かれて学習を行います(コースは入試で決定)。
開明中学校の偏差値レベル

| 開明中学校の偏差値 | |
| 開明中学校 | 58(スーパー理数) 54(理数)  | 
| 偏差値が近い学校 | |
| 大阪桐蔭中学校 | 59 | 
| 常翔学園中学校 | 54 | 
スーパー理数コースと理数コースで偏差値に多少の差があるので注意が必要です。偏差値が近い学校としては、同じ大阪府にある大阪桐蔭中学校や常翔学園中学校などが挙げられます。
開明中学校の入試対策

国語・算数は必須、理科・社会は試験日程によって有無が異なります。合否判定は国数理、国数社の3科目300点満点もしくは国数各80点、理社各70点計300点満点で行われます(令和7年度)。試験日程によって開きはあるものの、スーパー理数コースでは220〜240点、理数コースでは185〜220点あたりが合格最低点となるようです(令和7年度開明中学校入学試験入試総括表より)。
国語の傾向と対策について
試験日程に関わらず、必ず受験することになります。合格最低点のデータから、全体の得点率が70%〜75%ほど求められると考えると、確実に点を取っておきたい科目です。過去入試問題集などを活用してしっかりと対策をしておく必要があります。
算数の傾向と対策について
試験日程に関わらず、必ず受験することになります。速さや割合などの頻出分野のほか、平面・空間図形なども対策しておくと心強いです(2024年度入試では平面図形、空間図形が大問で出題)。こちらも確実に点を取っておきたい科目であるため、過去入試問題集などで実際の問題に触れておくことが必要になるでしょう。
理科の傾向と対策について
試験日程によっては、理科または社会の1科目のみ受験の場合もあります。そのため、どちらかに絞って重点的に勉強を進めておくのも一つの手です。こちらも合格最低点のデータを考えると、取りこぼしができません。参考書や過去入試問題集などを利用してしっかりと対策しておきましょう。
社会の傾向と対策について
試験日程によっては、理科または社会の1科目のみ受験の場合もあります。そのため、どちらかに絞って重点的に勉強を進めておくのも一つの手です。こちらも合格最低点のデータを考えると、取りこぼしができません。参考書や過去入試問題集などを利用してしっかりと対策しておきましょう。
開明中学校の入学後にかかる費用について

初年度は約100万円の費用が必要となります。納入は入学手続き時(380,000円)、6月(188,200円)、9月(185,000円)、11月(170,000円)の4回です。
受験料 20,000円
入学金 200,000円
授業料 680,000円
PTA会費 11,0001円
生徒会費 7,200円
修学旅行積立金 25,000円
計 923,200円
また、諸費用(学級費、学校行事積立金、給食費)として年間227,000円が必要になります。
開明中学校の良い口コミと悪い口コミ

豊富な行事と一人ひとりに合わせた丁寧な教育が魅力的な開明中学校。学校生活を過ごす生徒とその保護者の実際の声はどうでしょうか。口コミをいくつか見てみましょう。
良い口コミ
「入学した時点では勉強について行けるか不安でしたが、本当に面倒見の良い学校だと感じており、先生方もとても熱心に指導してくださるので、逆にありがたく思います。宿題は本当に多いのですが、それさえ頑張ることができれば、学校は楽しめるものになると思います。実際にうちの子どもも中学校の生活はとても楽しいと言っています。入学させて、本当に良かったです。」
「開明は何よりイベントが多いです。中1はテスト終わりには大体校外学習があります。文化祭は結構賑やかで楽しいです。生徒会はTシャツを着て行動しますが、そのTシャツも可愛くてテンション上がります。勉強も大変で、イベント事でも忙しいですが、私は忙しいのが好きなので充実した日々を送れています。」
悪い口コミ
「先生は面白い先生もおおいですが、やっぱり校則がきつすぎます。」
「スマホは持ち込み禁止です。恋愛禁止など細かいことが多いです。女子の制服のスナップボタンやカーディガンのボタンなど1個でも開いてたら注意されます。」
口コミは志望校選定の参考材料の一つとなりますが、それ以上に、自分たちの目で直接見て判断することが何より重要です。実際に学校を訪れ、雰囲気や環境、先生方の対応などを自分の感覚で確かめることで、より納得のいく選択ができるはずです。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/12214/#reviewlist
まとめ

理数教育に力を入れ、学校行事でも生徒の学びを大切にする学校です。高等学校の大学合格実績も相まって、中学受験でも人気が高まっています。スーパー理数コースは偏差値が60に近く、合格には一定の対策が求められるでしょう。ですが入学後には、多数の行事と活動的な仲間や先生に囲まれ、ここでしか得られない貴重な経験ができるはずです。




  
  
  
  
