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コラム

弘前大学医学部の難易度と偏差値は?入りやすいと言われる理由と評判を解説

「弘前大学の医学部は、国公立大学の中でも比較的入りやすいって本当?」 「偏差値はどのくらいなんだろう?もし入りやすいなら、教育の質は大丈夫?」

国公立大学の医学部を目指す受験生なら、一度はこんな噂を耳にしたことがあるかもしれません。全国の医学部を比較検討する中で、弘前大学医学部が候補に挙がっている方も多いでしょう。

この記事では、そんなあなたの疑問や不安にすべてお答えします。

最新の偏差値やボーダーラインといった客観的なデータから、なぜ「入りやすい」「やばい」と言われるのか、その理由の真相まで徹底的に解説します。さらに、特徴的な入試科目である「総合問題」の対策や、大学の強み、学費についても詳しくご紹介します。

【弘前大学医学部】偏差値と難易度

まずは、弘前大学医学部の難易度を客観的なデータで見ていきましょう。

最新の偏差値とボーダーライン

大手予備校が公表している弘前大学医学部医学科の最新の偏差値と共通テストのボーダーラインは以下の通りです。

  • 偏差値: 62.5(河合塾)
  • 共通テスト得点率(ボーダー): 80%(河合塾・東進)

国公立大学医学部全体の偏差値が62.5〜72.5の範囲に分布していることを考えると、弘前大学医学部の偏差値は、その中では比較的穏やかな水準にあると言えます。

ただし、これは決して「簡単に合格できる」という意味ではありません。偏差値62.5は全学部を通してみれば非常に高いレベルであり、共通テストで8割以上の得点が求められる厳しい戦いであることに変わりはありません。

(参考:河合塾 Kei-Net 大学検索システム) (参考:東進ドットコム 大学入試難易度ランキング)

他の国公立医学部との偏差値比較

全国の国公立大学医学部の中で、弘前大学がどの程度の位置にいるのかを比較してみましょう。以下は、河合塾のデータに基づく国公立大学医学部の偏差値一覧(一部抜粋)です。

偏差値大学名
72.5  東京大学、京都大学
70.0大阪大学、東京医科歯科大学
67.5北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学、千葉大学、神戸大学など
65.0新潟大学、金沢大学、岡山大学、熊本大学、筑波大学、横浜市立大学など
62.5弘前大学、旭川医科大学、秋田大学、山形大学、福島県立医科大学、島根大学、徳島大学、香川大学、高知大学、佐賀大学、宮崎大学、鹿児島大学、琉球大学

このように、弘前大学医学部は偏差値62.5のグループに属しており、国公立大学医学部の中では比較的挑戦しやすい難易度の大学群に含まれていることが分かります。これが「入りやすい」と言われる大きな理由の一つです。

国公立医学部の偏差値をもっと詳しく知りたい方は、全国の大学を比較できるこちらの記事も参考になります。

共通テストの足切り点数の有無

弘前大学医学部では、第一段階選抜(通称:足切り)が実施される可能性があります。

募集要項によると、一般選抜(前期日程)の志願者数が募集人員の約3倍を超えた場合に、大学入学共通テストの成績により第一段階選抜を行うことがあると定められています。

しかし、近年の入試結果を見ると、実際には第一段階選抜はほとんど実施されていません。これは、志願者数が規定の倍率に達していないためです。そのため、共通テストで多少目標点に届かなかったとしても、二次試験で逆転できる可能性は十分に残されています。

ただし、今後志願者が急増した場合は実施される可能性もあるため、油断は禁物です。

(参考:弘前大学 最新年度入学者選抜要項)

偏差値の推移と近年の傾向

ここ数年、医学部全体の人気上昇に伴い、多くの大学で偏差値が上昇傾向にあります。その中で、弘前大学医学部の偏差値は62.5で安定して推移しています。

これは、他の難関大学に比べて偏差値が急上昇していないことを意味し、受験生にとっては難易度の予測が立てやすいと言えるでしょう。今後もこの傾向が続けば、国公立医学部の中での「狙い目」というポジションは維持される可能性が高いと考えられます。

弘前大学のように「狙い目」とされる医学部は他にも存在します。全国の医学部の中で、比較的挑戦しやすいとされる大学をまとめた記事はこちらです。 

【弘前大学医学部】「入りやすい」「やばい」と言われる理由

偏差値のデータから「入りやすい」と言われる背景が見えてきましたが、なぜそうした評価が定着しているのでしょうか。また、一部で囁かれる「やばい」という噂の真相にも迫ります。

理由1:立地と地理的要因

最も大きな理由として挙げられるのが、青森県弘前市という立地です。

本州の最北端に位置するため、特に首都圏や西日本の受験生にとっては物理的な距離が遠く、心理的なハードルになりがちです。また、冬は豪雪地帯であることも、雪に慣れていない地域の学生からは敬遠される一因となっています。

こうした地理的要因が、全国から受験生が集まりすぎるのを防ぎ、競争率が過度に高まるのを抑えていると考えられます。その結果、偏差値が他の都市部の大学ほど上がりにくくなっているのです。

理由2:二次試験の科目と配点

弘前大学医学部の二次試験は、他の多くの国公立医学部とは異なる特徴があります。

  • 数学の出題範囲: 数学の試験範囲に「数学III」が含まれていません。
  • 理科の科目数: 理科は物理・化学・生物から1科目を選択するのではなく、3科目の基礎知識を問う「総合問題」という形式で出題されます。

一般的な医学部受験では、数学IIIと理科2科目の対策が必須です。しかし、弘前大学はそうしたセオリーから外れているため、併願しにくいと感じる受験生が一定数います。

一方で、数学IIIが苦手な受験生や、理科3科目を幅広く学んできた受験生にとっては、非常に有利な試験となり得ます。この特殊な入試科目が、受験生をふるいにかけ、「入りやすい」と感じる層と「受けにくい」と感じる層を生み出しているのです。

「やばい」は本当?大学の評判

「弘前大学 やばい」というキーワードで検索する人がいる背景には、「偏差値が低いから教育の質も低いのでは?」という不安があるのかもしれません。

しかし、その心配は不要です。「やばい」という噂は、主に偏差値や立地に対する偏見からくるものであり、教育の質が低いという事実はありません。むしろ、後述するように医師国家試験の合格率は全国トップクラスを誇っており、質の高い教育が行われている証拠と言えます。

研究面でも、世界的に有名な「岩木健康増進プロジェクト」という大規模なコホート研究の拠点であるなど、特色ある強みを持っています。したがって、「やばい」は悪い意味ではなく、むしろ「すごい」と捉えるべき側面もある大学です。

再受験生・多浪生への寛容度

医学部受験では、再受験生や多浪生に対する寛容度も気になるところです。

明確なデータは公表されていませんが、弘前大学医学部は再受験生や多浪生に対して比較的寛容であると言われています。面接では経歴について質問されることはあっても、年齢や経歴のみを理由に不合格になることは考えにくいです。

実際に、様々な経歴を持つ学生が入学しており、多様性のある環境です。医師になりたいという強い意志と、弘前大学で学びたいという熱意をしっかりと伝えられれば、不利になることはないでしょう。

【弘前大学医学部】入試科目と試験の傾向・対策

ここからは、弘前大学医学部に合格するための具体的な入試対策について解説します。

共通テストの科目と目標点

弘前大学医学部の入試は、共通テストの配点比率が非常に高いのが特徴です。二次試験での逆転が難しいわけではありませんが、共通テストでいかに高得点を取るかが合格の鍵を握ります。

【共通テストの科目と配点(900点満点)】

教科科目配点
国語国語200
地歴・公民世B,日B,地理B,倫政から1100
数学数IA, 数IIB200
理科物理,化学,生物から2200
外国語英語(リーディング:リスニング=4:1)200

ボーダーラインである80%(720点/900点)を目標とし、得意科目で点数を稼ぎ、苦手科目でも致命的な失点を避ける戦略が重要です。

二次試験の科目と配点一覧

二次試験は、特徴的な科目構成と配点になっています。

【二次試験の科目と配点(700点満点)】

教科科目配点試験時間
数学数I・A・II・B200120分
英語コミュニケーション英語I・II・III、英語表現I・II200120分
総合問題物理基礎・化学基礎・生物基礎200120分
面接面接10010分程度

面接にも100点という高い配点がされている点が特徴です。学力試験だけでなく、人物評価も重視されていることが分かります。

特徴的な「総合問題」の対策

多くの受験生が対策に悩むのが「総合問題」です。これは、物理基礎・化学基礎・生物基礎の3科目から、科学的な思考力や読解力を問う問題が出題されます。

総合問題の傾向

  • ・長文のリード文を読解し、そこに含まれる情報と理科の基礎知識を組み合わせて解答する形式が多い。
  • ・単なる知識の暗記だけでは対応できず、情報を整理・分析する力や、論理的に考察する力が求められる。
  • ・高校の教科書レベルの基礎知識が土台となる。

総合問題の対策

  • 基礎知識の徹底: まずは物理基礎・化学基礎・生物基礎の教科書を隅々まで読み込み、基本的な用語や原理を完璧に理解しましょう。
  • 過去問演習: 弘前大学の過去問を解き、独特の出題形式に慣れることが最も重要です。時間配分や解答の記述方法などを研究しましょう。
  • 共通テストレベルの問題演習: 共通テストの理科基礎の問題は、思考力を問う良問が多いため、演習材料として有効です。

数学の出題範囲と難易度

前述の通り、弘前大学医学部の数学は出題範囲が「数学I・A・II・B」までとなっており、数学IIIは含まれません。

難易度は標準的な問題が中心ですが、計算力や典型問題の解法を確実に身につけておく必要があります。数学IIIの対策が不要な分、数I・A・II・Bの完成度を極限まで高めることが求められます。数学が得意な受験生は、満点を狙うつもりで対策を進めましょう。

【弘前大学医学部】強みと特徴

「入りやすい」という側面だけでなく、弘前大学医学部が持つ独自の魅力や強みにも目を向けてみましょう。

医師国家試験の高い合格率

弘前大学医学部は、医師国家試験の合格率が非常に高いことで知られています。

第118回(2024年)医師国家試験では、新卒合格率が98.9%と、全国の国公立大学の中でもトップクラスの実績を誇ります。これは、6年間の教育課程を通じて、学生が着実に知識と技術を身につけられる手厚いサポート体制が整っていることの証明です。

(参考:医学部予備校ガイド)

特徴的な研究分野と教育プログラム

弘前大学医学部は、地域特性を活かしたユニークで先進的な研究を行っています。

  • 岩木健康増進プロジェクト: 地域住民約1,000人の健康状態を20年近くにわたって追跡調査している大規模なコホート研究です。認知症や生活習慣病の予防研究で世界的に注目されています。
  • 被ばく医療研究: 放射線科学の専門家を育成する教育・研究に力を入れており、国内外で高い評価を受けています。
  • 地域医療教育: 1年次から地域での医療体験実習が組み込まれており、早期から地域医療の現場に触れる機会が豊富にあります。

これらの特色ある研究や教育プログラムは、弘前大学でしか経験できない貴重な学びにつながります。

卒業後の進路とキャリアパス

卒業生の多くは、弘前大学医学部附属病院や青森県内の関連病院で初期研修を行います。地域医療を担う医師として、県民の健康を支える重要な役割を果たします。

もちろん、研修後に大学院へ進学して研究者の道を目指したり、全国の有名な病院でさらなる研鑽を積んだりするなど、キャリアパスは多様です。地域に根ざした医療に貢献したいと考える学生にとっては、最高の環境と言えるでしょう。

【弘前大学医学部】学費と特殊な入試制度(地域枠)

医学部進学にあたって、学費や入試制度は重要な要素です。

6年間の学費総額

弘前大学は国公立大学なので、学費は学部によらず一律です。

  • 入学金: 282,000円
  • 授業料(年額): 535,800円
  • 6年間の学費総額: 282,000円 + (535,800円 × 6年) = 3,496,800円

私立大学医学部の学費が6年間で2,000万円〜5,000万円程度かかることを考えると、経済的な負担を大幅に抑えて医師を目指せる点は、国公立大学の大きなメリットです。

(参考:弘前大学公式サイト 学費・奨学金)

地域枠・定着枠の募集要項

弘前大学医学部には、一般枠とは別に、青森県の地域医療に貢献する意志のある学生を対象とした特別な入試制度があります。

青森県内高等学校卒業者対象誘致枠(A日程・B日程)

青森県内の高校を卒業した(または卒業見込みの)受験生を対象とした選抜枠です。卒業後、一定期間青森県内の医療機関で勤務することが条件となります。

青森県定着枠

出身高校を問わず出願できますが、卒業後に青森県が指定する医療機関で9年間勤務する義務を負います。その代わり、青森県から6年間の修学資金が貸与されます。

これらの地域枠は、一般枠に比べて募集人数が少なく、求められる条件もありますが、難易度が若干穏やかになる傾向があります。青森県の医療に貢献したいという強い意志がある受験生は、ぜひ検討してみてください。

医学部受験では、地域枠や推薦枠をうまく活用することも合格への近道になります。地域枠制度の特徴や注意点をまとめた記事はこちらをご覧ください。 

利用できる奨学金と授業料免除

弘前大学では、経済的な理由で修学が困難な学生を支援するための制度が充実しています。

  • ・日本学生支援機構(JASSO)の奨学金
  • ・地方公共団体や民間育英団体の奨学金
  • ・弘前大学独自の授業料免除・減免制度

これらの制度を活用することで、経済的な不安を軽減しながら学業に専念することが可能です。

医学部の学費は大きな負担になりますが、奨学金制度を上手に利用すれば安心して学ぶことができます。国公立医学部の学費と奨学金についてまとめた記事はこちらです。 

【弘前大学医学部】Q&A

最後に、受験生からよく寄せられる質問にお答えします。

保健学科の偏差値と難易度は?

弘前大学医学部には、医学科の他に保健学科があります。 保健学科は看護学、放射線技術科学、検査技術科学、理学療法学、作業療法学の5つの専攻に分かれており、医療チームを支える専門職を養成します。

保健学科の偏差値は専攻によって異なりますが、おおむね50.0〜55.0程度です。偏差値62.5の医学科とは入試の難易度が大きく異なるため、混同しないように注意しましょう。

編入学試験は実施されているか

はい、弘前大学医学部では学士編入学試験が実施されています。 4年制大学を卒業した(または卒業見込みの)人を対象に、2年次への編入学者を若干名募集しています。

試験は生命科学に関する総合問題や面接が課され、非常に難易度が高いことで知られています。医学部再受験の一つの選択肢ですが、合格への道は険しいです。

弘前医科大学との違いは何か

「弘前医科大学」という名称の大学は存在しません。 正式名称は「弘前大学 医学部」です。検索する際などに間違えやすいので、覚えておきましょう。

面接で高得点を取るポイント

弘前大学医学部の面接は100点という高い配点があり、合否を左右する重要な試験です。高得点を狙うためには、以下のポイントを意識して準備しましょう。

  • なぜ医師になりたいのかを明確にする: 自身の経験や考えを基に、具体的で説得力のある志望動機を語れるようにしましょう。
  • なぜ「弘前大学」なのかを伝える: 数ある医学部の中から、弘前大学を選んだ理由を明確に述べることが重要です。この記事で紹介した研究の強みや教育プログラム、地域医療への貢献などに絡めて話せると高評価につながります。
  • 地域医療への関心を示す: 青森県の医療が抱える課題や、地域医療にどのように貢献したいかを自分の言葉で語れるように準備しておきましょう。
  • コミュニケーション能力を意識する: 質問に対して、明るくハキハキと、論理的に答える姿勢が大切です。医師としての適性や人間性が見られています。

まとめ

この記事では、弘前大学医学部の難易度や評判、入試対策について詳しく解説しました。

最後に、重要なポイントをまとめます。

  • 偏差値・難易度: 偏差値は62.5で、国公立大学医学部の中では比較的穏やかな難易度に位置し、「狙い目」と言える。
  • 「入りやすい」理由: 本州最北端という立地と、数学IIIが不要な特殊な入試科目が主な理由。
  • 「やばい」という噂: 根拠のない偏見であり、医師国家試験の合格率は全国トップクラスで教育の質は非常に高い。
  • 入試対策の鍵: 配点比率の高い共通テストで高得点を取ることと、特徴的な「総合問題」への対策が合否を分ける。
  • 大学の魅力: 世界的に有名なコホート研究や被ばく医療、充実した地域医療教育など、独自の強みと魅力がある。

弘前大学医学部は、決して「簡単な大学」ではありません。しかし、その入試特性を理解し、正しい戦略で対策をすれば、多くの受験生にとって合格のチャンスが広がる大学です。

この記事が、あなたの志望校選びの一助となれば幸いです。ぜひ、弘前大学医学部を深く知り、目標に向かって突き進んでください。

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