カトリック精神に基づく女子教育を実践し、生徒一人ひとりの使命を見つける学びを大切にしている東京純心女子中学校。
今回は、東京純心女子中学校の校風、偏差レベル、入試情報、進学実績など詳しく解説していきます。
志望校選定の参考にしてみてください。
東京純心女子中学校の特徴

名称 | 東京純心女子中学校 |
旧名称 | 純心女学院 |
所在地 | 〒192-0011 東京都八王子市滝山町2丁目600番地 |
最寄り駅 | JR八王子駅(北口)よりバス13分京王八王子駅よりバス15分拝島駅(南口)よりバス25分JR秋川駅(北口)よりバス30分 |
設立 | 1935年 |
課程 | 全日制 |
プール設置 | 無し |
上履き | 無し |
出身有名人 | サーヤ(お笑いコンビ) |
東京純心女子中学校は、「聖母マリアのように神様にも人にも喜ばれる、清く、賢く、優しい女性」を育てることを建学の精神とし、生徒一人ひとりが主体的に学ぶことを重視しています。カトリック精神に基づき、知性と感性、そして他者への思いやりを育む教育を展開しています。
2023年度から導入された「FIND YOUR MISSION(FYM)」プロジェクトでは、午前中に正課授業を13時までに終え、午後は探究活動やクラブ活動、ボランティア活動など、生徒が自らの使命を見つけるための多様な体験の時間としています。
授業では、探究型学習を取り入れた「学び方」の授業を通じて、情報収集・整理・発表のスキルを段階的に習得します。図書館と教科が連携し、調べ学習やプレゼンテーションを重視したカリキュラムが特徴です。英語教育にも力を入れており、基礎から丁寧に指導し、ネイティブ教員による授業やスピーチコンテスト、留学プログラムを通じて、実践的な英語力を養成しています。
学校行事も充実しており、中1のオリエンテーションキャンプや中2の多摩動物公園実習、高校での長崎研修旅行など、体験を通じた学びを大切にしています。また、クリスマス会や文化祭、マラソン大会など、年間を通じて多彩な行事が行われ、生徒の協調性や社会性を育んでいます。
東京純心女子中学校は、探究的な学びと実践的な英語教育を柱に、生徒の主体性と国際性を育む教育を展開しています。充実した学校行事や部活動を通じて、個性と創造性を伸ばす環境が整っており、自らの使命を見つけて社会で活躍する女性の育成を目指しています。
東京純心女子中学校の偏差値レベル

東京純心女子中学校の偏差値 | |
---|---|
東京純心女子中学校 | 39 |
偏差値が近い学校 | |
聖ドミニコ学園中学校 | 43 |
和洋九段女子中学校 | 40 |
東京純心女子中学校の偏差値は38〜39の範囲にあり、これは東京都内の私立中学校の中では中堅からやや易しめのレベルに位置します。ただし、特進クラスや特色型入試など、学力や個性に応じた多様な選抜方式が用意されており、それぞれに応じた対策が求められます。
東京純心女子中学校の入試対策

東京純心女子中学校の入試概要は以下のとおりです。詳細は公式ページの入試情報をご参照ください。
入学試験の科目・点数配分・時間配分
試験形式 | 科目 | 配点 | 試験時間 |
私立型(4科目) | 国語 | 100点 | 50分 |
算数 | 100点 | 50分 | |
社会・理科(計2科目) | 各50点 | 合計50分 | |
私立型(2科目) | 国語 | 100点 | 50分 |
算数 | 100点 | 50分 | |
適性検査型 | 適性検査Ⅰ(文系) | 100点 | 50分 |
適性検査Ⅱ(理系) | 100点 | 50分 | |
特色型(数的処理型) | 算数(計算・図形等) | 100点 | 50分(50題) |
特色型(プレゼン型) | 国語・算数(基礎学力試験) | 合計50点 | 40分 |
プレゼンテーション | 20点 | 約5分 | |
コミュニケーション(口頭試問) | 30点 | 約20分 |
国語の傾向と対策について
読解力と記述力が重視される傾向があります。物語文では登場人物の心情理解、説明文では要点の把握と要約力が求められます。漢字や語彙の基礎知識も確実に得点できるようにしましょう。過去問を活用し、記述問題への対応力を養うことが重要です。
算数の傾向と対策について
計算力と論理的思考力が問われます。特に「割合」「速さ」「図形」などの単元が頻出です。基本問題で確実に得点し、応用問題にも対応できるよう、問題演習を重ねましょう。時間配分にも注意し、模試などで実戦力を養うことが効果的です。
理科の傾向と対策について
実験や観察に関する問題が出題されることがあります。各分野の基礎知識を確実に理解し、グラフや表の読み取り、データの分析力を養いましょう。日常生活と関連付けて学習することで、理解が深まります。
社会の傾向と対策について
地理、歴史、公民の各分野からバランスよく出題されます。地理では地図や統計資料の読み取り、歴史では年代や出来事の因果関係、公民では時事問題への関心が求められます。ニュースや新聞に目を通し、時事問題への理解を深めることも有効です。
全体的な傾向と対策について
過去問を通じて出題傾向や問題形式を把握し、各科目の弱点を補強することが重要です。特に記述問題への対応力を高めるため、日頃から自分の考えを文章で表現する練習を心がけましょう。また、模試やプレテストを活用し、時間配分や実戦力を養うことも効果的です。
東京純心女子中学校の入試では、基礎学力に加え、思考力や表現力が重視される傾向があります。特に国語と算数の完成度が合否の鍵となるでしょう。理科・社会は、安定して得点できる力を身につけておくことが重要です。
東京純心女子中学校の入学後にかかる費用について

入学後にかかる見込み費用は以下の通りです。詳細は公式ページの募集要項や費用情報をご参照ください。
中学1年次にかかる費用(2025年度予定)
区分 | 項目 | 金額(円) | 備考 |
入学時のみ | 入学金 | 250,000 | 合格発表後に納入 |
年間諸費用 | 授業料 | 480,000 | 年3回(5月・10月・12月)分納 |
教育充実費 | 241,200 | ||
教育・防災費 | 94,000 | ||
研修積立金 | 50,000 | ||
生徒会費 | 6,000 | ||
父母の会会費 | 14,400 | ||
年間諸費用合計 | ― | 885,600 | |
総合計 | ― | 1,135,600 | 実際の初年度総額はPC・制服などの別途費用により増加 |
※PC・制服などの費用が別途かかる場合があります。
東京純心女子中学校の良い口コミと悪い口コミ

東京純心女子中学校の口コミについて、良い口コミと悪い口コミをそれぞれ紹介いたします。
良い口コミ
まずは、良い口コミを紹介いたします。
先生方も職員の方もとにかく優しくてフェアで、どんな子もその子のペースで成長するのを温かく見守ってくれる学校です。子ども親も、心配なことはいつでも相談できるオープンな雰囲気があり、また相談したことに対してどのような対応をとってくれたのか、こまめに親にフィードバックもくださり、安心感しかありません。
基本的に暖かい学校だと思います。ばりばりの進学校ではないですが、それに準ずる熱心な学校です。個性を大事にしてくれます。
とにかく校長先生の人柄に惚れた教師、先輩生徒たちの作り出す校風、雰囲気が最高にいい。子供だけでなく親まで、人に優しくなれる。
カトリック校だが宗教の強制はなく、英語に特化したカリキュラムと教師の面倒見の良さが魅力。学校行事などでの団結力は素晴らしく、自然環境も良い。大学が併設されているため、式典を体育館などではなく講堂で行えるのも良い。
良い口コミでは、先生方の温かい対応や個性を尊重する校風、英語教育の充実度、自然豊かな環境などが高く評価されており、生徒一人ひとりの成長を丁寧に支える姿勢が感じられました。
悪い口コミ
続いて、悪い口コミの紹介です。なお、口コミを参考にすることは大切ですが、信用しすぎることは避けましょう。学校との相性を確かめるには、実際に学校行事を見に行ったり、学校見学に参加したりするなど、自分の目で見て感じることが重要です。
アクセスは悪いです。たぶん近年の志望者減の大きな理由だと思います。八王子と福生の駅からは一般バスに乗らなければなりません。八王子からだと10~15分程度でしょうか。純心生でいっぱいの直行も時間帯によってあるようですが、本物のスクールバスの利便性にはかないません。でも駅から警備員の方がいる学校ロータリーまで直行という点は、駅から一般道を長く歩く学校にくらべて安心感があります。
部活によっては人数の偏りがあり、寂しい印象の部活もあります。
その分、先輩と後輩の交流は盛んなようです。
施設は古いです。電子黒板等も充実しているとは言えないと思います。図書館は司書の先生の工夫がなされて温かみのある雰囲気で、蔵書も多く充実していると思いました。
悪い口コミでは、アクセスの不便さや部活動の活気不足、施設の老朽化などが指摘されており、特に通学環境や学校設備に関する改善を望む声が見受けられました。
引用:https://www.minkou.jp/junior/school/review/8023/
まとめ

いかがでしたでしょうか。東京純心女子中学校は、カトリックの教えを大切にしながら、探究的な学びと豊かな体験活動を通じて、生徒の内面を育てる教育を実践しています。
充実した探究学習や国際プログラム通して主体的に学びを深めたい方は、志望校選びの際に検討されてみてはいかがでしょうか。