鷗友学園女子中学校は、東京都世田谷区に位置する中高一貫の私立女子中学校です。部活動では、囲碁同好会が全国高校囲碁選抜大会で女子団体優勝を果たすなど、文化系でも高い実績を誇ります。
今回は、鷗友学園女子中学校の校風、偏差値レベル、入試情報、入学後にかかる費用などを詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
鷗友学園女子中学校の特徴

名称 | 鷗友学園女子中学校 |
所在地 | 東京都世田谷区宮坂1-5-30 |
最寄り駅 | 小田急線「経堂駅」徒歩8分東急世田谷線「宮の坂駅」徒歩4分 |
設立 | 1935年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 無し |
上履き | 無し |
出身有名人 | 岡江久美子/女優 |
鷗友学園は、キリスト教の精神を基盤にした全人教育を重視しており、中学では週1時間の聖書の授業を通じて自己と向き合う時間を設けています。校訓「慈愛・誠実・創造」のもと、生徒一人ひとりの個性と能力を最大限に伸ばす教育を実践しています。
鷗友学園女子中学校のその他の特徴について
教育カリキュラムの特徴
英語教育では、中学1年からオールイングリッシュの授業を実施し、大量の英語に触れることで英語で考える力を養います。 また、多読を取り入れ、中学3年間で100万語以上読むことを目標としています。
数学では、論理的な記述力を重視し、正解を導き出す過程を大切にする授業を行っています。
国語では、古典文法や漢字・語彙の基礎を固めつつ、ビブリオバトルやディベートなどの発表活動を通じて、受信力と発信力を同時に育てます。
理科では、物理・化学・生物・地学の各分野をバランスよく学び、グラフの読み取りや実験観察の考察を重視した授業を行っています。
また、園芸やリトミック、聖書の授業など、独自の科目を通じて、豊かな感性と表現力を育みます。
行事の特徴
鷗友学園女子中学校では、年間を通じて多彩な行事が行われ、生徒の成長を促します。 中学1年の宿泊研修や、学年ごとの修学旅行(中3は沖縄、高2は京都・奈良)など、体験学習を重視しています。
運動会では、学年対抗で競い合い、チームワークや責任感を養います。 また、学園祭では、生徒が主体となって企画・運営を行い、創造力と協調性を育てます。
これらの教育カリキュラムと行事を通じて、鷗友学園女子中学校は、生徒一人ひとりの個性を尊重し、豊かな人間性を育む教育を実践しています。
鷗友学園女子中学校の偏差値レベル

(CANVA画像)
鷗友学園女子中学校の偏差値 | |
鷗友学園女子中学校 | 68 |
偏差値が近い学校 | |
吉祥女子中学校 | 69 |
白百合学園中学校 | 67 |
鷗友学園女子中学校は難関校に位置づけられますが、しっかりとした基礎固めをベースに基本〜標準レベルの問題を徹底することが大変重要です。
鷗友学園女子中学校と同レベル程度の偏差値の学校には、吉祥女子中学校や白百合学園中学校などがあります。
鷗友学園女子中学校の入試対策

入学試験では傾向と対策も大事ですが、それ以上に考える力、それを支える幅広い知識と学力が大きな鍵となると言われています。
国語の傾向と対策について
試験時間は45分、配点は100点です。
問題構成は長文読解を中心に、説明的文章・物語文がそれぞれ出題されることが多く、加えて語彙や漢字などの知識問題も含まれます。記述形式の設問が多く、自分の考えや読解内容を筋道立ててまとめる力が必要です。本文の内容を正確に読み取るだけでなく、自分の言葉で根拠を持って答える練習を重ねましょう。
算数の傾向と対策について
試験時間は45分、配点は100点です。
基本的な計算問題や一行問題に加えて、応用問題もバランスよく出題されます。特に、図形(面積・体積・角度)や速さ、割合、数の性質など、思考を要する単元が頻出です。答えを導くだけでなく、途中式や考え方をしっかりと表現できるように、日頃から解法の手順を意識した演習を行いましょう。
理科の傾向と対策について
試験時間は45分、配点は100点です。
物理・化学・生物・地学の4分野から、基礎知識と応用的な思考力を試す出題が見られます。実験の観察結果や資料をもとに考察する問題が特徴的で、表やグラフを読み取る力も求められます。教科書内容の理解はもちろん、日常の科学現象にも関心を持ち、幅広い知識を蓄えておくと良いでしょう。
社会の傾向と対策について
試験時間は45分、配点は100点です。
地理・歴史・公民の各分野から幅広く出題され、地図やグラフ、資料の読み取りを必要とする設問が多いのが特徴です。特に、歴史では出来事の前後関係や因果関係を問う設問が多く、単なる暗記では対応しきれません。公民分野では、憲法や政治制度に加えて、時事的なテーマに関する出題もあり、日々のニュースに触れておくことも大切です。
鷗友学園女子中学校の入学後にかかる費用について

・入学後にかかる費用についてご紹介します。
※詳しくは公式サイトをご確認ください。
※2024年度参照
中学1年生の納入金
入学手続き
入学金 250,000円
入学後 2期又は4期分納
授業料 576,000円
施設設備費 183,000円
教育振興費 45,000円
教材費 78,000円
旅行等積立金 100,000円
PTA会費等 16,000円
制服その他費用
※ 全て税込。※スカートとスラックスはどちらかを選択できます。※印は自由購入品でそれ以外は全員購入品です。
冬服
ブレザー 25,300円
スカート(チャコールグレー)14,520円
スラックス(チャコールグレー)19,800円
長袖ブラウス(白)4,510円
リボン 1,265円
セーター(紺)7,920円
※スカート(チェック)14,520円
※スラックス(チェック)19,580円
※セーター(白)7,920円
※ニットベスト(紺・白)各7,370円
夏服
ベスト(グレンチェック)9,570円
スカート(グレンチェック)12,870円
スラックス(グレンチェック)18,700円
半袖ブラウス(白)4,070円
リボン1,265円
※半袖開襟ブラウス(白)4,180円
※オーバーブラウス(白)4,950円
※サマーニットベスト(白・ブルー)各8,140円
体操服
トレーニングウェア(上)8,833円
トレーニングウェア(下)7,018円
半袖シャツ(2枚セット)7,260円
ハーフパンツ 3,993円
※長袖シャツ 4,235円
※ウィンドジャケット 8,833円
※ウィンドパンツ 7,623円
通学鞄
通学バッグ 12,000円
※リュック 9,610円
靴
体育館用(赤ライン)4,680円
校庭用(青ライン)5,280円
校内用上靴 2,640円
ダンスシューズ 3,520円
その他
白衣 3,080円
鷗友学園女子中学校の良い口コミと悪い口コミ

・鷗友学園女子中学校の口コミをご紹介します。
良い口コミ
部活も勉強も両立できている上、聖書や園芸などの特色のある授業がありとてもいいとおもいます。
校則も、厳しくないです。
テストごとの補習や、小テストなどがあります。
先生と仲が良く、たくさん質問しに行きます!
毎年国立大学に進学する生徒が60名前後いて、入学時の偏差値に比べて合格実績はいいと思います。
都心にしては、園芸の授業のための畑があって、野菜作りを経験させていただいたり満足しています。
世田谷の閑静な住宅地の中にあり、治安はいいと思います。最寄り駅は宮の坂駅と経堂駅がありどちらを利用するか選ぶことができます。
女子の特性を本当によく理解して、教育に取り組んでいる学校だったからです。3日に一度の席替えなど日々の工夫から、子供が学校に居場所を作りやすくなり勉強や部活で実力を発揮しやすくなる環境を整えてくださいます。
悪い口コミ
ロコミを見て参考にすることは大事ですが、鵜呑みにするのはよくありません。子どもと学校の相性を確かめるには「学校行事を見に行く」「学校見学にいく」など、実際自分の目で見て感じることが大切です。
補習など、学習サポートは充実していると思いますが、定期テスト問題、特に数学は、問題集の丸コピーです。なので毎回訂正がつきものです。そして、みんなの出来によって、配点を変える先生たちです。そうゆう人たちです。
進路実績についてはなんとも言えませんが、学力はとても低いと思います。やっている人とやっていない人でとても差がつきます。ここで落ちこぼれたら、公立に行ってるのと同じというレベル感です。やるかやらないかです。
校風は共感できる部分が多く、親としては安心できる。もう少し厳しく躾ていただいても良いのではないかと思います。
学力レベルはそれなりだが、評価が甘いような気がします。もっと厳しく評価して欲しい
女子校特有のお嬢様的な雰囲気はなく、むしろガヤガヤしています。(?友生は、スカートを履いた男子と言われたこともあります…)みんなが意見を言い合うので、衝突も多々ありますが、ある程度の常識を兼ね備えている人たちの集まりなので、派手な問題は起こりません。また、自分のことも相手のことも尊重しあえるため、どこかしらには自分の居場所があります。(オタクがいっぱいいますよ!!)
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/7687/
まとめ

いかがだったでしょうか。鷗友学園女子中学校は6年間の一貫した教育課程や学習環境の中で、多彩で豊かな教育内容の展開を通じて、個性や創造性の伸長を図ることができる、学びの深い学校と言えそうです。
受験を希望する際には、中高一貫校の女子中学校という特徴を踏まえた上で総合的に検討されるのが良いかもしれません。